テント日誌3月12日
- 2020年 3月 16日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
すっきりとした青空の下、テント旗翻る 3月6日(金)
事務所から経産省まで向かう途中、いつも弁当を買う軽トラの弁当屋さんのおじさんが、「今日は風が強いから気を付けてね」と言って励ましてくれる。でも昨日の方が風は酷かったでしょと返すと「あー、昨日はあらしのようなものだったよ」と教えてくれた。
幟旗や椅子のセッティングが終わり、座り込みを開始した頃、文科省方面からトラメガの声がした。気になったので、横断歩道を渡り文科省前まで行ってみた。マイクを持った人とビラまきをしている人を私服警官が6人、制服警官が1人監視している。暫く立ち止まりアジテーションを聞いてみた。歴史教科書の検定で文科省を抗議しているようだ。しかし、今一内容が分からなかったので、ビラまきしているお兄さんに1枚貰いに行って、読んでみた。読んでみると自由社の新しい歴史教科書を作る会の情宣ビラであった。そういえば、少し前、作る会教科書が教科書検定で不合格になったというニュースを耳にしていたことを思い出した。カラー印刷でお金をかけたビラである。
右派の作る歴史教科書、自由社と扶桑社とあるが、どちらも油断ならない。荒唐無稽な内容でも一度検定を通過してしまうと後は各教育委員会の採択になる。現実問題、作る会教科書は東京都でもいくつかの自治体で採択され子どもたちがその教科書で歴史を学んでいる。歴史修正主義の教科書が少ないとは言え、その教科書で教育されている恐ろしさがある。
新型コロナウイルスの蔓延により、各種イベントが中止や延期に追い込まれ、3月20日の”さようなら原発”の集会も中止となってしまった。安倍政権はコロナ対策に名を借りた「緊急事態」を野党も巻き込んで作り上げようとしている。新型インフルエンザ対策特別措置法の改悪を目論んでいる。安倍による「非常事態時宣言」を許さない闘いを作り上げよう。(S・S)
嘘つき安倍政権下で新型コロナウイルス対策とは、正に私達の「緊急事態」だ!3月6日(金)
座込み中に経産省に電話、3月13日に申入書提出を打診した。いつもの様に対応が遅く回答は来週になる。
経産省抗議行動には、文科省前抗議行動のHさんから力強いアピール(3月中は文科省前はお休み)で始まり、福島は終っていない、福島の被害者が切り捨てられている、国も県も真実を伝えていない(例えば、震災関連自殺者数は2019年11月時点で235人とされているがカウントされていない自殺者を複数確認)。モリカケ桜嘘つき安倍政権に「緊急事態」の権限を与えてはいけない、こんな政権に新型コロナウイルス対策をさせている状態が「国民」にとって「緊急事態」だの声。しぶとい原発と安倍政権を早く終わらせたいとの声。
終了後に大勢に手伝って頂いて椅子などを片づけ、峠の茶屋とバトンタッチ。 (K.M)
いろいろと疑問が湧くことが多い 3月7日(土)
空は分厚い雲に覆われ昼間なのに夕方のように薄暗かった。見慣れた周囲の建物もいつもと違う色合いに見えた。風は穏やかだが少し冷たかった。春はまだ遠い。
人通りは先週より少なかった。新橋・有楽町も目立って人が少なかった。来週はどうなっているのだろう。
〇WHO(World Health Organization)世界保健機関
人間の健康を基本的人権のひとつと捉え、その達成を目的としている国連の専門機関だが、ご存じのようにWHOはIAEAと1959年にWHA12-40 という協定を結んでおりIAEAの許可なしに放射線の影響おける科学論文を公表してはならないとなっている。つまり健康は原子力に従属するということ。今回は何に従属していることやら。厚労省といい誰のため組織なのか。 (O・O)
閑散たる霞が関にて 3月8日(日)
春めいた季節は僕らのこころをうきうきさせてくれる。自然に笑みがこぼれるという、そんな気分に誘われる。いつもならね、とつけくわえるべきか。そういえば、ここから目に入る街路樹はまだ寒々としたままだ。見るものの気分の結果かかもしれないと思うが、外務省前の早咲き桜もいつものような花やかさがない。これらは新型コロナウイルスに侵された結果であろうか。新型コロナウイルスは新たに出現してウイルスという病原体であり、それに感染すれば肺炎という病気、つまりは身体をやませる。と同時に僕らの心を悩ませる。不安や心的恐怖である。そして様々の光景を出現させる。
