テント日誌12月25日
- 2018年 12月 29日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日
太陽発電+水力発電で行こう 12月21日(金)
随分暖かい1日である。年も押し迫っているが、こんなにポカポカ陽気とは有難い。経産省正門前での椅子や幟旗のセットもそれぞれが手際よく作業でき、短時間でセット完了する。
金曜日当番も体調を崩す人が出て座り込みメンバーが多くなってきた。今日もMasさん、Taさんと体調を崩している。早く元気回復して復帰してほしい。
暫くしてから、リュックサックを背負ったおじさんがやって来て「あなた達は原発はいけないと言うのですか? ならば水力発電はどうですか? 日本中に水力発電を一杯作ってやっていけばいいでしょう。」、「おじさんでもね、水力発電は自然環境を破壊してしまうのだよ。やたらにダムを造って発電するというのも問題ありだよ。」「じゃあどうすればいいの?」「太陽光発電などの再生可能エネルギーがいいのではないの?」やり取りは続いたが、太陽光と今ある水力発電を中心に電気を作ればいいのだね、と言うことで納得したようだ。
暖かだと、人が増えてくる。3時過ぎには後半のメンバーも集合し、賑やかに話が進む。持ちよりの、漬け物や果物、お菓子が盛りだくさん。(S・S)
ゲストスピーカを迎え活気あふれる経産省抗議行動 12月21日(金)
いつもと同じ金曜日、経産省本館前に座込んでYさんの漬物やHさんの柿を美味しく頂きながら雑談。Tさん不在がちょっと心配。辺野古と反原発チラシの配布、文科省前の抗議行動参加、抗議も6年近くになるそうだ。
経産省抗議行動では、福永正明さんがベトナム・トルコ・イギリスなどへの原発輸出が頓挫したことと経産省の施策の誤りを追求、希望の牧場の吉沢正巳さんが浪江町の実情と岡山での講演の模様を話しイチエフ廃炉への道も全く見えず未だに原子力非常事態宣言が解除できない状況を指摘した。
更に、復興庁・文科省・厚労省・内閣府など安倍政権の官僚たちが「年100mSv安全、年20mSv帰還」キャンペーンを進めていることに抗議し、これだけ原発推進政策が頓挫しているのに未だに原発に固執する経産省を糾弾した。辺野古土砂投入への怒りも込めて「座り込めここへ」の歌や抗議の声を上げ続けながら。 (K.M)
国民の幸せだけが省かれているようだ 12月22日(土)
今日は眼科の定期健診にいったので1時間遅れて到着。地下鉄の霞ヶ関駅から地上に出ると小雨が降っていた。Iさん、Kさん、Uさんが雨具をしっかり着込んで座っていた。経産省の部屋はどれも照明が消えていた。珍しく休日出勤はなし。
パラソルをセットして椅子の上にクリスマスケーキを置いた。今年は直径20センチのデコレーションケーキ。Iさんに写真を撮ってもらったあと皆で食べた。経産省の警備員さんやお巡りさんに見せびらかすように舌鼓を打っていたら鼻に生クリームがついてしまった。Sさんが終了間際に現れたのでケーキを完食して頂いた。2011年以来クリスマスケーキはここでしか食べたことがない。
経産省・環境省・財務省などここ霞ヶ関には幾つもの「省」が集まっている。「省」には振り返ってよく考えてみる、安否をたずねるという意味がある。はぶくという意味もあるが国民の幸せだけが省かれているようだ。
(O・O)
年の瀬も迫って 12月24日(日)
「出歩きて無用の用や年の暮れ」(山崎房子)。何とはなしに忙しい年の瀬である。こころをせかせることを習慣のように刷り込まれているからかもしれない。経産省前に出掛けてきては声を交わし、事務所で談笑することも習慣のようになってきた。どこまで続くのか、続けられるのかは分からないが、理不尽な原発政策が続く限り僕らはつづけるだろう。原発との闘いは時間の中の闘いであり、そのキーになるのは原発に対する人々の意識である。これは3・11以降に「原発NO!」となった人々の意識は変わらずある。その意味では持久戦はよく闘われてあるということだろう。人々の原発意識を変えたい、かえなければ原発の先はないという、政府・官僚・電力業界・金融資本の願望に静かだが、じっくり対峙しえているといえるだろう。年の暮れになるといつも西行の「としたけてまたこゆべし」という歌を自然に口すさんでいるが、さて来年はどうなるのか。元気にここにかよいたい。(三上治)
経産省の警備員からお礼を言われた 12月24日(祝)
今日はさわやかな澄み渡った快晴。しかし風が強かった。そして事件が起こった。後番の僕が到着したとき、いつもは寡黙な男たちがおしゃべり中。
何があったのかと聞くと、突風が吹込んで、座っていたYさんが風に煽られ、座ったまま後ろの植え込みに倒れたとの事。
それは面白いと笑ったが、驚いたのはそれだけでなく、Yさんが後ろに倒れた時、同時に経産省の車止めのコーンにかけてある竿が座り込みの所に飛んで来たとの事。
ところがもっと驚いたことがあたった。座り込みメンバーが、経産省の竿をコーンの車止めに掛け直したところ、突然、経産省の職員3名が走って、現れ来て(今日は休みの為、入り口には誰も居なかった)「どうもありがとうございます」と座りお込メメンバーにお礼を述べたとの事。経産省から、その警備員とはいえ、「
ありがとうございます」とお礼を言われたのは、テント建てて以来初めてではないだろうか。
経産省正面に誰も居なくとも、「抜かりなく、常時、座り込みを監視していたのだ」とにかく、今日はテント建てて以来、初めての歴史的な事件の日でした。(高瀬)
テントはいろいろの人や運動の交流場である 12月25日(火)
本日はY氏、O氏が都合で休んだので私が日誌を書く事になりました。(Y氏は事務所、テントを往復していたのですが。O氏は昨日からフォーラムで中国訪問(30日帰国)に、日本の反原発運動を報告してくるそうです)
