ミニドバイ構想 英雄広場からそれほど離れていないズグローというところにあるラーコシュ操車場(130ha)の売却が、大きな政治問題化している。この区画はMAV(ハンガリー国有鉄道)が所有(したがって、国有財産)しているが、
本文を読む盛田常夫の執筆一覧
ドナウ氾濫、ポケットベル、中国融資 ハンガリーの奇妙な登場
著者: 盛田常夫ドナウ川の氾濫が話題になる一方で、レバノンのヒズボラを狙った爆発テロに使われたポケットベルを製造販売したのがハンガリーの会社だと報道されるなど、ハンガリーをめぐるニュースが続いています。 ドナウ川の水位は土曜日に最高位に
本文を読む収縮する経済社会を考える
著者: 盛田常夫人口の劇的減少-縮む経済社会 日本で盛んに使われる「失われた30年」(1990年代初めのバブル崩壊から30年)は「経済政策の失敗の時代」と捉えられ、その政策を抜本的に転換するものが、アベノミクスだと考えられてきた。この
本文を読むハンガリーの五輪メダル賞金と年金事情 日本もアマ選手には年金を
著者: 盛田常夫ハンガリーのパリ五輪報奨金は前回の東京五輪の時の10%増しと決められました。今次のメダル獲得者と入賞者(8位まで)の報奨金は以下の通りです。 金メダル 5500万Ft(フォリント・1人当たり)
本文を読む中国への依存を強めるハンガリー ―融資や警察活動の容認など
著者: 盛田常夫当地の『Portfoli.hu』(7月25日)が伝えるところによれば、ハンガリーはこの4月、中国の3つの銀行(中国銀行、中國建設銀行、中國工商銀行)から10億ユーロの融資を受けた。すでに、ハンガリーは中国輸出入銀行から
本文を読むオルバン首相(ハンガリー)、EU輪番議長でなにを企む? ―ロシア主導の停戦論はウクライナの降伏停戦
著者: 盛田常夫先週、ハンガリーのオルバン首相は2日(火曜)にウクライナを、5日(金曜)にロシアを訪問しました。 一昨年2月のロシアの侵略戦争勃発以後、EU首脳の中で一度もウクライナを訪問しなかったオルバン首相がなぜ今、ウクライナを
本文を読むロシアだけでなく、中國への依存を深めるハンガリー
著者: 盛田常夫これを書いている5月8日から3日間、中国の習近平国家主席がハンガリーを訪問します。 EU から種々の制裁措置を受けているハンガリーは、東方外交を積極的に進め、瀬戸際外交によって自らの地位を確保しようとしています。ロシア
本文を読むブダベスト通信 大谷選手通訳の横領事件に思う
著者: 盛田常夫2024 年 NO. 7 4 月 5 日 金額の大きさを別とすれば、大谷選手の通訳による横領事件は何も珍しいことではない。小さな会社だけでなく、大きな会社でも、あるいは非営利組織でも、お金の出し入れを一
本文を読むハンガリーのノヴァク大統領が辞意表明 児童への性的虐待犯に恩赦適用で
著者: 盛田常夫2月10日(土曜日)、ノヴァク大統領は昨年4月のローマ法王来訪時に実行した恩赦で、児童への性的虐待で収監されていた人物を放免したことが間違いだったことを認め、辞意を表明しました。これに伴い、当時、法務大臣として恩赦リス
本文を読むノーベル医学生理学賞受賞者 カリコー・カタリン女史のインタビュー
著者: 盛田常夫恒例の「ノーベル賞」発表週間が始まり、医学生理学賞をカリコー・カタリンが、物理学賞をクラウス・フェレンツが受賞しました。ともに外国での研究が認められましたが、大学・大学院教育をハンガリーで受けており、ともにハンガリー国
本文を読む少年ホスト会社を育てたジャニー喜多川 - ジャニーズが清算されなければならない理由
著者: 盛田常夫欧州にいると日本の大衆文化の小児(幼児)性が気になる。良い悪いは別にして、欧州では大人の文化が主役で、子供の芸能が占める割合は無視できるほど小さい。ところが、今の日本では男女を問わず、アイドル文化が大衆文化の大きな位置
本文を読む大学体育会の何が問題なのか - スポーツと権力を考える
著者: 盛田常夫日大アメフト部の大麻事件が話題になっているが、問題の本質を突いた議論がない。問題の核心は私立大学における体育会(権力)の存在であり、それが大学経営 と深く結びついていることだ。この問題にメスを入れない限り、体育会に関連
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その8) マグマが爆発する条件
著者: 盛田常夫故安倍元首相やアベノヨイショは、これだけ国債を発行し、日銀が引き受けてもハイパーインフレにならないのだから、さらに大きな国債発行で景気を浮上させて良いのではないかと考えた。20年先まで税収を前借しながら、「財政均衡主義
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その7) なぜ、政府勘定と日銀勘定は統合できないのか
著者: 盛田常夫2017年3月14日、J。 スティグリッツ(コロンビア大学)が日本政府の招きに応じて、経済財政諮問会議で講演した。スティグリッツは用意したスライドの1枚に、わずか2行で、Cancelling government de
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その6) 国債はどのような債券か
著者: 盛田常夫大規模金融緩和は、主として、日銀が市場から国債を大量に買い上げる形で実行され、10年の緩和政策の結果、事実上、日銀が財政ファイナンスを行う状況になっている。ところが、先進国の中でも債務上限を課していない日本では、このよ
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その5) GDPが拡大する社会的条件
