案内 6月15日(日)樺美智子さん追悼の会

「TACO  トランプはいつも尻込みする」と揶揄されて激怒したと伝えられるトランプ大統領だが、相手が弱いと見れば徹底に攻撃する。権力は自制し、自己制限するという権力の現代的流儀を無視し、暴君よろしく、振る舞うトランプだ。その一つがハーバード大学に対する攻撃だ。僕はこの報道を見ながら、1963年の大学管理法案とその闘い(大管法闘争)のことを想起した。1960年安保闘争で大学は革命の砦になっていると称し、それへの報復を企てたのが、大学管理法案だった。内閣は岸信介から池田勇人に替わっていた。この法案は安保闘争を主導した学生運動ヘの報復だったが、この闘争は安保闘争後の反権力闘争の停滞を打ち破るものだった。同時に、安保闘争を超える運動形態を生みだす契機になった、東大銀杏並木集会や京大全学封鎖闘争は街頭での急進的行動の闘争形態とは異なる闘争形態の萌芽であり、後の全共闘運動になっていくものだった。

 僕らは安保闘争後の停滞と破ると同時に安保闘争を超える模索をしていたが、多分、6月15日の記念デモでもそんな報告を樺さんにしていたと思う。

 

トランプのハーバード大ヘの弾圧に抗して大学は断固として闘いをいどんでいる。情報ではそのように伝えられる。少し、前にA・ネグリはアメリカで新しい民主主義の闘争が始まると語っていたが、果たして、この闘いはアメリカで新しい闘争の開始になるのか。僕は見守っている。

トランプの登場は戦後の日米関係の見直しになるか。日本の政府や支配層はアメリカとの同盟を、価値観を共有しているからだというが、トランプはこの価値観を有しているか。例えば、法の支配をあげてもいい。トランプの言動を見ていれば、彼が同盟するに値する価値観を有していないことは明瞭だ。その意味では日米関係を見直す契機にこそなれ、それを保持する契機になりえないことも自明だ。僕は1960年ころ盛んだった、日米間兼の論議を想起しているが、これはかつて樺美智子さんとも、直接ではなかったにせよ議論していたことだ。この追悼の会を契機にこの議論を広め、深めたいと思っている。

6月15日(日) 午後1時(13時)から国会南門前で 樺美智子さん追悼会

主催 9条改憲阻止の会 連絡先 三上治(090-3908-7330)、平岡臣実(090―4508-6508 吉本昇(043―559-6710)

15時からテントひろば事務所にて富久・原さん追悼を含む懇親会をもちます。