たんぽぽ舎から TMM:No2611
- 2015年 10月 14日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2611】
2015年10月13日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.田中委員長の「安全・安心」キャンペーンを許すな
~10月中旬の福島行を監視し、真実を伝えよう~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その68
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.=未来への負の遺産-原発ゴミはどこへ行く?=
10月14日(水)倉澤治雄さん講演会のお誘い・その2
渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.地震学に大きな影響与えた濃尾地震
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその123
島村英紀(地震学者)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆10/15今につながる事件の真相の解明を!
「私の夫は動燃に殺された!」
講演者:高瀬晴久、西村トシ子 会場:「スペースたんぽぽ」
◆10/18「第19回にいざ脱原発ウォーキング」の案内⇒志木駅前2周
場所:三軒屋公園 主催:脱原発新座しみんの会
◆10/23“悪夢の超特急”リニア新幹線─その闇を暴く
お話:樫田秀樹さん 場所:岩波セミナールーム
★5.新聞より3つ
◆古里で再稼働つらい
(10月10日東京新聞1面「官邸前 金曜日の声」より)
◆電力天下り地方も45人 立地予定の全14道県
原発事故後 蜜月続く 本紙調査
(10月11日東京新聞1面より抜粋)
◆規制庁発足3年 揺らぐ独立性 原発推進省庁に戻る人事認める
ノーリターン・ルール骨抜き
旧保安院のHP削除 事故時の記録消す
国民に不信感■再稼働優先!?
(10月12日東京新聞20-21面「こちら特報部」より抜粋)
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┗■1.田中委員長の「安全・安心」キャンペーンを許すな
| ~10月中旬の福島行を監視し、真実を伝えよう~
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その68
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
原子力規制委員会の田中委員長が10月14日から福島を歴訪する。
東電福島第一原発(イチエフ)事故対策を放っておいて、緩やかに過ぎ合理性を欠く「新
規制基準」を作り、「違法」審査で異議申立を無視して川内原発の稼働を許し、高浜・伊
方の設計変更許可を与え、福井地裁の決定を無視して高浜の審査を続けて使用前検査に
まで漕ぎ着け、イチエフ事故加害者東電の柏崎刈羽原発の審査を優先して実施する原子
力規制委員会だ。
今度は、福島の「安全・安心」キャンペーンをするつもりであろう。
訪問予定はほぼ確定している。
(1)14日(水)に福島入り。15日、16日に首長(市町村長)と面会
(2)18日(日)に福島入り。19日に首長と面会
(3)21日(水)に福島入り。22日、23日に首長と面会
避難指示が出た12市町村といわき市と伊達市を訪問する。いつどこの首長と会うかも
決定しており、記者には公開されている。
訪問目的は次のとおり。
1 帰還住民にイチエフの現状を説明(促進)
2 「帰還に向けた安全・安心についての考え方」(閣議決定)による相談員制度と福島
再生加速交付金1000億円の活用状況を知る
記者会見で、住民と直接会わないか、仮設住宅に行かないか、会見は公開されるのか
と尋ねられても、時間がタイトだとか言って逃げた。
安倍首相のIOCコントロール・ブロック「嘘」発言をサポートした原子力規制委員
会は、太平洋を汚し続けデブリの状態が分からず廃炉への道が全く見えない東電福島第
一原発(イチエフ)を放っておき、年間100mSvで安全、年間20mSvで帰還、UPZ30km、
屋内退避で安全などなどの、科学的でなく政治的な提言をしてずっとしてきた原子力規
制委員会だ。「風評被害」という非科学的言葉を愛用する田中委員長が何をたくらんでい
るか明白だ。
メディアの前で、真の福島の声を田中委員長に伝え、被害を受けた地元住民が厳しく
追及する、そんな場をつくって全国に報道させることができるといいと思う。注目し、
監視し、声を上げたい。
(原子力規制委員会定例会議)
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/kisei/index.html
https://www.youtube.com/watch?v=McnjIC5jqs0 1:16:10あたり
(原子力規制委員長記者会見)
http://www.nsr.go.jp/nra/kaiken/index.html#section1
平成27年10月7日 速記録【PDF:121KB YouTube 参照
(原子力規制庁定例会議)
https://www.youtube.com/watch?v=s0fmHFR9eTA 12:40あたり
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┗■2.=未来への負の遺産-原発ゴミはどこへ行く?=
| 10月14日(水)倉澤治雄さん講演会のお誘い・その2
└──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)
「未来への負の遺産-原発ごみはどこへ行く?」
日時:10月14日(水)19時より21時
お話:倉澤治雄さん(科学ジャーナリスト、元日本テレビ報道局解説主幹)
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
「原発推進」にしろ、「脱原発」にしろ、このまま「高レベル放射性廃棄物」の処
分問題を先送りにすれば、後世の人たちは私たちを「犯罪的世代」と呼ぶだろう。で
は私たちが次の世代に残そうとしている負の遺産、放射性廃棄物はいまどうなってい
るのか、じっくり見つめてみたい。(原発ごみはどこへいく?より)
○「ヒト」の誕生
地球は約46億年前誕生し、何億年という時をかけて有害な放射線を発する原子が安
定して生命が繁栄する条件ができた。それでも岩石や宇宙線から、絶えず出る微量の放
射線。それによってできた傷を治す能力のあるものだけが生き延びる事ができた。
そして「僅か」数10万年前(一説では20万年前)に「ヒト」が誕生したと言われて
いる。
○原子力を作った「ヒト」。
○日本の54基の原発
1966年、日本初の商業用原子炉・東海発電所が営業運転に入り、以降この地震・津
波・火山の日本列島に54基もの原発が建設されていく。
電力を使って豊かな生活を享受、「これが文明だ!」
○ケガレ
東海原発稼働以来、放射能によって、日本列島は緩慢に「ケガレテ」いき、そして
2011年3月15日決定的なダメージを受けた。
○秘かに進んでいた原子力帝国の陰謀
東京電力福島第一原発事故の直後から原発再稼働への動きは秘かに、確実に蠢いてい
た。そして安倍政権となってからは声高に再稼働一直線へ突き進む。
○原発のゴミはどうする?
