テント日誌1月27日… 放火事案というがこれは誰が言っているのか(?)
- 2017年 1月 30日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
厚顔刑事6人組もやってきた! 1月23日(月)
先週16日(月)のMさん拘束、逮捕から1週間が経過した。警視庁は「建造物損壊」容疑で、経産省は「放火事案」とむき出しの敵意でレッテルを貼り、裁判所は27日(金)までの身柄拘束を認めた。今日は接見を予定していたが、事前に警視庁に行ったY弁護士から終日検察の尋問が行われるので会えないことが知らされた。「救援ノート」の冊子が私たちに渡されたので要所に目を通しBOXに収納した。順に読みつなぐことになる。
Mさんにはテントから当面必要なお金も渡されているので差し入れは不要とのこと。接見には運転免許所、健康保険書などの身分証が必要。テントニュース101号を「私たちは毎日ここで経産省の原発政策に抗議している」と配布していると経産省の担当官が「1枚下さい」と言うので渡す。座り込みからも次々に声出しが発せられ道行く人に伝える。
交差点角でHさんが歌で抗議している。イ・ジョンミの「ああ福島」だと知らされその美しい歌詞に聞きほれた。山谷支援のKさんも訪れ元気そうな様子にみな喜ぶ。経産省に訪れた人がこちらに会釈したので、はてと思ったが夕方再び省内に入る際、その特徴ある顔の方は南相馬市の桜井勝延市長だった。用件を尋ねると短く「ロボットの・・・」と答えたので多分、廃炉作業用ロボットについての来省なのだろう。
3時過ぎに6人のマスク男(一人はなし)が座り込みメンバーに一斉に声をかけてきたのには驚いた。すぐに私服とわかるが会話している人もいるので「この人たちは私服だよ!」と大声で注意する。彼らは1週間前にMさんが何をしていたかを聞き出そうと裏取り捜査を行ったのだ。黙秘に裏付けが取れず焦っているのか、威圧を与えているつもりか、厚かましく質問を続けるので「経産省に一緒に抗議しよう!」と大声を放つとようやく帰る。
4時過ぎ、今度はテント前の植え込み前に経産省厚生企画室の腕章をつけた総勢11名の一行がデザイナーらしき男の図面を照らし合わせ何やら協議している。聞くと「寸法を測っている」と答えて去った。工事はまだ完了してないので工程の確認をしていたのだろう。
今日は最後まで参加した。顔なじみの皆さんも次々に参加して総勢17人になった。みなMさんのことが気になるのだろう。調書取りは拒否もできる、頑張ってほしい。(I・M)
放火事案というがこれは誰が言っているのか(?) 1月25日(水)
定刻に経産省前に行き、設置を終える。
風が強く、バナーの抵抗が激しく、椅子に座っていないと吹き飛ばされてしまう。
逮捕者(警視庁108号)が出てから、やはりみなさん心配して座り込みのところにきてくれる。
今日は 警視庁108号に面会したいという人が来られたので、Tが一緒に行く。108号さんは顔色もよく、元気だった。みなさんに心配をおかけし申し訳ありませんでしたと言われた。
座り込みのところに戻ると、警視庁の警備課と名乗る3人が来ていた、「誰か目撃した人はいないか」と言っていた。数日前にもきたそうだ。
その警視庁のものに、経産省が「放火」と書いているのはおかしいんじゃないか、警視庁は放火って言ってないじゃないか、と抗議すると、それは経産省に言ってくれと言っていた。今日も座り込み現場は明るかった。(T・I)
久見崎海岸から戻られたEさんもMさんには会えず 1月26日(木)
地下鉄霞ケ関出口をあがってきたら、のぼりが見えてきた。12時少し前に着いたが、すでにYさんがのぼり3本を立て終わっていた。ありがとうございます。風が強そうだったが、バナー2本もヒモでしっかり縛り付けた。幸い、風が強かったのはそのときだけで、その後は快晴のよい、おだやかなお天気だった。
しばらくしてKさんが来てくれた。続いて週末に大阪の集会に出かけたIさんも。2時ころに3人の警官が経産省入口の左手に立ってこちらを見ているのに気がついた。3人のうち2人はリラックスした表情、一番若い警官はちょっと緊張気味。3人ともなにも言わずに立ち去った。
経産省入口前に立つ「重要なお知らせ」は間違った情報を伝えているので、文言を直す、あるいはしまうよう、Yさんが経産省敷地内、門扉のなかで松本氏と直接に交渉した。しかし、この掲示板は松本氏の管轄ではないそうで、別の担当に申し入れるように言われたそうだ。この「重要なお知らせ」を見ていると、冤罪とはこうしてでっちあげていかれるのか、とその一端を見たような気がする。なにしろ、タバコの火が飛んで枯草に燃え移ってボヤになっただけで「放火の事案」になってしまうのだ。
外務省の方から大きな声が聞こえてきた。右翼だろうか。その後、デモ隊が日比谷方面から来て茱萸坂を上がって行った。こちらは民商連のデモ隊で黒、濃紺ののぼりを手にして進んできた。以前は、テント前では脱原発のコールをしてくれたのに・・とIさん。あとで、わたしたちが経産省前で座り込みをしているのを知らなかったのかもしれないと思いついた。残念!
