戦後80年と憲法~これまでとこれから

6月21日に東京で憲法フェスティバル

政党と関係をもたない無党派の市民が中心の「憲法フェスティバル実行委員会」が、今年も東京で、「第37回憲法フェスティバル」を開く。今年のテーマは「戦後80年と憲法~これまでとこれから」である。

「戦後80年と憲法~これまでとこれから」を今年のフェスティバルのテーマにした理由について、実行委員会はこう述べている。
「日本国憲法は1946年11月3日公布、翌年5月3日に施行されました。おびただしい貴重な人命の喪失と、惨憺たる焦土から生まれ出たこの憲法が、平和主義、国民主権、基本的人権の尊重の三原則を掲げた時、敗戦後の虚脱状態にあった国民は、この憲法を新生日本の基礎とすることに感激し、覚悟を抱きました。施行直後から様々な改憲論が主張され、政府においても検討されてきた中で、『戦争の記憶』は日本国憲法を維持し続けた大きな原動力でした。一方、2015年の安保法制(いわゆる戦争法)強行採決以降、政府による『戦争のできる国』への準備は着々と進み、『台湾有事』に備えるためとして南西諸島へミサイルが配備される等、憲法9条が公然と捻じ曲げられています。戦後80年が経過し、戦争の悲惨さを直接記憶する人は少なくなりました。記憶の減少を補って平和と自由への希求を次世代へ継承するために何ができるのかを、早急に考える必要があります。昨年話題になったドラマ『虎に翼』の登場人物の台詞『今この憲法に見合った世の中になっているのか?』が多くの人の心に刺さっています。日本国憲法施行から少しずつ実現してきた人権・平等がありますが歩みは遅く、積極的に活かしていく取り組みが必要です。今回の企画が、戦後80年を振り返り、『これから』を考える一助となれば幸いです」

期日:6月21日(土)13時~16時20分
会場:日経ホール(東京都千代田区大手町1丁目 日経ビル3階。東京メトロ・都営地下鉄の大手町駅C2b出口より)
講演:早稲田大学名誉教授・朝倉むつ子「女性の権利を国際準に~憲法と条約を活用しよう!」、総合地球環境学研究所所長・山極壽一「人間の本性から平和への道を探る」
音楽:コドモウインズ
参加券:前売1800円/当日2300円。障がい者1000円、学生以下無料

問い合わせ先・チケット販売:憲法フェスティバル実行委員会事務局 
TEL 03-3511-5749  FAX 03-3511-5784
(岩)