SJJA& WPO【西サハラ最新情報】599 ポケベル・無線機・ジェノサイド
- 2024年 9月 21日
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- イスラエルジェノサイドポケベルレバノン平田伊都子西サハラ
2024年9月17日にレバノン各地で、ポケベルが爆発し、20人以上が殺され数千人が大怪我を負っわされたと、レバノン当局が発表しました。 9月18日も首都ベイルート、ベカー高原、そしてレバノン南部で、無線機トランシーバーが爆発し、20人以上が殺され、450人以上が負傷したそうです。
9月19日、爆発したトランシーバーは無線通信機器メーカー「アイコム」(本社・大阪市)のロゴ「IC-V82」が付けられていたのが判明しました。
イスラエルの無差別虐殺は、ガザでもレバノンでも続いています。
レバノン各地で爆発したトランシーバー無線機
① ポケベルと無線機による無差別虐殺:
ポケベルは、センターから文字メッセージを送り、 通常、ポケベルがメッセージを受信するとブザーが鳴り、ユーザーが、画面で文字を読めるという機能しかない。
2024年9月18日、<ロイター通信>は、9月17日にレバノン各地で起こったポケベル爆発で約20人以上の市民が殺され数千人が負傷したポケベル無差別虐殺事件を伝えた。そして、所有者の地点を認知するスマホの代わりに、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが数ヵ月前に注文したポケベルが爆発したのだと、報じた。さらに、「これらの台湾製ポケベル5000個の中に、イスラエルの諜報機関モサドが少量の爆発物を仕込んだ」とするレバノン治安関係者らの証言を伝えている。 その情報元によると、爆発したポケベルは、台湾の<ゴールド・アポロ>社が製造した<AR-924>というモデルだという。
ニューヨーク・タイムズ紙が、爆発したポケベルを製造したのは、<コールド・アポロ>社のブランド使用権を有するヨーロッパの企業だと責任を転化している。 ヒズボラの戦闘員はイスラエルによる位置追跡を回避できるだろうと思ってこのポケベルを使いはじめたと、2つの情報筋がロイター通信に証言している。同社が提携しているハンガリー企業<BACコンサルティング>が製造・販売しているものだと説明した。ゴールドアポロはBACコンサルティングに対し、自社の商標の使用を許可しているという。
9月20日、台湾企業の2人が事情聴取を受けたと、台湾の捜査当局が明らかにした。現地メディアによると、事情聴取を受けたもう一人は、<BACコンサルティング>の関係者で、台北でアポロシステムズという会社を立ち上げた人物だという。
トランシーバー無線機の相次ぐ爆発は18日に発生した。詳細は不明だが、ロイター通信は、無線機は5ヵ月前、爆発したポケベルと同時期にレバノンに持ち込まれたとする治安関係者の証言を報じた。爆発したトランシーバーは無線通信機器メーカー<アイコム>(本社・大阪市)のロゴ「IC―V82」が付けられていた。アイコムの榎本芳記取締役は19日、事実関係は調査中とした上で、「偽物の可能性が高いと思う。(爆発物にされるとは)想定外。この機種は2004~14年まで約16万台製造され、国外で販売された」と、語った。
ヒズボラの最高指導者ナスララ師は19日のテレビ演説で、「17日にポケベル4000、18日にはトランシーバー1000が爆発したと説明し、「イスラエルは一瞬で5000人を殺そうとした。が、ヒズボラ幹部は爆発したポケベルよりも古い機種を使用していたため被害はなかったが、病院関係者や子供など民間人の多くが負傷した。(一連の爆発は)テロ行為で、虐殺以外の何物でもない」と強調した。
イスラエル軍のハレビ参謀総長は19日、レバノン南部での戦闘計画を認め。イスラエルナスララ師の演説中、イスラエル軍戦闘機がレバノンのベイルート上空を飛行し威嚇した。
② 「うちとは関係ない」とアメリカ国務長官はとぼける?:
