たんぽぽ舎から TMM:No2433
- 2015年 3月 14日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2433】
2015年3月13日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.美味しんぼ「鼻血問題」に答える-本が出版
「原子力ムラ」プラス安倍首相らのバッシングに敢然と反論したオススメ本
柳田 真
★2.関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の差し止め仮処分申し立て訴訟
司法が原発再稼働を止める日本初のケースになるか
関西電力は「仮処分命令」を出させまいと必死の抵抗
山田和明(たんぽぽ舎会員)
★3.安倍「アンダーコントロール、ブロック」の嘘、田中「不検出」の嘘
田中委員長は安倍首相IOC嘘発言を支援、同罪だ
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その41
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より
◆核ごみ処分 国が啓発 5月から全国主要都市で
(3月8日茨城新聞より抜粋)
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※3/16学習会にご参加下さい
第14回「東電は責任をとれ」学習講座
東電株主代表訴訟の意義、背景、経過と展望
日 時:3月16日(月)19:00-21:00(開場18:30)
講 師:堀江鉄雄さん(東電株主訴訟原告代表)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F) 参加費800円
呼びかけ:「経産省前テントひろば」、「たんぽぽ舎」
賛同119団体
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┗■1.美味しんぼ「鼻血問題」に答える-本が出版
| 「原子力ムラ」プラス安倍首相らのバッシングに敢然と反論した
| オススメ本
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
○私の愛読マンガ「美味しんぼ」の著者・雁屋哲氏が遂に本を出した。『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』本である。270頁の内容-文章ともにしっかりしたおすすめの本だ。
「原子力ムラ」と安倍首相らのバッシングに敢然としかも論理的に学問的にもしっかりした内容・文章で反論している。今、ぜひ読んでほしい本だ。
○第1章から第7章までのうち、印象に残った項目を紹介したい。
第3章の中で、特に面白いのは「野党時代の自民党議員は偉かった」の章だ。野党自民党の国会議員が3人も、当時の民主党政権に対して「福島で鼻血が出ている」と追及しているのだ。かつて、たんぽぽ舎のメールマガジンでも紹介した自民党熊谷大参議院議員の発言など。
※参考
1.2014/5/14発信【TMM:No2169】
★1.美味しんぼ騒動についてDAYS JAPANから知性的な反論 広瀬 隆
★2.井戸川前町長の発言は「風評」の問題ではない
井戸川前町長の被曝は「風評」ではなく測定上の事実である
合計すると短期間で数十mSvの被曝に相当する可能性がある
上岡直見(環境経済研究所)
2.2014/5/16発信【TMM:No2171】
★1.マンガ「美味しんぼ」の「鼻血問題」について
自民党国会議員3人の発言紹介-180国会会議録から-
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
3.2014/5/20発信【TMM:No2174】
★1.鼻血はベータ線被曝の結果
ベータ線は鼻腔の粘膜を小範囲で高密度に被曝させ粘膜が破られて鼻血となる
広島と長崎の被曝者は鼻血で苦しんだ 槌田敦(元理化学研究所研究員)
○『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』目次の紹介
第1章 なぜ、私はこの本を書いたのか 第2章 安全の定義
第3章 「鼻血問題」への反論 第4章 福島を歩く
第5章 福島第一原発を見る 第6章 内部被曝と低線量被曝について
第7章 福島の人たちよ、逃げる勇気を
☆以下は、「おび」より
○『何度でも言おう。「今の福島の環境なら、鼻血が出る人はいる」これは“風評”ではない。“事実”である』一大バッシングを受けた漫画原作者が沈黙を破って書き下ろす、話題騒然の書!!
