「緊急!民主党の議員によびかけよう。-原発再稼働は危険!事故を防ぐ根拠はない」など―地震と原発事故情報
- 2012年 6月 9日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年6月9日(土) 地震と原発事故情報【TMM:No1480】-3つの情報をお知らせします
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★1.緊急!民主党の議員によびかけよう。-特に署名していない国会議員に
原発再稼働は危険!事故を防ぐ根拠はない
民主党国会議員117名の再稼働慎重判断に署名を!
★2.続・美浜2号機運転延長=40年+10年で50年運転の問題
(6/7発行TMM:No1479の続編)
美浜2号機の何が問題か~過去に重大事故を起こした原発
原子炉等規制法に違反して建っている原発-地震に襲われ
美浜は崩壊する (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★3.広がる東電「一時不払い」―デモじゃない「個」の抗議
福島の被災者訴えがきっかけ 埼玉の大畑豊さんら活動
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┗■1.緊急!民主党の議員によびかけよう。-特に署名していない国会議員に
│ 原発再稼働は危険!事故を防ぐ根拠はない
│ 民主党国会議員117名の再稼働慎重判断に署名を!
└──── [たんぽぽ舎ボランティア I(埼玉)]
野田首相は「大飯原発を再稼働すべき」「再稼働により国民生活を守ることが自らの責任」といいました。デタラメ安全宣言、事故を防げる根拠どこにもありません。
私たちは、首相に命と日本を預けたつもりはありません。次の事故で日本は終わりです。「責任」がとれない判断に断固として再稼働阻止に向かいましょう。与党民主党でも、再稼働について政府に慎重な判断を求める117名の署名が行われています。この署名のメンバーリストは谷岡郁子議員のHPで閲覧できます。
http://www.taniokachannel.com/report/resource120605.pdf
たんぽぽ舎メルマガ受信者の皆さん、この署名に加わっていない地元の民主党国会議員(衆・参)・比例区(衆・参-どなたでも有権者として声をかけられます。)の国会議員に電話をかけて署名に加わるよう呼びかけましょう。
話し方(一つの例)
大飯原発を再稼働してはいけない理由を話してください。
1.免震重要棟やベント設備などの事故時の設備が未整備。
2.避難計画が未整備。
3.福島事故の原因究明や対策も未達な上、新しい原子力事故災害防止の組織も
作られていない。
4.大飯原発敷地内に走る軟弱な断層(破砕帯)が動いて地表がずれる可能性が
あると指摘されている。
5.関西電力の夏の電力は、節電や他電力等の融通で十分に足りる。
再稼働について政府に慎重な判断を求める署名に加わってください。
回答 加わる → ありがとうございます
加わらない理由 → 理由を聞かせてください。
加わらないと表明した方には、地元の一選挙民として更なるお願いをしてください。
電話で聞いた結果は、たんぽぽ舎に教えてください。(メールや電話・FAX)
ぜひ、みなさんから国会議員に、「今こそ再稼働反対の声を上げて!」と呼びかけてください。下記のサイトから、選挙区別の国会議員を検索できます。
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/ http://db.kosonippon.org/index.php
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┗■2.続・美浜2号機運転延長=40年+10年で50年運転の問題
│ (6/7発行TMM:No1479の続編)
│ 美浜2号機の何が問題か~過去に重大事故を起こした原発
│ 原子炉等規制法に違反して建っている原発-地震に襲われ
│ 美浜は崩壊する
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
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・美浜原発2号機は、関電にとって同1号機に次いで古い原発だ。
