澤藤統一郎の執筆一覧

天皇制とは、この世に必要な存在ではない。いや、国民の主権者意識涵養には、まことに有害な存在である。にもかかわらず、この社会の隅々になんと蔓延ってしまった恐るべき存在なのだろう。

著者: 澤藤統一郎

(2025年2月23日) 2月23日、天皇(徳仁)の誕生日。もちろん、とりたてて目出度い日ではない。思惑ある人だけが大袈裟に空虚な祝辞を述べ合う日なのだが、その空虚さにシラける日。そして、国民一人ひとりの主権者意識や、人

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「本郷・湯島9条の会」の本郷三丁目交差点街宣。けっしてマンネリとはならない。思いがけなく楽しいこともある。

著者: 澤藤統一郎

(2024年11月12日) 小春日和のお昼時。「本郷・湯島9条の会」の街頭宣伝活動。14人が参加した。いや、15人と訂正しなければならない。 ***************************************

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「皇位継承のあり方は国家の基本に係る事項」なんちゃって。そりゃ、ないよ。

著者: 澤藤統一郎

(2024年10月30日)  国連の「女性差別撤廃委員会(CEDAW)」が、日本政府に選択的夫婦別姓の導入を勧告したことが話題となっている。ナニ、初めてのことではない。既に、2003年、09年、16年と過去3度の勧告に政

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国民審査には、レッドカードの今崎幸彦・中村愼の両名に✕を。あるいはイエローカードの宮川美津子・平木正洋を加えた4名に✕を。

著者: 澤藤統一郎

(2024年10月23日)  総選挙の投票日が近づいている。同時に、最高裁裁判官の国民審査が行われる。誰にバッテンを付けるべきか。  随分以前から議論が分かれるところ。  A「審査対象の裁判官全員に ✕ を付けるべきだ」

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学校に自由と人権を! 10・20集会」にご参集の皆様に、東京「君が代」裁判弁護団から報告を申しあげます。

著者: 澤藤統一郎

(2024年10月20日)  東京「君が代」裁判第5次訴訟は、12月16日(月)に、最終準備書面を陳述して結審となります。原告側の最終準備書面は、15人の原告に対する26件の懲戒処分の違法性について、憲法・公務員法・教育

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女性・女系天皇を実現することで天皇制の存続をはかろうという立場は、「男女の別」を是正することで「身分の差」を維持しようという論法ではないか。

著者: 澤藤統一郎

(2024年9月5日) 東京新聞の書評欄(9月1日)に原武史の[評]がある。酒井順子『消費される階級』を取りあげて、『「差」と「別」に鋭い視点』とタイトルを付けている。 原武史が『「差」と「別」』と述べれば天皇制について

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ウソつき百合子の「災害死と虐殺死を同列に置く詭弁」を許してはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2024年9月1日) 経歴詐称のウソつきとして天下に知らぬ者とてない小池百合子。本来、立候補の資格すらないこんなウソつきが平然と首都の知事の座に納まっている不思議、不気味、そして不合理。こんな事態を許してしまった都民の

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靖国参拝について、石原慎太郎曰わく。「記帳するときに東京都知事と書いちゃいけないの。馬鹿なこと言うな、本当にお前ら。どこの人間なんだ貴様。日本の近代史知っているのか、現代史。あの戦争がどんなもんだったか知らないから馬鹿なこと言うんだよ。」

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月18日) フィフィというタレントが、一昨日(16日)に自身のX(旧ツイッター)に議員による靖国神社参拝を肯定する意見を述べた。彼女の私見はどうでもよいが、多少の話題になったのは、都知事時代の石原慎太郎の記

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東大構内にトンボの出入りは自由だか、特別扱いにした天皇の甥を招き入れてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月17日) 野分のあしたである。東京の空は、早朝より常ならぬ抜けるような青さ。散歩コースにしている東大の構内に、今年初めてギンナンが落ちていた。そして、安田講堂を背景に、けっこうな数のトンボが往き来している

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自民党とは何であるか、自民党議員とはいかなる存在であるか。このことを広く世に知らしめた広瀬めぐみの功績を忘れてはならない。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月16日) 昨8月15日。不敗の大日本帝国が無条件降伏したその記念の日に、腐敗の広瀬めぐみが参議院議員の職を辞した。大日本帝国の降伏は明らかに遅すぎたが、広瀬めぐみの辞職は合点がいかない。チト早すぎたのでは