○福島を取材した主人公・山岡の鼻血の描写が国民的議論を巻き起こした漫画『美味しんぼ』。マスコミのみならず、自治体、はては首相まで乗り出して「風評被害」と責め立てたこの問題に、今こそ答えを出そう。
・はたして福島で「鼻血」は出るのか。
・「鼻血が出る」としたら、なぜそんな症状が起こるのか。
・今の福島の実状を見て、本当に「安全」といえるのか。
2年に及ぶ取材をへて著者がたどりついた結論はこうだ。「福島の人たちよ、逃げる勇気を持ってください」
○私はこの国の神聖なタブーを破った極悪人扱いを受けました。この国の神聖なタブーとは「原発事故は終息した。福島は今や人が住んでも安全だし、福島産の食べ物はどれを食べても安全だ、という国家的な認識に逆らってはいけない」というものです。「福島に行って鼻血を出した」などと漫画に書いた私は、その神聖なタブーを破ったというわけです。(中略)
私は事態が沈静化するまで何もいうまいと決めて、すべてのインタビューの申し込みをお断り続けてきました。ブログにも、事態が沈静化したら自分の意見、反論を書くと約束しました。長い時間が経ちましたが、今、その約束の時が来たと思います。私は、あの時に私に浴びせられた非難に反論すると同時に、『美味しんぼ 福島の真実編』で書き切れなかったことを書いていこうと思います。(第1章より)
※『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』著者・雁屋哲 発行:遊幻社
たんぽぽ舎では扱っておりません。
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┗■2.関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の差し止め仮処分申し立て訴訟
| 司法が原発再稼働を止める日本初のケースになるか
| 関西電力は「仮処分命令」を出させまいと必死の抵抗
└──── 山田和明(たんぽぽ舎会員)
○ 3月11日、関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の差し止め仮処分申し立て訴訟の第2回審尋が行われた。福島第一原発事故から4年目のこの日を樋口英明裁判長(2014年5月21日大飯原発差し止め判決を出した)自ら決めたことから住民の期待は大いに高まった。
これに対して関西電力は「仮処分命令」を出させまいと必死の抵抗を試みた。卑劣にもギリギリの3月9日に改めて意見書を提出した。中身は今までの主張の繰り返しで、まるで新鮮味のない内容。4月に異動予定の裁判長を意識した引き伸ばし戦術だ。
審尋の継続を要求する関電に対して、樋口裁判長は「機は熟した」と毅然と言った。審尋に参加した申し立て人たちは、どうしても自分の責任で判断するという裁判長の並々ならぬ決意を感じたという。
○ この日に結審は出なかったが、樋口裁判長は再稼働が迫っている高浜原発保全の意味で、大飯原発を5月、高浜原発は早期に決定を下すことを明示した。
最後に樋口裁判長が立ち上がった瞬間、関電は前代未聞の裁判長忌避を主張した。悪あがきとしか思えない。裁判長は3日以内に理由を提出するよう指示し退廷した。
慣例及び常識から忌避が認められる可能性はほとんどない。
○ 審尋後の記者会見で河合弁護士は「私たちの希望が目の前に近づいている」と力を込めて語った。同時に近日中に「仮処分の決定」が下されば再稼働阻止に取り組む住民にとって最大の武器となるであろうとも。
何故ならば、仮処分の決定は即効性があり、司法判断で原発を稼働させない全国初のケースとなるから。
樋口裁判長の英断を心より期待し、原発再稼働阻止の運動を自信を持って継続しよう。
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┗■3.安倍「アンダーコントロール、ブロック」の嘘、田中「不検出」の嘘
| 田中委員長は安倍首相IOC嘘発言を支援、同罪だ
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その41
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○今回の福島第一原発放射能汚染水問題発覚で、安倍首相発言の嘘が再認識された。
安倍首相が2013年9月8日のIOC総会で「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」、「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」と明言したが、現実は全く違っている。
田中原子力規制委員長もこの安倍の嘘をしっかりと支援していた。田中委員長は、外洋では汚染が検出されていないのでと安倍発言を指示しつつ、メディアの批判報道を批判し、モニタリングにはしっかり関与といいながら、結局放射能汚染水外洋たれ流しを隠してきた。さらに、今回の発覚に対しては「国の関与」は経産省の役割と逃げている。