新型コロナウイルスはこれまで出現した人に感染ウイルスとしては七番目のものといわれる。これまで発見された内で1~4までものは風の症状を示すウイルスだが、その後に発見されたSARSとMERSは病原性の高いウイルスであり、新型コロナウイルスは病原性でいえばその中間であろうと言われている。しかし、それに感染し、肺炎になれば死にいたる症状をもたらすかもしれない。そして、現在ではその正体と有効な対応策(薬も含めて)が出来ていない以上、人々に不安感や恐怖感を抱かせることは自然である。問題はそれに対応するときの行動であり、対応である。僕らは人類が新たな病原の出現に直面してときの歴史経験を持っている。例えばペストなどである。また、感染ウイルスの出現だけでなく、震災などの自然災害などに見舞われたときのこともある。関東大繊細などである。ある意味では戦争にいたる事件(9・11)もその一つだ。
僕らが新たな感染ウイルスの出現に不安や恐怖を抱くことは自然なことである。それにはその正体を知り、それから導き出された行動を体得することがそれに対する有効な対応である。それには科学的な病原ウイルスの発見と対応策(予防も含めた医療対策)が重要である。我々が自然に持つ不安や恐怖から感情的に行動することではなく、科学的な知見に基づいて冷静に対応することといえようか、この場合に何よりも大事な事は情報ということである。なぜなら、情報によって僕らは感染ウイルスの存在を知るのだからである。その意味では情報が何か歪められるとか、恣意的な思惑で隠ぺいされてはならない。科学的な知見が情報として伝えられるためには情報の自由ということが重要であるのはそのためである。科学と自由は不可分な関係にある。僕らはその意味でこの感染ウイルスを伝える情報のキーにある権力やメデイアに注目するのは当然である。残念ながら、僕らは政治やメデイアの発する情報を疑い、それを鵜呑みにするのではなく、自分で考えるべく務めるしかない。
僕らは社会的な存在である。だから、病原ウイルスの出現は僕らの社会のなかの行動や関係に反映してくる。なぜなら、病原ウイルスは社会関係を通して感染を広げるのだからである。病原ウイルスを隔離するというのは古典的ともいえる基本対策なのだろうが、病原の正体がわからず、そこから生じる不安や恐怖によって人々を隔離するのと科学的知見によってその措置をとるには大きな違いがある。それは文明度ということになるだろうし、文明度というのはそのていどのことである。さしあたってはそのことが重要なのである。僕等は政府がこういう対応において成功裡にことを進めてきたと言えない。水際作戦という初期対応、感染者に対する医療対応(理療体制の対応も含めて)が十分であったとはいえない。習金平の訪日を抱えて中国への配慮、オリンピックへ波及を恐れたことなどの要因があり、対応を遅らせて来たのでは、という推測は当たっているだろう。
コロナウイルスの感染拡大を防ぐにはどうしたらいいのだろうか。個人的には手を洗うなどの衛生措置をとること、万一かかったときのための自己免疫力を高める努力を日常生活に置いてやるしかない。感染は人の接触から生じるから、接触しないようにというのが、今、取られている様々のイベントの禁止や自粛措置である。学校の一斉休校もその一つである。大規模な社会的接触を断つということが果たして有効なのか、どうかはわからない。消費構造の大きくなった現在の社会では基礎的な生産領域を除いても、その社会経済的な影響ははかりしれない。これはコロナウイルスの感染による病状よりも深刻な社会的病状をもたらす。失業や生活破綻という社会的な死をもたらしかねないのである。これはこうした措置が合理的であるかどうか、医学的予防措置として有効であるか、どうか。検討がいると思う。政府が権力を担保にした行為として提示しているのだが、それだけの合理性があるか、どうかを突き詰めたとは思えない。そう思っているのはわたしだけではない。僕はもっと合理的な考えられる、社会のそれぞれの場面で人々はぎりぎりまでそれを突き詰めて対応すべきだし、政府の命令など疑って、少なくとも自分の頭で考え抜いた判断に基づき行動するしかない。こいう場面でも生活の知恵という日常的に磨かれた知恵は生きるはずである。
