■短信■ 市民講座が「戦後80年を考えるシリーズ」
一般社団法人の「市民の学習・活動・交流センターシビル」は、今年の市民講座で「戦後80年を考えるシリーズ」と称する企画を実施しているが、6月21日(土)と7月5日(土)の両日を使って開く第5回講座(連続講座)で、北原白秋を取り上げる。
両日とも、東京外国語大学名誉教授の中野敏男さんが、「詩歌と戦争―白秋と民衆、総力戦への『道』」と題する講演を行う。
同センターが発行したチラシにはこう書かれている。
「大正期の童謡創作の中心にいた白秋は、満州事変(1931年)あたりから愛国歌謡や戦争詩歌を量産していくようになります。童謡創作と戦争詩歌創作が、白秋の中で別々でなく、両立しているのです」
「中野敏男さんは、人々に愛唱されてきた白秋の詩歌を、『郷愁』という心情を『導きの糸』として分析し、戦争に向かっていく心情を浮かび上がらせています」
「唱歌を軸とした学校での音楽教育に対抗して『童心主義』を打ち出した白秋が、戦争の時代に向かって、どのような心情の回路があったのか。それは民衆の戦争への積極的な動員をもたらしたのではないか。中野さんのお話から学んでいきたいと思います」
◆日時:①6月21日(土)②7月5日(土)
14:00~16:30
◆場所:柴中会公会堂(立川市柴崎町3丁目。立川南駅出口2から徒歩約2分)
◆受講料:2000円(会員1600円)
◆定員:40名(要予約)
◆市民の学習・活動・交流センターシビル
電話:042-524-9014
メルアド:civiltachikawa@yahoo.co.jp
(岩)