これらのことは、田中委員長記者会見から明らかで、以下に一部を抜粋する。
○IOC安倍発言の前(2013年9月5日)
日経記者の「東電の汚染水問題の件で、定例会合の中で、怒りを感じるとおっしゃっておられましたけれども」の質問に答えて「誤った情報を発信することの中で、国際社会にも迷惑をかけているということがあったので、それを私は非常に遺憾だという意味で申し上げた」(IOC発言前ゆえ国際評価を気にする)
「外洋の汚染というのはないのですよというか、要するに、有意な差は出ていないですよということなのです」(大海で有意な差が出たら大問題なのに、いつもこの「不検出」で逃げる)
「今はそんなに心配しなければいけない状況ではなくて、逆にいうと、風評的なものが非常に大きくて、福島県の漁民の方が困っている」(いつもの非科学的・政治的発言)
「事業者がしかるべきモニタリングというか、信頼できるデータを出していないところがあるので、そこについては、規制庁として少し踏み込んでいかざるを得ないだろうということで、今後、経産省とも相談しながら、技術的な点では全面的にサポートしていきたいと思っている」
「モニタリングについては、私たちがある程度関与していこうということです。」(ここまで言ったのだから、今回の放射能汚染水問題に責任があるはず)
○IOC安倍発言の後(2013年9月11日)
「今のイチエフの状況は、心配しなければいけないような状況ではないということは、私もそう思っています。今、海の汚染はほとんど港、安倍総理でいうと0.3平方キロメートルの外では、ノンディフェクタブルな状況に近いですから、言葉の端々をあげつらっても、何の意味もないのです。」(しっかり安倍擁護)
「メディアの影響は、被害者である福島の人たちに対して、もっと心を寄せてほしいというのは、私の率直な気持ちであります。」(安倍同様にメディアに圧力)
「環境のモニタリングは私たちの仕事であるし、そのことについて、きちっと評価をして、責任あるデータを出していくということをやっていますということです。」
「基準内での海洋放出、基準をどう決めるかですけれども、放出について、放出しているのは世界各国みんなやっているわけですから、それは国際公約に反すると考える必要は全くないと思います。」(これが本音、世界中の核推進者が海洋を汚染している、日本も)
「汚染水の問題で多分住民が非常に気をつけなければいけない状況は、私は起こらないだろうと思っています。」(これも安倍発言批判への批判)
○放射能汚染水発覚の後(本年3月4日)
「どれぐらいの量が出ていて、どれぐらいの濃度のものが出ているというのを東電は最近になって、ここ数日になってようやく我々の目に届くようになってきたわけ」
「言うなれば箸の上げ下ろしまで我々が技術指導をするという立場でもないし、そこまではできない」
「基本的に確認させて頂きたいのは、その場合の国の関与というのは、担当するところは経済産業省なのです。規制庁も規制委員会も国の一つの機関です。ですけれども、それは立場が違うのですよ、その場合の関与の仕方が。そんなことを言っていないで一緒にやれよと言いたいのでしょうけれども、そういう意味では随分踏み込んで、規制ののりを越えて随分やってきているのです。」
「コントロールというのは、国会で官房長官も総理自身も答えているけれども、環境への影響がないという意味でコントロールされていると言っていて、海に全然出ていないということは言っておられませんね。そのことについて、私から何か言う必要はないと思います。もともと少しのものが出ているし、告示濃度以下のものだったら、捨てる以外はないでしょうということも申し上げています。」
(2013年9月の「私たちの仕事」、「責任あるデータを出していく」のかけ声は消え失せ、言い訳ばかり)
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┗■4.新聞より
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◆核ごみ処分 国が啓発 5月から全国主要都市で
原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)に関し、政府が5月から全国の主要都市で、最終処分場建設の必要性を訴える啓発活動を始めることが7日、分かった。これまでは電力会社などがつくる原子力発電環境整備機構に任せきりだったが成果はなく、国の関与を強める方針。
原発の再稼働を控え、核のごみ問題放置との批判を避けたい思惑があるが、政府が啓発活動に乗り出しても処分地選定が進むかどうか不透明だ。(後略)
(3月8日茨城新聞より抜粋)
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