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平和を祈念する「8月15日式典」にヒロヒトの孫の出席は、どうしても違和感を否めない。ドイツの「5月8日記念式典」にヒトラーの孫が招かれているようなものではないだろうか。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月15日) 本日「敗戦の日」。非戦を誓うべき日である。また、忘れてならないことは、旧国家体制が瓦解して新生日本が誕生した記念の日でもある。「戦前」が終わって「戦後」が始まった、その節目の日。天皇の時代から国

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本郷湯島の皆さま。戦争の惨禍と平和の尊さを考えるべき8月です。とてつもない暑さの盛りですが、地元「9条の会」からの訴えに、しばらく耳をお貸しください。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月13日) 89年前。1945年の8月まで、軍国日本は戦争に継ぐ戦争を続けてきました。そして、45年8月の敗戦を機に、平和国家に生まれ変わった日本は、今日まで戦争をすることなく、長い平和を謳歌してきました。

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79回目の原爆忌に、夥しい無惨な死を思って合掌する。合掌するだけでは足りないのだとは思いつつ。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月6日) 8月6日である。毎年、厳粛な気持ちでこの日を迎える。今年は、厳粛なだけでなく焦慮の気持ちも抱かざるを得ない。併せて、少なからぬ恐れの気持ちも。 当然のことながら、人は過つ。時には、大きく過つ。が、

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我が故郷・岩手の広瀬めぐみ参議院議員の、未練がましく議員のイスにしがみつき続ける姿勢を評価し、断固支持する。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月5日) 今、話題の人物と言えば、広瀬めぐみ。瞬間のことではあろうが、国会議員として最も知名度の高い「時の人」である。この人のやること、とても分かり易い。分かり易く、自民党のなんたるか、自民党議員とはいかに

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「法と民主主義」《特集・第五福竜丸被爆から70年― 突きつけられた課題の今》ご購読のお願い。

著者: 澤藤統一郎

(2024年8月1日) 連日の猛暑と豪雨の中で暦は8月になった。間もなく6日と9日を迎え、やがて15日となる。戦争の惨禍を心に刻み、平和を希求すべき季節、8月。 昨日(7月31日)、「法と民主主義」2024年8・9月号【

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法廷という空間において最も敬意を表されるべき場は傍聴席である。そこには主権者がいるのだから。傍聴席の主権者は、自らの分身である司法が適正に運用されているかを見詰めている。

著者: 澤藤統一郎

(2024年7月31日) 異様に暑かった2024年7月が終わる。炎暑・熱暑・酷暑・猛暑・激暑と並べても、この暑さの実感に追いつく言葉が見つからない。身体に応える。時に意識が朦朧となる。8月は、もっと暑くなるのだろうか。そ

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旧優生保護法は、「君のため国のために、身を捨つることこそ臣民の道」と教え込まれた教育勅語世代の議員による全会一致の立法だった。ようやくにして、個人の尊厳を立脚点にこの法律を違憲・違法とする大法廷判決が出て、国家も社会もこれを受け入れる時代となった。76年かけてのことである。

著者: 澤藤統一郎

(2024年7月30日)  2024年7月がもうすぐ終わる。ひたすらに暑いというだけの7月ではなかった。我が国の人権と司法にとって、珍しく明るい話題が提供された7月であった。  7月3日、最高裁大法廷は、旧優生保護法を違

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《日の丸を踏め》と命じることが日本への忠誠心を量る「踏み絵」とされたという。同様に《日の丸に正対して起立せよ》と命じることもまた、人の内心をあぶり出す「踏み絵」になる。

著者: 澤藤統一郎

(2024年7月26日) 一昨日(7月24日)の朝日.comの記事の表題に、「《踏め》と命じられた昭和天皇の写真 移民たちは拒否し収監された」「迫害された日系移民 ブラジルで何が起きたか」。  ブラジルの日系人社会には、

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本郷湯島の皆様、少しだけ耳をお貸しください。都知事選が終わりました。残念な開票結果でしたが、それだけではない終始釈然としない、モヤモヤとしたヘンな印象が拭えない後味の悪い選挙でした。

著者: 澤藤統一郎

(2024年7月12日)  これまで経験したことのない、いくつものヘンなことが重なったヘンな選挙。日本の民度の低下を見せつけられるような、民主主義の衰退を確認しなければならないような不愉快がまとわりついたヘンな選挙。本当

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トランプは、アメリカの民主主義の健全さを示すリトマス試験紙となった。彼が、有罪の宣告を受け、さらに受刑者として収監されることが、アメリカの民主主義の成熟性の証しとなる。それが「トランプ有罪評決」の爽やかさの理由である。

