経産省前脱原発テント座り込み日誌5月25日版
- 2023年 5月 28日
- 時代をみる
- 木村雅英経産省前テントひろば
◎差別の長い歴史を顧みつつ 5月19日(金)
今日は午後から雨と言う天気予報がピタリとあたり、雨具をしっかりと準備してきたので濡れずに済んだ。しかも一時、雨脚も止み、ほっと一息ついた。今日は夕方から官邸前で19日行動があるのできっと、賑やかになるだろう。
2時半ごろ女性がはしゆきを訪ねてやってきた。牛久のがんこ焼きをお土産にして訪ねてきた。生憎はしゆきは5時すぎないとやってこないことを伝えると、約束をしたようなことを言っているので、私がはしゆきに電話をかけてみた。3時ごろに官邸前に来るからと言うので、間もなく3時になるので藤原さんに車で送ってもらった。
今日の雨は降ったりやんだりで、それほど濡れるようなことはなかったが、座り込んでいるうちに、やや気温が下がってきたようだ。昨日までのような暑さと比べるといくらかましであるが、やはり降ってほしくはない。
4時からは文科省前での抗議に出かける。ここも、雨降りのためか参加人数がやや少ない。今日は、学生の参加はなかったが、最高齢の田中宏さん(一橋大学名誉教授)が最後に文科省に対しスピーチをした。日本政府や文科省による朝鮮人に対する差別的な政策を鋭く批判した。85歳とは思えぬ記憶力と鋭い説法、圧巻であった。第1次世界大戦後、国際連盟が作られ、そこで人種差別をなくすよう日本政府は国連に提案したそうだが、却下されたそうだ。その当時日本は国が貧しく、少なくない国民が南米や北米に移民として送り出した。そこでは日本人がアジア人として人種差別の対象になったそうだ。そんなことでの日本の提案であったが実現しなかった。
第2次世界大戦後、国際連合が出来たのだが、1948年12月10日、第3回国連総会で世界人権宣言が採択された。ところが、日本ではその年に外国人教育を認めない朝鮮人学校閉鎖令を出している。それが今に至る朝鮮人差別の始まりである。現在、外国人学校で唯一授業料無償化から外されているのが朝鮮学校である。しかも、その保護者たるや、みな善良な納税者なのに、この差別待遇は国連からも何度も何度も是正するように指摘されているのである。政府は、一向に是正しようともしない。日本人が声を上げなければならない。差別反対‼ (S・S)
◎「GX推進束ね法案」廃案、汚染水を海に流すな 5月19日(金)
少し小雨になったところで、GX推進反対、束ね法廃案、再稼働反対、運転延長反対のコールで経産省抗議行動を開始。私から、束ね法案が参議院経産委員会審議で野党議員が厳しく追及しているので是非観よう、5.16汚染水海に流すなの一日行動の紹介、この日集会に出た全国の方々がこの座り込みの場に立ち寄りエール交換とともに経産省への抗議コール、などの報告。
Ghiさんが、大量のドラム缶廃液、イチエフの汚染水タンクなどを取り上げ、これら核ゴミの処理に作業者が被ばくすることを訴える。火炎瓶テツさんが、GX推進法案批判・原発維持の為の電気料金値上げ糾弾・GXは「絶対原発推進法案」と訴えた後、GX推進法案反対・フクイチ事故は終わってない・もういい加減に目を覚ませ・脱原発・核廃絶と元気なコール。
Moさんが、G7報道から広島を語って戦争の準備をするなと訴え、「座込め、ここへ」を歌い、広島を経験しながら核兵器禁止条約に参加せず、あれだけのシビアアクシデントを起しながら原発に固執する政府を批判し、汚染水を海に流すなと「水に流すな」を歌う。
Okさんが、石川逸子さんの詩「戦争が近づいています」の朗読、皆が危機的状況に共感。Obさんが、経産省に対して、出てこないのか臆病者、放射能ほど毒性が高いものは無い、貴方たちの子どもだって放射能被害を受けるのですよ、事故を起こしたらどれだけの人を殺すのか、アメリカに牛耳られるな、と訴えた。
Saさんが、福島で放射能被曝が原因亡くなったと思われる方、過去の侵略国によるG7批判、年取ったけれどこのままでは死ねない。
Miさんが、雨でも今の状況を打ち破ろう、現在の政治に対する抗議を、海洋放出に反対する行動を考えよう、と訴えた。
Okさんがひょっこりひょうたん島(井上ひさし原作)の歌。
Raさんが、新たな戦前と言うよりももう戦時下ではないか、原発はもう終わりなのに原発に固執し軍拡に固執する政治を批判、自作自演の戦争を警戒、…と今の状況を憂い、365日続けての座り込みを続けよう、レイバーネットイベント紹介。
私から、GX推進に対する運動として、FOEジャパンが呼びかけている議員会館前の行動、再稼働阻止全国ネットワークの5月29日経産省院内ヒアリング集会を紹介。NOWAR、NONUKES、脱原発、武器輸出するな、…のコールで終了。
雨の中の片付け。多くの人は議員会館前の総がかり行動に向かった。 (K.M)
◎雨の翌日って大変だ 5月20日(土)