著者: 盛田常夫大規模金融緩和政策を支持するエコノミスト(「学者」と称する人を含め)や政治家は、緩和資金が個人消費を拡大し、それがGDPを押し上げると想定した。その論拠としているのが、「個人消費はGDPの7割を占めるから、個人消費を増
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その4) 就業人口増加の実態
著者: 盛田常夫アベノミクスをヨイショしてきたエコノミスト、「学者」、政治家がこの政策の成果として強調したのが、就業人口の拡大とそれに伴うGDPの増加である。大規模金融緩和の10年で、就業人口は400万人も増え、それに比例してGDPも
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その3) 緩和資金はどこへ流れたか
著者: 盛田常夫大規模金融緩和は低利の資金をふんだんに供給することによって、企業は投資活動を活発化させ、消費者は購入意欲を高めるというのが、この政策の想定だった。しかし、緩和策が実行された10年の間、このシナリオはほとんど機能しなかっ
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その2) 非現実的な仮説にもとづく物価目標政策
著者: 盛田常夫「消費者は物価目標たいして合理的に行動する」という空想仮説 現在、欧米諸国はインフレ高進を阻止するために、一定の物価目標を決めて、金利を漸次的に引き上げている。インフレが落ち着くまで、この金融政策が取られる。 他方、
本文を読む大規模金融緩和政策を検討する(その1) -前提仮説そのものが誤り
著者: 盛田常夫「子どもたちの世代にツケを回すなという批判がずっと安倍政権にあったが、その批判は正しくないんです。なぜかというとコロナ対策においては政府・日本銀行連合軍でやっていますが、政府が発行する国債は日銀がほぼ全部買い取ってくれ
本文を読むプーチン忖度路線と瀬戸際外交の代価 -ハンガリー政府はどこへ向かうのか
著者: 盛田常夫なぜオルバン首相はキーウを訪問しないのか ここ1か月ほど、ウクライナのゼレンスキー大統領がハンガリーのオルバン首相をキーウに招待していると報道されている。これにたいして、ハンガリー政府は、「ウクライナ国内のハンガリー人
本文を読むなぜ20世紀の社会主義社会で市民社会の倫理規範や人権意識が育まれなかったのか(下)
著者: 盛田常夫プリミティヴでマニュアルな配給システム ソ連が崩壊するまで、モスクワ国際空港(シェレメチェヴォ空港)の乗換え客の扱いはひどかった。これがソ連の計画経済の実態かと思わされるようなプリミティヴな配分・配給システムで運営され
本文を読むなぜ20世紀の社会主義社会で市民社会的倫理規範や人権意識が育まれなかったのか(上)
著者: 盛田常夫社会主義時代の遺物 ロシアのウクライナ侵攻が長引く中、ロシア軍の装備や指揮系統の不備や欠陥があからさまになり、他方で制圧した市民への残虐行為や略奪行為が次々と伝えられる。装備や兵器のレベルの低さや、装備の欠陥や量不足は
本文を読むロシアへの忖度と国際協調に揺れるハンガリー
著者: 盛田常夫ロシアのウクライナ侵攻から1年を迎える先週から今週にかけて、バイデン大統領のウクライナ訪問に前後し、ハンガリーでは中国共産党の王毅外交国務員がハンガリーを訪問し、その後にロシアへ向かい、プーチン大統領と会談した。 &n
本文を読む20世紀社会主義の自己崩壊と共産党の自滅
著者: 盛田常夫20世紀社会主義は戦時社会主義 1989年に始まったソ連・東欧社会主義崩壊を現地で追跡できた私は、その歴史的証言を『ハンガリー改革小史』(日本評論社、1990年)にまとめた。戦後社会主義体制の崩壊という歴史的変動に遭遇
本文を読む巧妙化する公的資産の私物化 - 所有者不透明な私的ファンドが各種資産を買い漁るハンガリー
著者: 盛田常夫マトルチ総裁の政府批判 昨年末の12月5日、国会の経済委員会はマトルチ国立銀行総裁から年次報告を受ける会議を開催した。 マトルチ総裁はコロナ禍の経済政策が成功した理由を説明した後、農業分野の近代化の遅れ(灌漑設備の遅
本文を読む政権与党の一つの金蔓 ― ハンガリーの場合
著者: 盛田常夫ここ数日、ハンガリーでは、公益財団形態で運営されている大学について、EUの教育助成システムである「エラスムス・プラス」と科学研究イニシアティヴ「ホライズン・ヨーロッパ」の新規契約が停止されるという欧州委員会の決定をめぐ
本文を読むハンガリーの対ロシア政策 ― 国民は本当に支持しているのだろうか
著者: 盛田常夫欧州首脳の中で、唯一、オルバン首相だけがプーチン大統領の新年の祝電を受け取った。 ハンガリーのトランプと称されるオルバン首相。オルバン首相自身、権威主義的な政治家を好んでいる。プーチン大統領に媚びを売り、トランプ大統
本文を読むアベノミクスの亡霊に支配される日本
著者: 盛田常夫政治的暗殺か、それとも怨恨殺人か 安倍晋三元首相の殺害は政治的暗殺ではなく、怨恨殺人である。しかし、「民主主義 への挑戦」とか「余人をもって代えがたい政治家の抹殺」というような、あたかも「政治的テロ」であるかのような論
本文を読む財政論 債務の罠に嵌まった日本
著者: 盛田常夫先進諸国がインフレ抑制のために政策金利を引き上げる中、日銀の対応が注目されたが、6 月 17 日の日銀金融政策決定会合で日銀は金融緩和策の維持を決めた。来年の黒 田総裁の任期が終わるまで、10 年の長期に渡る金融緩和
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