さらに、この2号機は日本ではじめて営業運転中に重大事故を起こし、環境中に放射能を放出している。90億ベクレルのヨウ素、希ガス、トリチウムなどや50トンの放射性廃液だ。これにより市民も多数被曝している。
福島第一に比べるべくも無い規模だが、この事故の教訓が正しく認識されていたら、少なくても福島第一の事故の様相も変わっていたかも知れない。
教訓化できず同様の事故を繰り返す原発の運転管理のずさんさが白日の下にさらされた事故でもある。
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・事故
1991年2月9日、原子炉内の核燃料からの熱を取り出す1次冷却水と、薄い伝熱管で熱交換するために設置された蒸気発生器で、振動を抑える金具が正常に取り付けられていなかった伝熱管1本がギロチン破断した。このため一次冷却水は二次側に漏えいしはじめ、原子炉冷却材喪失事故いわゆるLOCAが発生した。 この種の事故は加圧水型軽水炉には典型的な過酷事故にいたる過程だった。
タービン系統内から空気を抜く「空気抽出器」の放射能量が増大したため原子炉は自動停止したが、その後炉心に水を注入するために緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動したものの、能力不足で冷却剤の補給が十分出来ず、ついに圧力容器内部の燃料の上に空隙が発生した。
これはTMI(米国のスリーマイル島原発)事故と同様の経過であり、このまま水を失い続ければ、TMI事故を再現することになっていた。ところが運転員は、冷却材が足りないことに気づかず、むしろ一次冷却水が二次側に漏れ続けることを止めようと、ECCSを切ろうとした。
このままだと本当にTMI事故の二の舞になっていた。
誤解の原因は、原子炉圧力容器よりも高い位置に設置されている加圧器の存在だった。加圧器は大きな円筒形容器で、通常は半分くらい水が入っている。つまり運転時には水面がある。この加圧器の水位を運転員は見ていたが、水位はまだある程度高い位置を示していて、その下にある圧力容器で空だきが始まったことに気づかなかった。
上部に着いているからといって、必ずしも圧力容器は満水では無いことは、TMI事故で実証されていた。しかし圧力容器にはとうとう水位計は設置されなかった。技術的に難しいと、断念してしまった。
そのため今回もまた、圧力容器の空だきが加圧器水位の影響で見えなかった。
加圧器につながる配管内部で蒸気が発生し、空だきは進行し、加圧器内には水がまだ存在するという現象が起きていた。
圧力容器の圧を抜くための加圧器逃がし弁が、その前の定期検査で元栓を閉じるという誤操作をしていたため、開かなかった。
ECCSは能力が不足し、圧力容器上部に空隙が出来ていたものの、断続的に冷却水はわずかながら入っていたので、TMI事故にはならなかったが、もし条件が一つでも異なっていたら、美浜原発2号機は20年以上も前にメルトダウンをしていたかもしれなかった。
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・欠陥蒸気発生器は交換したが・・・
蒸気発生器は既に交換されている。だから同じことは起きない?
冗談ではない。プラントとして美浜原発2号機は、そもそも欠陥だらけの原子炉だ。
二次系には放射能は含まないと決めつけ、外部に上記をそのまま放出する仕組みになっている。ベントよりも遙かに生の蒸気を外部に放出することから、二次系の損傷で一次系の冷却材が漏れ出せば直接放射能放出事故にいたる。
ECCS能力の欠陥も重大だ。原子炉圧力に負けて注水できないことになれば、TMI事故の道を辿る。
それをカバーするために加圧器逃がし弁があるのだが、これが開固着する危険性がある。
第一、制御棒の挿入は福島第一を考えるまでも無く、内陸直下地震の原発既往最大加速度として柏崎刈羽原発の1699ガルを採用すれば、間違いなく失格だ。
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・これでも審査を通る「審査」とは
原発の運転認可申請は、旧制度においては10年ごとに2回の更新だった。そのうちの1回目が今回の美浜2が保安院により「妥当」とされた申請だった。
美浜2号のような欠陥原発でさえ「妥当」とされるようなレベルの審査なのだから、程度の低さが知れるというもの。しかもこの手続きが「旧制度」になってない。4月から規制方法を変えるはずだったのに出来ていない。