雨は止み涼しい風が吹いていた。空は曇りで時折黒い雲が見えたが雨は降らず湿気を感じることもなく過ごしやすかった。青空が見えたのは事務所について暫くしてからだった。
概ねいつもことだが雨の翌日は通い箱の中が酷く濡れている。そのままの状態で蓋を閉じているので蓋の裏側まで結露していた。箱の外にあったテントニュースはふやけているのがあった。 (O・O)
◎霞が関周辺でも季節の変わりを花々示している 5月21日(日)
今日の座り込み参加者は累計9人。晴れだが曇多い。霞が関の辺りはサツキの花が盛りを過ぎる。ツツジやサツキの根元では、ドクダミが小さな白い十字の花を付けている。
私が12時ちょうどに経産省に到着すると、すでに座り込みのセッティングは終わっていた。その時点で5人も座り込みに来ていたのだ。さすがに人数が多いと作業が早い。横断幕4枚とのぼり旗8本、Rさんの名句を書いたプラカードが多数並ぶ。私が丸椅子に座ると、お尻が濡れてしまった。椅子のクッションが生乾きだった様だ。
今日はイベントが色々ある。1時に脱ひばく実現ネットの新宿デモ、2時にG7反対の新宿アピール、3時半に表参道の国連大で入管デモ。ふと気がつくと、右翼の街宣車が5台連なって、財務相前で信号待ちの後、そのまま通過。テントには無関心だった。どこのイベントを妨害しに行くのだろう?
テントによく座り込みに来てくれるH江さんが、政治への思いを炸裂させる。維新はトンデモナイ連中だ。れいわ社民共産は、総評のように3党合意するか、新党を作るべきだ。立憲執行部に改憲派がいる。統一教会のあれだけの被害をなぜ立件できぬ。北方4島は日本のものだが、ロシアは絶対に返さないだろう…等々。「覚悟を決めて(政治活動を)やっていますから」と闘争宣言?も飛び出した。
経産省までの移動経路が話題に。都が発行する、70歳以上向けのシルバーパス、または障がい者向けの無料乗車券を使えば、都営地下鉄・都営バスに無料で乗ることが出来る。わざわざ遠回りしてでも、いかに都営だけを使って移動するか、皆工夫している。都民でない私(M島)には関係ない話だが。しかし最近の運賃の値上げは目に余る。回数券廃止、鉄道駅バリアフリー料金制度による値上げ、中には運賃本体を値上げする鉄道会社も。座り込みの交通費がかさむ。
ひととおり話が終わると、F原さんは経産省周辺のゴミを拾って回る。N森さんは座り込みを抜けて、近くの愛宕神社に登る。前回は途中で断念したそうだが、今日は登り切った。馬に乗ったまま階段を登る講談で有名らしい。(M島)
◎三社祭の土産をいただいて 5月22日(月)
午後3時頃から雨との天気予報なので雨対策をして経産省前に向かう。経産省前に着いた時は快晴で太陽光が燦燦と降り注いでいるので物凄く暑い。汗をかきながら座り込み準備をした。
準備を終えた後、一息ついていると裁判ウオッチャーのOさんが来られた。「きょうは随分早いね」と言ったら「きょうの砂川裁判の傍聴券をもらう為に早く来た」と言いながら「三社祭のお土産」のお菓子を皆に渡してくれた。美味しかった。そう言えば何時もお土産を持ってきてくれる。感謝しかない。
きょうの収穫は八王子市で平和・原爆資料館の共同代表を務めておられる上田さんが訪れてくれたことである。「テントニュースを下さい」と言われたのでMiさんがお渡しするとテントが建った時から訪れていたと話され「あそこに反原発テントが建てられた事は衝撃的でした」とその意義を強調されていた。「また来ます」と言って帰って行かれた。そう言えばテントが建てられた1年後に八王子から通っていた青年と仲良くなったがブームが去った後、久し振りに来てくれた時に「今は地元の金曜日行動に参加している」と言っていたのを思い出しました。
3時頃から雨が降ってくる予報は運良く外れ帰宅した8時頃から降って来ました。明日は一日中、雨という予報です。担当の皆さんご苦労様です。 (保)
◎雨の中に聞こえるデモの声 5月23日(火)
事務所出発の際は霧雨程度だったが、経産省前の歩道に座り始めると、風と雨が強くなってしまった。Bさんがやってきて、トッド「第三次世界大戦はもう始まっている」という新書を貸してくれた。でも雨が強くて読むことが出来ない。その雨のなかを、遠くからデモ隊のコールが聞こえてくる。今日は狭山事件の再審を求める集会が日比谷野音で開催される日。暫くして、雨の中を30名ほどの隊列が経産省脇の交差点を裁判所の方向へ右折して進んでいった。
2時前に後半担当のAさんが来た。日比谷図書館に本の返却に行くと、野外音楽堂で集会が始まっており、周囲には宣伝カーなどが待機していた。夕方のホームで電車を待っていると、暫く音沙汰の無かった友人Kさんから電話があった。彼が言うに、4月半ばに自宅で倒れて入院して今日退院してきたという。年をとるということは、そういうことだったのかと教えられた。(EO)
◎今月もまた月例祈祷会があった 5月25日(木)
体調を崩していた、ヨーカンさんが久しぶりに手を振りながら座り込みに復帰当番の私とIさんは、大喜びでお迎えしました。今日も陽射しは強かったが、適当な風とパラソルのお陰で比較的楽な一日でした。