したがってテント、椅子、旗の運搬はW氏と行い、私は後半専門なので組立はあまり経験がないので渡辺氏の言う通りにやりました。組立はじめると早速警官がやってきて何時までか質問してきたので5時までと答えました。
今日も寒かったが、風がないのが幸いでしたが、28日は寒く雪がふるかもしれないということで、「集会納め」は大変かもしれないということでした。
本日は3時ころ9名くらい、その前後があり十数名で椅子も埋まりました。I氏は7月にチエーンそうで腕を切ったのが完全に治ったそうです。
K氏は山谷越冬闘争準備のことを話していました。S氏はテント・脱原発の次の層のためにも、「さよなら原発」を発展させる、そのためにテントも貢献したい、といったことを述べていました。またトップ3のうちにはいるパルシステム(協同組合)を昔、また、社会党を追い出されてから辰巳団地ではじめた、当初は労働組合も強く交渉の場では、組合側の社会党時代からの仲間の大口弁護士とも渡り合ったこともあった、とかの話もありました。
これらのようにテントは各種社会運動・家の集まりであり、同時にテントを含む脱原発運動は多くの社会運動へ影響を与えるという関係にある。…おおいに頑張らなければ、という一日でした。18時からは事務所でテント運営委員会がありました。(旭凡太郎)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その3
公衆被曝線量限度は「年間1ミリシーベルト以下」
~「100mSv」を持ち出し「1mSv以下」を否定したがる官僚たちに騙されるな~2018年12月25日 木村雅英
公衆被曝線量限度は「年間1ミリシーベルト以下」である。
例えば、環境省の「放射線防護体系」には次が明示されている。
<線量限度の適用
○職業人(実効線量)
1年間50 ミリシーベルトかつ
5年間100 ミリシーベルト
○一般公衆(実効線量)
1年間1 ミリシーベルト>
(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat2s-01-4.pdf)
また、「核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則等の規定に基づく線量限度等を定める告示」(http://www.nsr.go.jp/law_kijyun/law/003/index.html)では
<周辺監視区域外の線量限度
…線量限度は、次のとおりとする。
実効線量については一年間につき一ミリシーベルト>
日本政府がICRP(国際放射線防護委員会、国際原子力ロビーのひとつ)の勧告を受け入れているから当然である。
ところが、安倍政権下の官僚たちがこれを否定したがっている。
去る12月18日の「第18回被ばく労働問題に関する省庁交渉」(東京労働安全衛生センター他)で、厚労省の担当が不必要に「100ミリシーベルト以下」を持ち出したので思わず私は「皆さんは100mSvがお好きのようだ」と抗議した。
更に、12月20日の<「放射線のホント」撤回,放射線副読本撤回,福島事故関連要求 政府交渉>(ヒバク反対キャンペーン他)では、復興庁や内閣府の担当が「年間1ミリシーベルト以下」を否定するような発言をしたので、多くの参加者が厳しく糾弾した。
イチエフの廃炉も汚染水対策も目途が立たず、原子力非常事態宣言を解除できない。そんな状態で、年100mSv安全・年20mSv帰還を福島県民に強要してオリンピックを開催する。愚かな安倍政権の施策を強行する為に、また世界の原子力ロビーの期待に応えてイチエフ事故による被曝影響を過小に見せる為に、日本の法律や規則までをもねじ曲げようとする政権と各省庁の官僚たちに騙されてはいけない。
なお、ECRR(欧州放射線リスク委員会)と比べてICRPの内部被曝の計算方法が過小評価である。そのICRPでさえ勧告せざるを得なかった公衆被曝線量限度「年間1ミリシーベルト以下」を安倍政権に絶対守らせねばならない。
12月28日(金)経産省前抗議行動 15時~16時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
年末年始の取り組み
☆30日(日):16時
虎ノ門事務所にて忘年会(参加費五百円+一品持寄り)を行います。
2019年の経産省抗議行動
元日の正午から開始します。
以降、官庁街の皆さんがお休みの間も、正午から15時の座り込み抗議を行います。皆さんの参加をお願いします。
☆正月4日(金):15時~16時
経産省前抗議・集会初め
恒例餅つき大会、そしてご近所(省庁)巡り(これは中止です)へのご協力もよろしくお願いします。
☆6日(日):午後4時~
新年会を行います。虎ノ門事務所にて、参加費五百円+一品持寄りです。
ゴミの持ち帰りをお願いします。
1月3日(木)「アベ政治を許さない」ポスターを掲げる日
13時:国会正門前でもあります
2019年1月9日(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:1月9日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)
共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第64回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:1月9日(水)18:30より19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか133団体
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