ささや句会 第37回 2017年9月9日土曜日
- 2017年 9月 26日
- カルチャー
- 公子
結ふ食 楽屋(ささや)にて
評者 新海あぐり
北海の光離さず初秋刀魚 小宮桃林
・光を離さないという表現が初にかかって見事な句に仕上がっている。
鮎の骨燻されてなほ透きとほる 新海泰子
・鮎の燻製なかなかお目にかかれないのだが……。食いしん坊万歳。
近づくにつれて案山子が笑ひ出す 新海あぐり
・この嘘がどこまで通じるのか、許されるのかが問題?
もらい土に冬瓜発芽手にあまり 津島佳子
・もらい土は面白いが発芽が手に余るのではなく、「冬瓜ゴロゴロもて余す」ですね。
遠き日の午後の光や銀やんま 奥野 皐
・美しいが「遠き日の午後の光」という表現に一工夫欲しい気がします。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0531:170926]
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