テント日誌3月31日
- 2020年 4月 3日
- 交流の広場
経産省前テントひろば1807日後
コロナ騒ぎ中でも抗議は続く 3月27日(金)
経産省前まで来る途中に寄った軽トラで来るお弁当屋さんにコロナ騒ぎで景気はどうですかと聞いてみた。「やはり、人通りが少ないですね。在宅勤務など家でできる仕事とかで見かける人が少ないですよ。」との返事。官庁街のこんなところにも「自粛」の影響が出ているんだなと思った。
経産省前に到着すると急いで幟旗や椅子のセットに取り掛かる。今日は風が強いので取り付けるバナーは1本だけにした。玉中さんの遺作をお手本にしたMさんによる「原発よりいのち」だ。
座り込みが始まってからいつもやってくる警察官の姿が見ないのに気付く。いつもだったら、「今日は何人ですか?」とか「何時まで出すか?」と聞きに来る警察官。その後も全く姿を現さない。警官も自粛しているのかな?まさか在宅勤務じゃないだろうな?と語り合う。
大きな傘のOやレジェンドSさんはいつもの通りやって来たが他の何人かの姿がなかった。その代わりではないがたんぽぽ舎のWさんが早々とやってきた。教科書採択の話や、教科書検定の話をしたが充分伝わったかどうかわからない。Eさんもやってきて人数も増えてきたがいつものような人数まで増えない。今日は経産省集会も寂しくなるかなと心配した。3時過ぎると後半のHさんがやって来た。家で育てている「のびる」を持参して少しだけいただいた。・暫くしてから下駄のKさんが杖を突きながらやって来た。痛風の発作が起きて相当いたそうである。痛くて、夜も中々眠れないそうだ。アルコールを絶てばよくなるそうだが中々難しいようである。
4時を過ぎて文科省の方を見ても人だかりが見えないので、文科省前まで出かけてみた。無償化連絡会のHさんやMさんや在日のKさんたちがオモニたち数人と集っていた。4月から文科省前の金曜行動が再開される予定だけどどうなの?と聞いてみると何とも言えないが明後日の会議でどうするか決定するとのこと。全く新コロナウイルスは困ったものである。(S・S)
赤木さん「手記」で安倍官邸糾弾、関電マネーで原発稼働糾弾!
3月27日(金)
17時からは、安倍はやめろ―原発やめろ―関電は高浜・大飯を直ちに止めろ―核のゴミを増やすな―再稼働反対―運転期間延長反対などのコールで抗議行動を開始。関電原子力マネー汚職について、第三者委員会報告と関電役員人事と経産省業務改善命令が発表され、原子力ムラが逃げ切りを図っているが、「関電、元役員の報酬補填18人に2.6億円」との報道をTさんがアピール、消費者への背信行為は絶対に許せない。「5/17老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」への呼びかけも。
たくさんの安倍政権・経産省・原子力規制委員会への批判のアピールの中で、珍しく「日の丸・君が代」問題を千葉の方が発言。3月25日の東京高裁が根津公子さんに対する停職6月の懲戒処分を取り消す旨の「逆転勝訴」の報とともに、この時期の卒業式において東京都教育委員会が、「感染防止」と言いながら何が何でも「君が代」だけは歌わせる異常さを報告。参加者をあきれさせた。
故渕上太郎さんの墓参の報告もあった。トリチウム汚染水海洋投棄を許してはいけない。18時過ぎからは、オリンピック延期決定後の「不要不急」自粛要請でも、首相官邸前(商品券はいらない、みんなに万券を配れ!緊急事態宣言に反対しよう!)・最高裁(26日県側上告棄却を糾弾)、首相官邸「裏」抗議行動などで、安倍政権を糾弾した。(K.M)
3月27日(金) お茶出し報告
普段ほとんど報告を書いていませんが、今日は書いてみます。
反原連がお休みになって数週間経ちますが、お茶出し(経産省前19:00ー21:00)はお客がゼロになることはないです。特に今日はあちこちでミニ抗議集会があったようで、20時過ぎにそれらの人たちが立ち寄ってくれて賑やかでした。
今日は
官邸前
国会前
最高裁前
議員会館前
財務省前
で集会があったということです。
このへん天邪鬼が多いので、自粛と言われるとあえて集会をやりたくなるのかな?などとふざけて言ってみましたが、とにかく、大きいグループがお休みして空いている場所でミニグループや個人が抗議行動を始めるという図は頼もしいなと思いました。(はしゆき)