仕組みが出来なければ旧制度のままで通過させて良い。これが今の保安院と経産省と、原発担当大臣のレベルなのだ。福島第一の教訓などかけらもありはしない。
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・いったい何がしたいのか
ここまで批判をしてきたが、むなしくなるばかりだ。いったい原子力ムラの官僚達は何をしたいのだ。どう甘く見てもこんな手続きが「通る」わけがない。美浜2号機はもともと原子力ムラにおいてさえ「廃炉予定」だったはずだ。そうでなければ廃炉になる原発など一基も無い。
その廃炉寸前原発を今後10年も動かして良いなどと、審査している姿は、敢えて言えば哀れとしか思えない。昔から続けてきた仕事を「取り上げられたくない」からと、だだっ子のように調査審議をしているふりをする。これら国家公務員に高額の給与を支払う予算があるのならば、彼らを福島第一原発か福島県内の災害対策要員に派遣をしてもらいたい。そのほうが遙かにましな仕事が出来るだろう。
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地震に襲われる美浜は崩壊する
美浜原発は、隣に建つ敦賀や「もんじゅ」と同様、敦賀半島内に走る断層の影響を強く受ける。今後10年の間にM7を超える大地震に見舞われる恐れは、敦賀や「もんじゅ」と同じだ。それに対しても、何一つ考えることもなく運転延長を認めている。
敦賀と同様、原子炉等規制法に違反して建っている原発だ。なのに運転延長が認められるというのだから、もはや何も審査していないことになる。
白木-丹生(しらき-にゅう)断層など彼らの頭の中には存在さえしない。破砕帯の真上に建つことも考えてもみない。
こんな体質の関西電力が大飯原発の運転再開をしようとしている。世界に対する犯罪行為だ。
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┗■3.広がる東電「一時不払い」―デモじゃない「個」の抗議
| 福島の被災者訴えがきっかけ 埼玉の大畑豊さんら活動
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福島原発事故の原因が分からないまま、来年度から柏崎刈羽原発(新潟県)を再稼働させる方針を打ち出した東京電力。家庭向け電気料金も平均10.28%値上げするという。そうした姿勢に疑問を持ち、電気料金の支払いを遅らせて抗議の意思を示す人たちが増えている。
このままでは何も変わらない。東電が市民の怒りを感じるような行動をしたいと思った」 埼玉県志木市のアルバイト大畑豊さん(四八)はそう語る。昨年十月分以来、料金の全額や一円の支払いを遅らせている。
昨年九月、東京・霞が関で、福島から東京に避難してきた女性が「賠償もされてないのに、電気料金の請求書だけは送られてくる」と訴えている声を聞いた。「私も何らかの形で、抗議の意思を示さないといけないと考えた」と振り返る。(中略)
「デモや署名で多くの市民が抗議の声を上げているのに、東電は無視するだけ。料金の支払いによる抗議なら、集金人が不足分を取りに来た際に直接、訴えられる。不足分が一円以下なら延滞利息もかからない。『デモはちょっと・・・』と思っている人でも、意思を伝えられる」と大畑さん。(中略)
この抗議活動に対し、東電広報部は「振込用紙に記された、正しい金額を払っていただきたいとお願いしている。抗議は窓口や電話などで受け付けている」と話す。
実は東電に対する「一時不払い」には三十年以上の歴史がある。オイルショック(一九七三年)に伴う料金の大幅値上げが発表された際、消費者団体を中心に一時不払いの動きが広がった。
この際に「政治家にまでお金を払いたくない」という声も少なくなく、東電は法人としての政治献金をやめ、役員個人として献金するようになったという経緯がある。(中略)
「消費者として納得できないなら、簡単に料金を支払う必要はない。暮らしの場からなされる意思表示は重い」と富山さんは語る。「一人一人は微力かもしれないが、活動を広げていけば、東電も無視できなくなる。そうしたことの繰り返しが、世の中を変える大きな力になっていく」(東京新聞6月2日より抜粋)
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