13時頃に中年の男性がカンパ箱の前に座り込んで、やおらお財布を開いてお札を入れてくれました、早速お礼を言いながら最新のテントニュースをお渡し致しました。
14時30分より、日本祈禱団47士による月例祈禱会が行われた、その責任者が13時頃挨拶に来られて、毎月のことながら多額のテント支援金をして頂きました(感謝)。次回は6月29日(木)の予定です。(Y・R)
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●6月2日(金) 経産省正門前(テントひろば)抗議行動
17時~18時 経産省前テントひろば
●6月7日(水)止めよう東海第二原発 第59回日本原電本店前抗議行動 17時~18時 日本原電本店前
東電は原発事故の責任を取れ、第117回東電本店前合同抗議
18時45分~19時45分 東電本店前
●6月15日(木) 樺美智子さん追悼の集まり
13時:国会南門前 主催:9条改憲阻止の会
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(転送者追記) _*GX推進束ね法案を廃案に*_ (ご参加を)
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□【院内ヒアリング集会】原発政策の大転換・運転期間延長反対!
~原子力基本法・炉規法・電事法などの改定束ね法案の問題点~
経産省・資源エネルギー庁との意見交換
日時 *5月29日(月)11時00分~12時45分*
会場 参議院議員会館B105会議室
進行
1.事前確認 (11時00分~11時30分)
4.24、5.8ヒアリング・国会状況など経緯の確認、質問書の確認
2.経産省ヒアリング (11時30分~12時15分)
束ね法案策定経緯、電事法改定内容
3.事後打合せ (12時15分~12時45分)
ヒアリング振り返り+今後の対応について
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
紹介:参議院議員福島みずほ様
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□【原子力基本法・炉規法・電事法を改悪するな!参議院議員会館前連続行動】
再稼働阻止全国ネットワークは、岸田政権のGX推進政策に反対して昨年から「原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!全国統一行動」や「東京集中行動」を実施し、今年に入っても規制委抗議行動・院内(ヒアリング)集会などで強く反対を訴えてきました。
しかしながら、岸田政権は、GX脱炭素電源法案(脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案)を国会に提案し、4月末に衆議院で可決され、現在参議院で審議されています。
私たちは、エネルギー政策が変わっても原発推進を続けることを国の責務にする原子力基本法の改悪、原発の休止期間を除外していつまでも老朽原発の稼働を認める炉規法・電事法の改悪に絶対反対です。
再稼働阻止全国ネットワークが次の行動を予定しました。多くの方々の反対の声を参議院議員に届けたいと思います。ご参集願います。
原子力基本法・炉規法・電事法を改悪するな!参議院議員会館前連続行動
・5月29日(月)13時~14時、参議院議員会館前
・5月30日(火)13時~14時、参議院議員会館前
・5月31日(水)13時~14時、参議院議員会館前
呼びかけ : 再稼働阻止全国ネットワーク
【FoE Japanの満田夏花さんから】
□反対の声を可視化していきましょう!
「#原発GX法を廃案に! 参議院で止めよう!」
https://foejapan.org/issue/20230510/12682/
5月29日(月)18:30-19:30 ※拡大デー**
5月30日(火)18:30-19:30 ※拡大デー 午後、さようなら原発による署名提出もあります。*
場所:参議院議員会館前
【さようなら原発一千万人アクションから】
さようなら原発が提起した新たな署名「原発回帰を許さず、再生可能エネルギーの促進を求める全国署名」の第1次署名提出と経済産業省との交渉を下記の日時で行います。
・日時 5月30日(火)15:00~16:00
・会場 衆議院第二議員会館多目的室
・出席議員 山崎誠(立憲)ほか
・経済産業省への質問項目
1.福島・汚染水問題
2.原発再稼働問題
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5067:230528〕
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