せめて原発に何事もないことを祈る 3月28日(土)
七分咲き、満開、そして花びらが散って若葉が見える桜と外務省前は桜づくし。けやきも新緑がブーケのように芽吹いていた。周囲の土を見ると小さな、小さな葉が芽吹いていた。なんと美しい惑星なのだろう。
〇よりによってこんなときに
昔「宇宙船地球号」という言葉が流行った。すべての生き物は同じ船に乗っているという意味なのだろう。だが傲慢にも人類がその船の船長ともうかがえる言葉だ。スケールダウンしてこの国をひとつの船だとすれば暗澹たる気持ちになる。なにしろ石神井公園の貸しボートの船長もおぼつかないのが日本丸の船長なのだから。祈るなんて祖母が危篤のときが最後だったが(中学生の時で何の効果もなかった)、せめて原発に何も起きないことを祈るのみ。(O・O)
雪のち雨の悪天候、今日はしんそこひえました 3月29日(日)
雪のち雨のち雲り、風が強めで寒い。
今日はF原さんが悪天候と疲労のため欠席、他にも寒さのため出てこられない方々がいました。また新型コロナ禍のなか、今はあえて座り込みをやるべきでないという考え方も出ていて、今日は最小限の人数で行いました。
さて例によって遅刻魔のはしゆきが荷物出しをすることになって、慌てすぎ、12時10分前に事務所を出ようとしたら「鍵がない!」というドタバタ騒ぎ。
仕方なく、経産省前で待機していたサッシーさんとE藤さんが来てくれてカートを運んでくれました。結局椅子とのぼりがセット出来上がったのは12時半過ぎだったようです。
事務所から離れられない私の方はN瀬さんに鍵を持ってきてもらってやっと座り込みに合流できました。E藤さんとS藤さんは次の予定があって12時半には帰らなくてはならないので、私達が着くまでサッシーさんは一人ぼっちで座り込みしていてくれました。パラソルの他に傘を2つ使って風を防ぎながら、寒さに震えていました。
寒さに耐えられずサッシーさんがトイレに行くと、また千代田線の改札で「今回だけですからね!もうあんたの顔覚えましたからね!」とか嫌味を言われたとのことでした。
のちにRさんが登場、お土産の桜餅をいただき、熱いお茶を入れました。
ラスト15:00 には通りがかりの男性が「今でも反原発運動こうやって続けてくれているんだねえ、尊敬します。」と。「尊敬しなくていいから参加してください!」と言ってみたら、「おれもよくアジ演説やるんだよ、学生時代を思い出して。あそこの関西電力の前で」「それはご苦労さまでございます。」などと会話しました。今日の座り込みのあらゆる荷物をひっくり返して探しまわっても出てこなかったのに、鍵は、ポーチのポケットの奥底から出てきました。そのポーチは何度も調べたのに。自分で入れていたのですね、ひとかけらの記憶も残ってない。なんということだ。
今日はしんそこ冷えました。(はしゆき)
雪が影響か今日は寒い一日だった 3月30日(月)
昨日の雪が降った影響で今日も寒い座り込みであった。経産省前に着いた時は北風が強く吹いていて、人が座っていないと椅子ごとひっくり返されそうであった。この強風は2時頃には大方収まり穏やかな風に変わったがどんよりとした曇り空で底冷えがしていて寒かった。
今日の経産省前の人通りもテレワークの為か少なかった。担当者以外、座り込み者もなく淋しかったので大音量でCDを掛け続けた。
3時頃、顔見知りのカメラマンが地下鉄から上がってきた。彼が言った、改札口から音楽が聴こえてきたので何をやっているのかと思いました、と。辺り一体が静かなのでよく聞こえたようだ。確かに、経産省前を通る人達もチラッチラッとこっちを見る人が何時もより多かったように思った。
レジェンド・Sさんが何時ものように国会前抗議行動を終えられてKさんに連れられてきたが余りの寒さに右足が痺れているとのこと。履きやすい薄物を履いてきたようだ。明日から暖かくなりそうなので少しは楽になるでしょうが、もう少し天候にあった服装をしてきた方が良いと思うのだが、今のレジェンド・Sさんにそれを求めるのは難しい。(保)
通い路の電車は空席が目立ち不気味だった 3月31日(火)
昼前、荷物を押して事務所から歩き出すと、ポツリと雨粒が落ち始めて、経産省前で椅子を広げると座面が濡れた。