政府は今回の新型コロナウイルスを新型インフルエンザ等対策措置法の対象に加える改正法を成立させた。これは首相が新型コロナの蔓延時に「緊急事態宣言」を出せるようにしたものである。こういう緊急事態法が必要なのか。こういう強権的な措置が、コロナウイルスの蔓延を防ぐ措置として有効か考えてみるべきである。そんな必要はないのである。僕はそう思う。人々は納得できる、合理的根拠があれば、蔓延を防ぐ様々な行動をとる。ある意味では犠牲的な私的利害を超えた行動である。時に必要な社会的行動を、私的な、あるいは自由な行動がそれを妨げるというのは権力の描く妄想である。私的な自由な判断が妨げられることにおいてこそ様々な行動がでてくるのである。僕らは権力の出してくる方向に隷属する人々の病理が出てくることを警戒しなければならない。関東大震災における戒厳令と人々の行動を見ればことは明瞭ではないか。権力のもたらす情報やある種の方向に領導するようとする措置が、科学性や合理性を持たないことが問題であり、それを自由に批判し、異議申し立てがあることが重要である。それが緊急時の歴史的教訓である。それを隠蔽し、封じる権力の意図は逆なのである。(三上治)
安倍政治に物申す会の人も寄られ賑やかに 3月9日(月)
朝方は空気が冷たかったが経産省前に着いた頃には太陽が照りつけていたので心地よい暖かさであった。温度計を見ると18度を指していた。 相棒のSさんが秋葉原の電気屋で、500円で買ってきたというスピーカーを持ってきたので早速、反原発CDを掛けてみた。小型なのにボリュームは充分で、事務所にあるトラメガに負けていない性能の良さに驚いた。指向性も強いので正面に立っているガードマンにはうるさいほどであったと思う。通りすがりの人々もそのボリュームにビックリしていたので効果的であった。
午後2時過ぎに子供裁判のIさんが来られた。宗教関係者が裁判に訴える為に東京地裁前に集まるというので参加してきたとのこと。3時から参議院で院内集会があるというので2時半過ぎに出掛けて行った。
4時を過ぎた頃から安倍政治にもの申す会の人達が寄ってくれたので座り込みも賑やかになった。レジェンド・Sさんも国会前抗議行動を終えられて来られた。こっちが終わったあと皆さんと首相官邸前の抗議行動に参加したとのことであった。今日は終日18度で暖かい座り込みで楽でした。(保)
外務省前の一番桜が今年も開花していた 3月10日(火)
事務所を出る時に、Kさんより13日(金)の経産省前抗議行動(19時までに延長)時に落合恵子さんが来て下さるとの連絡があったとの事でした(吉報です)
今日の天気予報は、一日中雨の予報であったが、幸いセッテングの時は雨が止んでいてラッキーでしたが、その後は小雨が降ってイマイチでしたが、ふと外務省の角の桜を見ると何と開花しておりました。この桜は毎年霞が関の官庁街で一番目に咲く桜です。
私は昨日から、衆議院第二議員会館前で行われている、新型インフルエンザ対策特別措置法改悪に反対する、緊急抗議行動に一時テントを離なれて参加して来ましたが、帰って来ると3週間ぶりに勝爺が来ていて、暫く迷惑かけましたと肉まんの差し入れをして頂きました。何でもコロナウイルスが気になり、自宅静養をしていたようです。
テント撤収時には、雨が強くなり難儀いたしました。この後は、文京区民センターで行われた、「歴史の分岐点に立って歴史認識からアジアの平和を考える」
の講演会に参加して、大変勉強になりました(連絡先は、テントひろば顧問弁護士、一瀬法律事務所) (Y・R)
テントの座り込みから3105日目だった 3月11日(水)
昨日とは打って変わって、雲ひとつない晴天に太陽がさんさんと輝きすこぶる暖かい一日であった。しかし風は時々強く吹き座り込み準備をしているときなどは三個並べてくくりつけてあるのに椅子ごと引っくり返された。
準備を終えて間もなく、おテント様が見ている・製作者のSさんがテント座り込み開始からの抗議行動が今日で3105日になるというビラを作って持ってきてくれました。バナーやパラソルに張り付けたので賑やかになりました。きょう担当のTaさんの代わりに来られたドンキホーテ氏は週刊朝日に載った記事のコピーを熱心に通行人に配っていた。
