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内外知性の眼―時代の流れを読む

<08.12.29>ガザからの悲痛な訴え<ナジュワ、タヘル/訳:塩川喜信>



以下に訳すのはイスラエルの実質的な占領下にあり、イスラエルの攻撃で多数の死傷者が出ているガザに住むアッサール一家からの訴えです。皆さんに早く伝えたいと思い、急いで翻訳したので、不正確なところがあるかも知れませんが、ご容赦ください。
(塩川喜信)


親愛なすべての皆さん。どうか私たちの手紙を読んで、できるだけ多くの人たちに伝えてください。ガザのファミリー達のために、私たちのことばを広げてください。
最大の敬意を込めて
ナジュワ、タヘルより

ガザ回廊に住むパレスティナの家族からの公開状
SOS


皆さん
ガザ回廊の閉鎖が続けられ、150万人の人々が基礎的な生存手段の深刻な不足に直面しているのに、世界は沈黙したまま見ているだけです。経済的困窮と生命の絶望的な危機によって、人々は国際アラブ社会への信頼すら失っています。

ガザにおける、人道への危機は進行し、飢餓と栄養不良は危機的な水準に達しています。子供達は世界の他の子供達の生活とは違って、ゴミ捨て場で食物をあさり、何か売れるものを探しています。

イスラエル政府は、18ヶ月以上にわたってターミナルを閉鎖し、閉じこめられた民衆への生活必需品の補給を妨げています。150万人の人々ーその多数は難民―は、食事をすることも、家族を養うこともできず、医療のサービスすら受けられぬよう外部の世界から隔離されています。

福祉組織としてのUNRWA(アラブ難民救済のための国連機関)は、パレスティナ難民だけでなく、ギリギリの生活手段を持たない難民以外の人たちにも責任を持っています。しかし、厳重な封鎖の下で悪化する生活に対して、ガザのUNRWAの食糧倉庫は完全に空っぽになり、UNRWAの配給する食糧援助に頼っている数千の家族に対して、そのドアーは閉ざされています。イスラエルがガザを封鎖して以来、UNRWAは深刻な財政の悪化に直面し、サービスは影響を受け、数千人の難民達が食糧や生活物資の配給を受けられなくなっています。UNRWAの活動がなければ、ガザの民衆は飢餓と空腹に直面し、それはさらなる暴力と過激な行動をもたらすでしょう。

21世紀に、現代世界が注目し、沈黙を守る中で、ある国家に罰が与えられるなどとは考えられないことです。21世紀に、家族が空腹な夜を過ごし、子供達がロウソクの暗い光の下で勉強するなど、考えられないことです。更に考えられないことは、近代化の極度に進んだ世界で、ある国全体が小さな場所に閉じこめられ、動く自由も与えられないことです。

イスラエルは、理論上はガザの占領を終えました。しかし実際には、ガザに住む150万人の生活のあり方を管理しているのです。

私たちの息子ムスタファ(9歳)は、この公開状に加わる代わりに言いました。「人権が守られていないのに、学校で人権を教えて何の役立つんだ。僕は、遊ぶ権利、自由になる権利、電気を利用する権利をもっているんだ」。彼は素敵な笑顔で言いました。「僕は普通の生活をして、成長したい。僕の夢は旅行して世界を見ることなんだ。ガザに住むパレスティナ人に生まれたのは僕の責任じゃない。僕にはどうしようもない運命なんだ。僕だけじゃなくて、ガザの子供達全部がそうなんだ、なぜ僕がこうなのか、なぜ僕たちがこうなのか、答えてよ!」

アフメッド(8歳)が付け加えます。「僕は銃の音を聞かないで、自由に遊びたいんだ。」「電気が来ていたら、一日中テレビを見たいんだ。僕が殺されるって言う最悪の夢を忘れたいんだ」

私たちの小さな娘(2歳半)でさえ、片言で言います。「電気がない」と。そして彼女は大きな音がすると狂った様にふるえるのです。

4ヶ月になる私たちの息子モハメットには、母親が働きに出ている間に与えるヨーグルトも粉ミルクもありません。ときおり私と妻は、子供達を生むのじゃなかったと自分たちを責めています。

私の妻ナジュワは語っています。「この手紙はガザ回廊の外の世界に向けたものです。外の世界では全く違う世界と生活があるに違いないと思っています」。

「私はパレスティナ難民です。私の両親も、祖父・祖母もそうでした。私はガザ回廊の南にある難民キャンプと呼ばれるところで育ちました。結婚してからは、ガザの中部にあるやはりキャンプで暮らしています。私の夫も、彼の父母や祖父・祖母も同じ難民です。
私には4人子供がいて、彼らのIDも難民です。難民の定義は、祖国を失い、自分たちのものでない土地に住んでいることです。
私たちは祖国を失い、キャンプに住むことを強制されています。キャンプは、隣の家との間が狭く、通りは狭くて暗く、舗装されていなくて、真昼でも太陽が当たりません。インフラは全くありません。家の中での会話は、他人に筒抜けです。

キャンプでの生活には未来がありません。でも私には想い出、素敵な想い出があります。どんなに生活が苦しくても、私たちは、子供達と違って、そこに楽しみを見つけているという想い出が」

最大の敬意を込めて

Taher El-Assar, Najwa El-Assar(Sheikh Ahmed), Mustafa El-Assar Ahmed El-Assar、
Salma El-Assar, Mohammad El-Assar

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye486:081229〕

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