検察審査会をサイコロから考える(4)-平均年齢が34.27歳以下になるのは0.3%程度の確率
- 2010年 10月 16日
- 交流の広場
- マルタのめだか検察審査会
同じテーマで投稿するのは心苦しいけれど、なにせ「審査会」事務局の発表がコロコロ変わる。
ついに平均年齢は9月14日時点では34.55歳だなんて言い出している。でも確率を計算する上ではこの数字は意味がない。なぜなら選ばれた時点での平均年齢が問題だからだ。
そうすると―とりあえずは―「一人の年齢37歳足し忘れて11で割ったら30.91歳になった」ということにして、これから逆算して得られる(選ばれた時点での)平均年齢34.27歳で、確率を計算するしかないだろう。
これについてはかなり詳しい説明がhttp://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/645.htmlに出ている。
なおこの計算の基礎データはhttp://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/645.htmlによる。(区部・市部の人口を算出。)
何種類かの計算方法が示されているが、Mathematicaを使った計算によれば、「20歳から79歳までの人をランダムに11人選んで平均年齢が34.27歳以下になる」確率は0.00314545、つまり0.3%程度だそうだ。
私はMathematicaなんかもっていないので、同様のデータに基づいてExcelで計算してみたが、厳密には一致しない。(私の「試算」では0.0033位になる。)それでも、0.3%程度であることにはかわりがない。
「検察審査会」の小沢強制起訴をどう見るか」については政治的には(あるいは法律的には)、いろいろ議論があるのだろう。
しかしこの確率からすれば、そんな議論に入る前に、今回『審査委員か無作為に抽出された』ということ自体が信用し難い。
「審査委員が作為を以って抽出された」としたら、それは重大な犯罪につながる。「捜査」されるべきは、むしろ「検察審査会」ではないか。
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