今日はさすがに3・11だけあって日比谷公園からデモが出発したり経産省へ抗議に来たりして色々な人が寄ってくれました。夏みかんとマスクの差し入れを頂きました。また、JSK47士の祈祷会もあり終日経産省前は賑やかであった。夕方5時からは東電前で抗議行動があったり、そのあと官邸前で緊急事態条項の先取りである、新型コロナウイルスに名を借りた緊急事態法案の国会通過に対しての抗議行動が開かれる予定である。(保)
大間原発で闘っている「あさこはうす」を支援 3月12日(木)
若干の風は吹いていましたが、暖かな一日であった。
霞が関の官庁街で、一番早く咲く外務省角の桜が三分咲きになっていました。
今日も沢山の人達が座り込んでくれまして、まずテント長老のSさんとは、大間原発建設反対で唯一土地を売り渡さないで、闘っている「あさこはうす」の支援をどのようにしたら良いのか、色々と相談に乗って頂きました。
次には、たんぽぽ舎ボランティアのOさん、英語の先生等もしばらくの間座り込んでくれました。そのうち昨日のテント日誌にもありましたが、3月13日号の週刊朝日に「福島第一原発3号機は核爆発だった」と指摘している記事が掲載されたFさんが車で来られて、座り込み付近はもちろん、外務省の方まで歩道と植え込みに捨てられているゴミを45ℓ入りの袋一杯回収されていました。今日の座り込み人数11名、カンパをして下さった方3名でした(感謝) Y・R
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その135
3.11後9年、今も経産省と東電の事故責任回避の悪だくみが続く
~「東電と共に脱原発をめざす会」で明らかになる東京電力の言行不一致、他人ごと~ 2020年3月10日 木村雅英(経産省前テントひろば)
いよいよ3.11東電福島原子力発電所事故後10年目を迎える。フクシマは全く終わっていないにも拘らず、原発9基の稼働が認められ、国(私たちの税金)から高額出資された東京電力は、廃炉・汚染水対策がぼろぼろなのに被害者への賠償を拒み原発推進を強行している。
「東電と共に脱原発をめざす会」の東電への申入れ(2月27日、事前質問と文書回答に基づく話合い)が、今の東電と経産省の事故責任回避・言行不一致・何でも他人ごとの実態が見えたので紹介する。
1 イチエフ事故責任について言行不一致
多くの人々からふるさとも生活も生業もあるいは命を奪った罪が重い。東電はいつも次の様に回答する。
<「福島復興」を原点に、原子力の損害賠償、廃止措置、除染に誠心誠意、全力を尽くすとともに、原子力発電所の安全性強化対策に、不退転の決意で取り組んでまいります。>
(1)現行不一致
ところが、言っていることとやっていることが全く違う。今回も真摯な反省と責任全うと原子力推進の断念を求めたが、東電は <ご意見として承ります> だけ。
(2)日本原電への東海第二の為の資金支援について説明責任放棄
誰にも納得できない資金支援について、東電は2か月前に <競争をしながら稼いで、福島への責任を果たしていく必要> と答え、今回はこの「競争」について詳細を問うと <東海第二発電所は、卸電力市場などから調達する場合との差益効果などを勘案し、経済性がある電源と判断> と回答。本当に経済性があるならより具体的に説明すればいいのに説明しない。
また、柏崎刈羽の再稼働に向けた費用の質問には回答を拒否し、一方で経産省のS+3Eを持ち出して原子力推進を正当化する。
(3)ADR・福島地裁の仲裁和解案拒否の理由説明を拒否
「最大の使命は福島への責任を果たすこと」(小早川社長年頭談)に反する行動を責めると <福島への責任を果たすために、福島第一、福島第二両原子力発電所の廃炉を安全かつ着実に進めてまいります。また「3つの誓い」に掲げておりますとおり、被災された方々に寄り添いながら賠償を貫徹してまいります。また、地域の皆さまのご要望をしっかりお伺いし、地域の復興に向けグループ一丸で取り組んでまいります。> と気色の悪い美辞麗句を並べるのみで、和解案拒否の理由説明をも拒否する。
3月10日に札幌地裁が78世帯257人の避難者への賠償を認めたとおり、既に計11件の判決で東電の責任を認め、うち7件で国の責任を認めたのも当然だ。
2 イチエフ事故原因追及から逃げる東電
国会事故調、田中三彦さん、木村俊雄さんほか多くの専門家の指摘にもかかわらず、東電は未だに科学・技術的にまともに議論をしようとしない。何を隠しているのだ!