それでも二人で座って暫くすると雨が上がる。座り込みには2時過ぎから何人かメンバーが増えたが、昨日同様に寒い一日。往復ともに電車は空いていたが、乗客の大半がマスク姿でやや不気味な車内ではあった。(EO)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その28
トリチウム等放射能汚染水を海に流せと発破をかけたIAEA
~イチエフ放射能汚染水の実害も「風評被害」も無視して経産省・東電を後押し~2020年3月30日 木村雅英
一カ月前の2月27日、梶山弘志経済産業相と国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長とが経産省内で会談した。
ニッポンドットコムは<梶山経産相:IAEAとの協力を重視=処理水。と報道した。(2020.02.27、https://www.nippon.com/ja/news/yjj2020022700944/)
<梶山弘志経済産業相が東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含んだ処理水の処分について「国際社会に開かれた形で廃炉汚染水対策を進めていきたい」と語り、IAEAとの協力を重視していく考えを伝えた。
これに対しグロッシ氏は、日本政府が海洋放出などの処分方法を検討していることを念頭に「国際慣行に合致しており、前向きに捉えている」と述べ、理解を示した。経産省によると、実施する場合、放射性物質の放出に関するモニタリング支援などで協力の用意があることが伝えられたという。>
明くる2月28日の梶山経済産業大臣が閣議後記者会見で次の発言。
<昨日IAEAのグロッシー事務局長とお会いをいたしました。事務局長からは、報告書の中で最終的に提言をされた二つの案は、これまでの国際的な慣行と合致するものであり、私は安心しているとの御発言がありました。ALPS処理水の取扱いについては、スケジュールありきではなくて、地元を始めとした関係者の御意見を伺った上で結論を出してまいりますけれども、IAEAの協力を得つつ、検討を進めてまいりたいと思いますし、IAEAの方からも協力の申し出があったということでもあります。>
(https://www.meti.go.jp/speeches/kaiken/2019/20200228001.html)
トリチウムが低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こすこと、ドイツ・カナダで健康被害が報告され実害があること、かつ周辺漁業者への影響が大であること、などは明らかである。また汚染水(ALPS処理水)には他核種の異常な告示濃度越えがある。それにも拘らず、国際原子力ロビーの雄たる国際原子力機関(IAEA)の後押しで、経産省・東電がトリチウム等放射能汚染水の海洋放出を押し進めようとしているのだ。
IAEAは、3.11直後から福島県に乗り出し、県の環境創造センター設立し、福島の被曝影響隠しをしている。以下は福島県のHPから。
【福島県環境創造センター】 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/298/
○福島県とIAEAとの間の協力の概要
IAEA提案のプロジェクト(FCP)
① 福島における環境回復
② 除染活動から生じた放射性廃棄物の管理
③ 森林における放射性物質の長期モニタリングとその対策及び放射線モニタリングに関する支援
○福島県提案のプロジェクト(FIP)
① モニタリングに基づく放射性セシウムの動態が水圏に与える影響の評価
② 野生動物における放射性核種の動態調査
③ 陸水域における持続可能な放射性物質対策
④ 放射性物質を含む廃棄物の適正な処理の検討
⑤ 放射性核種の簡易・迅速な分析法の検討
国際原子力ロビーIAEAによるあからさまな「放射線被曝の押付け」である。
4月3日・10日(金)経産省前抗議集会
時間:17時~18時
月例祈祷会 4月22日(水)午後3時より
場所:経産省前テントひろば
15時 芸能の刻 15時30分 祈祷会
脱原発青空川柳句会 4月26日(日)
時間:12時より 場所:経産省前テントひろば
選者:乱鬼龍
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