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反体制派の百科全書たる役割:白川真澄「脱成長のポスト資本主義」(社会評論社2023年)読書のお薦め

著者: 野上俊明

 ちきゅう座の何かの記事で、白川真澄という名前をみたとき、50数年前の記憶が少し心の痛みをともなって甦ってきた。70年安保を少し過ぎた頃だったか、旧構造改革派で、学園紛争中に過激派路線に転向した――当時「一周遅れのトップ

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渥美文夫著『大ロシアへの開発独裁に変質』(武久出版)を読んだ (中)

著者: 大谷美芳

(上)は  (1)トロツキーは…党内闘争で早々に敗退      (2)一国社会主義と闘争したのはジノヴィエフ派…     ・一国社会主義は必要で可能…         まで その続き ・一党独裁と党内分派禁止で「合同反対

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】657 自由、自決、独立の保障は国連の仕事

著者: 平田伊都子

1.2025年10月31日(日本時間11月1日)に、国連安全保障理事会で西サハラ紛争に関する決議が採択されました。 具体的には、MINURSO(ミヌルソ国連西サハラ人民投票監視団)の任期をもう一年更新する決議2797が可

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【11月29日(土)】第32回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 現代の強い課題意識をもって、ヘーゲルの「法権利の哲学」を読み込んだ秀作といえる福吉勝男「現代の公共哲学とヘーゲル」(未来社 2010年)。氏はヘーゲルの「法権利の哲学」のテーマを、達意の一文で次のようにまとめている。「

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オルバン政権にウクライナ戦争を仲介する資格も能力もない

著者: 盛田常夫

オルバン・ヴィクトルがプーチン-トランプ会談招聘を演出したのは、来年に控えた総選挙勝利への宣伝材料として政権の国際的正統性を誇示できると考えたからである。ウクライナを批判し、ロシアの主張を繰り返すオルバンに、ゼレンスキー

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自民党の終末期政権としての高市政権

著者: 小川 洋

高市政権の短命を予測する 今年の夏の暑さは尋常ではなかった。体温を上回る高温のなかに外出するのは、それなりの覚悟が必要だった。そこにこの急激な気温低下である。北国からは初雪の便りが届いている。野遊びに出かけたくなる「秋晴

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技術進歩の限定的視座~ハロッド中立仮定と岩田・丸山解釈

著者: ブルマン!だよね

カルドアが示した「経済成長の定型的事実(カルドア的事実)」労働分配率の安定、一人当たり生産と資本の均衡成長、資本収益率のほぼ一定性を説明するため、丸山徹氏はハロッド中立的技術進歩を提示した。技術進歩は労働効率だけを高め、

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Global Headlines:ドイツ市民社会における陣取り合戦

著者: 野上俊明

<はじめに> ドイツの極右勢力は、この二十年間ほどで街頭行動やテロを主とする行動的な過激派から、市民社会でヘゲモニーを構築する組織政党へと進化し姿を変えてきた。そのことは特に近年伸長著しいAfD(ドイツのための選択肢)に

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「キューバはウクライナ紛争への関与を断固として否定する」

著者: 岩垂 弘

キューバ外務省が声明 駐日キューバ大使館は10月23日、本国の外務省が同月11日に発表した「キューバは、ウクライナ紛争への関与を断固として否定する」との声明の日本語訳を発表した。2023年9月以来、世界の一部の報道機関が

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ゼロ経済成長でも自然の搾取は消滅しない

著者: ブルマン!だよね

斎藤幸平君は制御不可能な資本の蓄積=経済成長によって地球規模での環境破壊は進みもはや不可逆な領域に入りつつあるとして、資本主義の廃絶を声高にとなえるのだが、ではゼロ経済成長になったら、地球規模の環境破壊=自然の搾取はなく

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