3 廃炉・汚染水対策はぼろぼろ
(1)労働環境は最悪?
イチエフ労働者の安全性と組織問題についての質問には東電も大分気にしていて、今回は次の回答をした。 <福島第一原子力発電所の一連のトラブルは、当社社員が現場へ出向していないのでなく、現場/現物を徹底的に把握できておらず、現場で確認すべきポイントをおさえられていないのが大きな原因と考えております。今後、業務プロセスの冒頭から、全てのプロセスで現場/現物を徹底的に把握する仕組みを取り入れ、トラブル防止と安全性の向上に取り組んでまいります。>
原子力規制委員会も心配するようにイチエフの作業状況が非常に厳しいことが分かる。労働者の内部被曝が頻繁に起こっている。だからこそ、他の原発推進など放棄してイチエフ対策に専念するべきだ。
(2)30年~40年のロードマップ(5回目改定)の大嘘
昨年末に改定したロードマップも未だに「30年~40年」と、事故に遭っていない福島第二原発の廃炉が44年かかるのに、デブリが見えただけのイチエフ廃炉工程が短すぎる。
(3)多核種汚染水対策は先が見えない、二次処理・希釈の手順は不明
タンク保管について尋ねても、 <敷地北側のうち海側の低地は、津波襲来時にタンクが漂流物になるリスク及びタンクからの漏えいリスクがあることから、タンクの建設は不適当と考えております。また、山側については、将来的にも廃炉作業に伴い追加的に発生する廃棄物を処理・保管するエリアとして活用したいと考えております。また、処理水の敷地外への持ち出しは、リスクの存在地点が広がることから望ましくなく、福島第一の廃炉作業は、現在の福島第一の敷地内でやり遂げる所存です。> と小委員会の提案を踏襲するつもり。
他の多核種の告知濃度超えと二次処理について尋ねても <多核種除去設備はトリチウム以外の62種類の放射性物質を告示濃度未満まで浄化する能力を有しており、環境中に放出する場合には、必要に応じて希釈を行う前に二次処理を行い、トリチウム以外の放射性物質を告示濃度比総和1未満まで浄化いたします。> と答えたが、具体的な処理手順は未定と回答。
また、他の人の質問で、タンクにはスラッジが存在し放射性物質濃度も性状も未確認、タンクが労働者の被曝防護問題に影響していることも判明。
(4)除去土壌は他人ごと
他の方のイチエフ除去土壌の再生利用についての質問に対しても<人的・技術的な協力を実施してまいります>と当事者意識無くまるで他人事。
4 原子力マネー還流問題は他人ごと?
関電マネー問題の質問には <日頃からグループ全体でコンプライアンスの徹底に心掛けている>と、札束と嘘と暴力で原発を押し付けて事故を起こした東電がまるで他人ごとの様。「3つの誓い」を破り原発推進する東電にコンプライアンスなんて無い!
5 核のゴミも他人ごと?
柏崎刈羽の使用済み燃料は合計13,734体だそう。これをどうするつもりかの質問の回答が面白い。
(1)経産省の「核のゴミ」と産業用廃棄物とへの二重基準
管理監督される立場の東電は回答せず。
(2)次世代への責任、ゴミ発生者としての基本的責任は自覚?
回答の一部は私たちの主張と一致する。
<…原子力発電の利用に伴い恩恵を受けてきた現世代が、次の世代に負担を先送りしないよう、高レベル放射性廃棄物の最終処分という課題に取り組んでいくことが必要…
電気事業者としては、高レベル放射性廃棄物の発生者としての基本的責任を有する立場から、これまでも事業活動の中で最終処分を含めた原子力の理解活動に取り組んできました…>
だったら、最終処分の目途がつくまで、これ以上「核のゴミ」を増やしてはいけない。
「次の世代に負担を先送りしないように」永遠に原発を稼働しないことを、東電のトップを含む全社員に求める。
3月22日(日) 渕上太郎一周忌の墓参り
亡くなった渕上太郎さんの墓参(八王子市上川霊園)
3月22日(日)午後2時にJR八王子駅に集合してください
連絡 090-3908―7330(三上)
金曜経産省抗議行動
日時:2020年3月27日(金・祝)17時~19時
場所:経産省本館正門前
主催:経産省前テントひろば
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