ブリンケン米国務長官は「アメリカは知らない、関与してない」と、早々と責任回避した。が、ベトナム戦争で小型通信機器を軍事使用に開発してきたアメリカが、絡んでないわけはない。ベトナム戦場のジャングルに潜むべトコン(南ベトナム解放民族戦線)の位置を知るため、電話の子機をばら撒いた。その製造をお手伝いした優秀な技術者故曽我部氏が、製造販売の詳細を明かした。
米メディアは、民兵組織ヒズボラと敵対するイスラエルが仕組んだ攻撃だったと伝えた。イスラエルの諜報機関モサドが製造過程でヒズボラのポケベルに爆弾を仕込み、メッセージを一斉受信させて同時爆発を引き起こしたという見方が広がっている。
さらに19月20日、イスラエル軍は、首都ベイルート南郊を空爆し、シーア派組織ヒズボラの軍事部門幹部イブラヒム・アキル司令官を殺害したと発表した。さらに、複数のヒズボラ幹部も死亡したという。レバノン保健省は空爆で少なくとも14人が死亡し、66人が負傷したと発表。捜索活動が続いており、犠牲者がさらに増え続けている。
イスラエルのガラント国防相はX(旧ツイッター)で、ヒズボラの対イスラエル攻撃で避難した住民の帰還が可能になるまで「一連の行動を続ける」と表明した。イスラエル軍はヒズボラが拠点とする集合住宅に空爆を加えた。軍報道官は、アキル氏らが建物の地下にいたと説明した。ヒズボラの指導者ナスララ師は先に、通信機器の一斉爆発を受けてイスラエルへの報復を宣言しており、衝突激化の恐れが一段と高まっている。
イエメン・フーシ派は、土曜日、マリブ県領空でのアメリカ”MQ_9″無人機撃墜を発表した。イエメンのフーシ派組織の軍事報道官、ヤヒヤ・サリーは、防空システムが「マリブ州の空域で敵対的な行動をとっていたアメリカのMQ_9無人機を撃墜した」と述べた。
「これは、グループが撃墜に成功した8機目の航空機だ」と、彼は言った。ロイターなどが報じている。
③ スノーデンの警告:
スプートニク通信が、ロシアに亡命しているアメリカの通信技術者スノーデンのメッセージを発表した。
米国家安全保障局(NSA)と中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデンは、レバノンで起きた連続爆発事件は恐ろしい前例になったと述べた。「もし爆発物を内臓したiPhoneが工場から出荷されていたら、メディアはもっと早く気づいていただろう。一体何という恐ろしい前例が今日という日に作られたか?!これは正当化できるものではない。これは犯罪だ。犯罪。そして、そのために世界中の誰もが安全ではなくなった」と、警告した。
レバノンでは17日、各地で通信機器が爆発したが、スポークスパーソンによると、この装置は多くのメンバーが使用していたという。通信機器が熱くなっていることに気づいたメンバーの何人かは爆発前に機器を投げ捨て、被害を免れたとのこと。ィスラエルは、レバノンが爆発するトランシーバーで20人が死亡したと発表したのと時を同じくして、イスラエル軍をイスラエル北部に移動させ、レバノン南部攻撃に備えた。
筆者は、ポケベル・無線機無差別虐殺をより深く知ろうと、アメリカのネットTV<。をデモクラシー・ナオ>をクリックした。途端に、奇妙な信号音を発し、無数の線が画像に流れた!、、慌てた! 妨害電波だ!!!イスラエルの仕業だ!!!!
しかし、筆者のパソコンやスマホは、ノートン・セキュリテイーが守ってくれているはずなんだけど??
ちょっと待て! ノートンって、イスラエルの会社が製造元なんだぞ!!
やられた! つまり、何もかも、イスラエルに操られているんだ!!!
ビックリマークがいくつあっても足りない、今日この頃です!
あなたのスマホは大丈夫?
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2024年9月21日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5764:240921〕
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