遅いランチを終えてYさんと戻ってくると、辺野古支援の活動をしている人たち4,5人が座り込んでくれていた。以前、第2テントで活動してくれていたKさんもいて、ひさしぶりに会えてうれしかった。ランチで抜けたので、その分、後半の座り込みを個人的に延長する。
富山から来たという81歳のTさん(女性)が寄ってくれた。2011年2月に選択的夫婦別姓を求めて国を訴えた5人の一人だった。2015年12月に最高裁で敗訴したが、選択的夫婦別姓を実現するアクションを行っているという。Tさんは「あなたたちがこうして座っていてくれるから、日本は滅びない。これからも頑張ってください」と言って5000円のカンパをしてくださった。Tさんの口調は少し聞き取りにくいのだが、こう言っていただいてうれしかった。テントはこういう人びとの思いに支えられているんだなぁと改めて思った。
昨夜、久見崎海岸から戻られたEさんも寄ってくれた。3人で接見に行ったが、今日は検察に行っているということで会えなかったそうだ。Mさんが早く釈放されることを願いつつ、激励文を書いて、4時頃経産省前を離れた。今日はいろいろなことが次々にあり、あっという間に時間が過ぎてしまった。(Te)
勾留されていたMさんがやってきた 1月27日(金)
いつも通り、12時前に経産省前に到着。椅子並べをし、幟旗をセットしているとメトロ入口方面から警視庁に拘留されていたMさんがやってくる。びっくりして近づくと、「今出てきました。皆さんにはご迷惑をおかけいたしました。」と言って握手を交わす。バナー等の準備をしていた4~5人も近づいてきて喜びを表す。Mさんは「実は、田舎から兄弟が出てくるので今から、そちらの方へ行きます」と言う。ほんの数分間ではあったが皆で喜び合った瞬間であった。
今日は、昨日までの冷え込みと打って変わって、陽射しも温かく、まるで春の様な陽気である。
酔心で買ってきたお弁当を食べていると、青い警察車両から制服警官が降りて来た。僕らの前に立って何やら言う。しかも、今日は4人も降りてきた。おまけに、かなりの年配者である。「4人もお揃いで、何かありましたか?」と声を掛けると「木に何か取り付けたというので・・・」何やら通報らしきものがあったと言う。「見れば分かるでしょ」と言い返すと「なるほど・・・そうだよね」
ところが、何故か人懐っこい警察官で「私も福島に言ってきたがもう大変な状態でしたよ。」と聞いてもいないのに、自分の方から3.11当時2歳だった孫のことまで話題にし、僕らが座り込んでいる前にしゃがみ込み話し出した。Tさんに対しては「若いね80歳には見えないよ」等ここで座り込みをしている僕らに共感するような口ぶりでもある。最後に「風邪を引かないように気を付けて」と言って去って行った。
暫くしてから、元原発労働者を名乗る3~4人がやって来てチラシを置いていった。経産省へ申し入れをしてきたようである。
また、Mさんのお連れ合いが訪ねてきて、今どこにいるのかと尋ねる。中目黒の自宅に行ったのではないかと答えると、行ってみるとの返事である。その前に、一緒に現場を見に行った。経産省の「放火事案」の立札と合わせて怒りでいっぱいである。
Mさんのことを心配してやってくる人々がたくさんいる中、弁護士の佐藤さんも釈放されたことを知らずに接見をするためにやって来た。Tさんからの依頼で千葉から来たそうだ。釈放されたことを伝えると率直に喜んだ。
4時には10名前後の座り込みの参加者になった。簡単に釈放当時の報告会をし、経産省に向けて抗議の声をあげた。(S・S)
経産省前抗議と申し入れ 1月27日(金)
今日Mさん釈放!経産省前抗議
1月16日から拘束され、みなさんから御心配いただいていたMさんが本日、12日ぶりに解放されました。
http://twitcasting.tv/showering00/movie/342202839
日時まで特定し「放火」呼ばわりまでした経産省に対して、抗議申し入れを行いましたが、外注の警備員を盾にして受け取らず逃げ去りました。
直ちに郵送し、来週の金曜行動で回答を求める予定です。(S)
Mさん釈放直後の金曜夜の経産省本館前抗議行動 1月27日(金)後半
17時には、いつものように沢山の人が本館前に集まり、Mさんの釈放を皆で祝福した。一方、経産省は、不当な警察・検察の逮捕と勾留に悪乗りして「重要なお知らせ 当省敷地内で放火事案が発生しました。」の掲示板を2か所に掲げている。
テントひろばは、これに抗議する申入書
<経済産業省入口他に設置された、“重要なお知らせ「平成29年度1月16日15時40分頃、当敷地内で放火事案が発生しました」”なる立て看板を撤去されたい>
を準備して、警備担当に手渡そうと声をかけたが、担当は「掲示は警告の為である」と言い訳して申入書の受取を拒否して本館に逃げて行った。
Mさんを不当に拉致して不当逮捕して10日以上勾留し、おまけに不必要ながさ入れまでした警察・検察・裁判所もひどいものだが、それを悪用して、経産省の原発推進策を厳しく糾弾している「経産省前テントひろば」に対して、いやがらせの大人げない「重要なお知らせ」立て看板を掲げる経産省も情けない。
その後、火炎瓶てつさん等も厳しく経産省を追及し、経産省への抗議の声は夜遅くまで続いた。(K.M)
・・・・・・・・・・・・
テントニュース102号を添付しました
呪殺祈祷団 月例会 1月30日です。是非参加を!