著者: 澤藤統一郎

(2024年6月1日)  昨日の朝は、久々に爽快だった。言うまでもなく、「トランプ有罪」の報が飛び込んできたからである。この上なく耳に心地よい、市民による正義実現のニュース。法廷には、「ギルティ」の言葉が34回繰り返され

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《政治とカネ》の関わりは現時点での喫緊の課題である。また同時に、民主主義の理念の根本問題でもある。「法と民主主義」今月号の特集は、眼前にあるカネにまみれた政治腐敗の現象を、あるべき理念に照らしてどう理解しどう改革すべきかの示唆を提供するものである。ぜひご購読いただきたい。

著者: 澤藤統一郎

(2024年5月12日) 「法と民主主義」2024年5月号【588号】は連休前に発刊されたが、このブログでの紹介が遅れた。本号の特集タイトルは、以下のとおり熱い。 ●あらためて問う《政治とカネ》― その理念と規制改革の方

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天皇の血統が途絶えたところで、憲法の人権も民主主義も平和主義も何の影響も受けはない。当然のことながら、天皇がいなくなっても日はまた東から昇るのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2024年5月4日) 産経の社説は「主張」という。産経自らが、「憲法改正、靖国神社参拝、領土問題などについて、日本の国益のもとにハッキリとした論説を展開しています」と、その姿勢を説明している。「日本の国益のもとにハッキ

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「虎に翼」にご用心。桂場統一郎の美化にご用心。この人物のモデルは、憎むべき石田和外。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月30日) 新聞とネットで拝見する限りだが、NHKの朝ドラ「虎に翼」の好評が続いているようだ。結構なことである。だが、喜べないこともある。このドラマがとんでもない反動裁判官の実像隠蔽や美化になりかねないこと

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宮沢博行と木原誠二、この上なくみっともない相似た政治家二人はともに東大法学部卒の自民党議員。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月26日)  宮沢博行という衆議院議員が議員バッジを外して辞職願を申し出、昨日(4月25日)の衆議院本会議で許可となった。この辞職は、週刊文春に「妻子がありながら別の女性と金銭的援助を伴う同居をしていた」と

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小池百合子の学歴詐称についての正念場が間近である。もしかしたら修羅場にも、土壇場にも、そして愁嘆場にもなるのかもしれない。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月21日)  既に初夏、ツツジが美しく、今日初めて鯉のぼりを見た。上野公園では何台かの神輿が練っていた。6月20日の都知事選告示まであと2か月、投開票は7月7日。この時期に至ってなお、有力候補の出馬表明はま

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これやこの 維新のミャクも絶え絶えに 知るも知らぬも大阪万博

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月20日)  昨日のこと、「大阪・関西万博のミャクミャク像損壊容疑で書類送検」というニュースが話題となった。その話題性は、大阪・関西万博の悪評ゆえのもの。  税金の無駄遣いとして悪評高く、不人気極まる「大阪

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NHK朝ドラ「虎に翼」の評判が高い。寅子に学んで、理不尽な場面では取りあえず「ハテ?」と言ってみよう。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月13日)  4月1日から始まったNHK朝ドラ「虎に翼」が大きな話題になっている。法曹関係者やジェンダーに関心のある向きにだけではなく、多くの視聴者の好意的な評価を得て、視聴率も好調だという。私は一切テレビ

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靖国神社がキナくさい。これまでは、安倍晋三だの高市早苗なんぞの右翼政治家と靖国との関係が警戒の対象だった。ところがこのところ、自衛隊と靖国の直接の関係がクローズアップされている。これは危うい。権力中枢が、本気になって戦時を想定しているということなのだから。

著者: 澤藤統一郎

(2024年3月31日) 明日、靖国神社の宮司が交代する。新任の宮司は、自衛隊元海将の大塚海夫。元自衛隊幹部が靖国のトップに就任することの意味は小さくない。なお、10人いる崇敬者総代のうち、2人が自衛隊幕僚長級の元幹部だ

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「機能性表示食品」という、疫病神・安倍晋三の負のレガシー。

著者: 澤藤統一郎

(2024年3月30日) 最近まで、日本に安倍晋三という疫病神が徘徊していた。ずるくてウソつきで、極端な身贔屓で、官僚人事を壟断して「忖度政治」を横行させ、モリ・カケ・サクラ等々の諸事件を引き起こして世論の指弾を受けた…

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