日時: 1月30日(月)午後2時集合
場所: 経産省玄関前
開催: 15:00~16:00
懇親会:17:00より浪漫房にて
2/1(水)(第41回)東電本店合同抗議のご案内 転載
東京電力の傲慢、独善、無責任体質は現在も継続中です
東電への抗議の声を挙げましよう。
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
今回、東京電力本店への申し入れ文・質問文を募集しておりますので、
希望される個人、団体は準備の上、当日、持参をお願い致します。
冒頭に、東電関連の新聞記事などをまとめます。
(1)核燃料取り出し再延期=3号機プール「18年度中頃」・福島第一原発
-政府・東電/時事通信1/26(木)
(2)ようやく実現した東電トップとの初会談で“再稼働バトル”
米山隆一知事「検証には数年」明言/「週刊金曜日」1/24(火)
(3)福島第一原発の炉心近くにカメラ入れるも中止に/
テレビ朝日系(ANN)1/25(水)
(東電の説明「失敗ではなく、作業の中断だ」…傲慢体質は変わら
ない!!)
(4)1号機注水減、毎時3トンに=福島第一原発/時事通信1/24(火)
(5)セシウム値が急激に上昇?
東京湾のコイも福島原発沖のヒラメ以上に汚染されていた!/
週刊プレイボーイNEWS1/23(月)
(6)宇都宮健児氏ら都に福島原発の自主避難者支援要請へ/日刊スポーツ
1/21(土)
(7)福島原発「自主避難者」ら、住宅支援の継続を訴える/日刊スポーツ
1/17(火)
(8)<原発ADR>東電 浪江の高齢者と初の和解へ/河北新報1/13(金)
(9)4号機タービン建屋内配管から「汚染水」漏れ。福島第一原発/
福島民友1/10(火)
(10)東電福島第二原発廃炉、改めて要請=東電社長らと会談―内堀知事/
時事通信1/6(金)
「経産省前テントひろば・たんぽぽ舎」呼びかけの、
“東電は責任をとれ!第41回東電本店合同抗議”を、以下の通り開催
致します。
日時:2月1日(水)、午後6時30分より7時30分頃まで
場所:東京電力本店前
*当日の天気予報は、「晴れ」です。
? ぜひ多くの方々の参加を、お願いします。
? プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。
? なお、当日は前段で、17時30分~18時15分、
「再稼働阻止全国ネットワーク」主催の
「川内原発今すぐ止めろ!」九州電力東京支社抗議行動
(有楽町電気ビル前:JR有楽町駅出口すぐ)が行われます。
いのちとまつりとアートの最前線「反原発美術館」にようこそ!
経産省前テントひろば強制撤去後“第二章”報告会
お 話:早川由美子さん(映画監督・反原発美術館館長)
日 時:2月5日(日)14時より17時(開場13:30)
会 場:「スペースたんぽぽ」(JR水道橋駅より5分)
ダイナミックビル4F
主 催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
(通称:第二テント)
協 力:経産省前テントひろば
連絡先:Eメール aki-trsk@outlook.jp FAX 048-487-0169
800円(学生400円)
この度、反原発美術館の新たなスタートを記念して、報告会を開催する
ことになりました。 館長である早川由美子さんが反原発美術館のこれまでを振り返り、未公開の映像を紹介するとともに、反原発美術館の「これから」を皆さんと共有したいと思います。
座り込み時間の変更について
2月の終わりまで座り込み時間を金曜日は除き、12時から5時までとします。(最後の一時間をこの期間短縮します)
2月3日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
官邸前抗議集会は6時から 首都圏反原連
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。