安倍政権は原発を「ベースロード電源」と名付けた。という事は今後も電気と共に放
射性廃棄物を延々と作り出すという事だ。
高木毅復興相「被災地原発 基準適合なら再稼働」(10月8日東京新聞)
○最終処分地
「政治判断や社会的支持」を得た、「安全な」「科学的有望地」ってどこ?
○100年?100万年?無限大?
使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物を私たちはどうしたらよいのだろう。
○地球が46億年かけて作り出した生命
「ヒト」だけでなくすべての生命の存在を危うくし地球を住めなくする場所にしてし
まう。それが原発(エネルギー)、原爆(力)だ。
○映像とお話
スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマの三大原発事故サイト、
それにオンカロ最終処分場、六ヶ所村、幌延から衝撃的な映像、そして報告です。
是非ご参加ください。
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┗■3.地震学に大きな影響与えた濃尾地震
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその123
└──── 島村英紀(地震学者)
10月は日本最大の内陸地震が起きた月だ。1891年10月28日の濃尾(のうび)地震。
長さ85キロメートルもある活断層が起こしたマグニチュード(M)7.9の地震だ。この地
震を起こした活断層は福井県から岐阜県を経て愛知県にまで至っていた。
活断層とは「地震断層の一部が地表に見えている断層」だ。このうち岐阜県根尾谷(
ねおだに)にある水鳥(みどり)村(いまの本巣市根尾水鳥)では巨大な断層の崖が、
平ら
だった道や畑を横切っていきなり出現した。高さ6メートル、横ずれが2メートルにも
なる。この断層崖は地震断層観察館で天然記念物として保存されている。(写真は1986
年10月に島村英紀撮影…注)
震源が浅くてMが大きかったので被害は甚大だった。死者行方不明者は7000人以上、
全壊家屋は14万戸以上にも達した。名古屋城の城壁も崩れた。被害の範囲は岐阜、愛
知、滋賀、福井の各県に及んだ。
当時増えてきていた欧米の技術で作られた近代建築も壊れた。落下してしまった東海
道本線の長良川鉄橋や煉瓦造りの建物だ。これらは欧米から輸入した設計のままで耐震
構造になっていなかった。長良川鉄橋は当時、最大級の鉄道橋であることを誇っていた。
この地震は地震学に大きな影響を与えた。いちばんの影響は「地震は地下の地震断層
が起こす」学説が有力になったことだ。それまでは地下にある穴が陥没するためとか、
地下で雷が起きるためといった学説が入り乱れていた。大きな断層崖が地震と同時に出
現したことで、地震断層説が一挙に有力になったのだ。
また地震学者大森房吉は、この地震の余震から、現在でも使われている「大森公式」
を作った。余震が時間とともに減っていくのを表した数式である。
この公式では余震の減り方は原子核の崩壊のように半減期を繰り返して徐々に減っ
ていくのではなく、本震直後の減り方は速いのだが、後に長く尾をひくという特徴があ
る。つまり意外に長く続く。
この大森公式はよく当てはまり、大森の没後、地震から100年以上たったいまでも公
式通り余震が続いている。
2011年に起きた東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)はM9.0だった。この余震も
大森公式をあてはめれば、優に100年は続くことになろう。
また、この地震から震度階の段数が増やされた。日本で震度を初めて定めたのは明
治時代の1884年。そのときには微震、弱震、強震、烈震の4段階しかなかった。濃尾地
震と大津波で大被害を生んだ明治三陸地震津波(1896年)を見て1898年には7段階に
なったのである。
ところで活断層は途切れ途切れに続いていることが多い。濃尾地震を起こした活断層
も他で知られている活断層よりも特別に長く続いていたわけではない。枝分かれしたり、
途切れたりしている「断層群」だった。
それらの活断層が「連動」してこのような大地震を起こすかどうかは地震が起きてみ
るまで分からない。
知られているだけで活断層が2000もある日本では心配なことである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より10月9日の記事)
※注:事故情報編集部より…写真はメールマガジンには添付されていません。
島村英紀さんのHPをご覧下さい。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆10/15今につながる事件の真相の解明を!
「私の夫は動燃に殺された!」
東電福島第一原発事故より18年前の1995年12月、高速増殖炉「もんじゅ」で
ナトリウム漏れ事故が起こった。それは日本の中枢を破壊する大事故につながる恐
れのあるものだった。
しかし、動燃(現在日本原子力研究開発機構)は西村成生さん(当時動燃総務部
次長)1人の「自殺」でこの事故を締めくくってしまった。
今につながる事件の真相の解明を!
日 時:10月15日(木)18:30開場 19:00開演 21時まで
講演者:高瀬晴久、西村トシ子
場 所:「スペースたんぽぽ」千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
(JR水道橋駅徒歩5分)
主 催:もんじゅ・西村裁判を応援する会、
西村怪死事件の真相を究明する会
連絡先:090-6160-7564 資料代:500円
◆10/18「第19回にいざ脱原発ウォーキング」の案内⇒志木駅前2周します
朝霞在住の人々も下車します。東武東上線沿線の方、ご参加下さい。
日 時:10月18日(日)13時30分から(雨天決行)
場 所:三軒屋公園(東北コミセン隣、志木駅南口5分)
ウォーキングは14時から約1時間、終了後、東北コミセンにて交流会
主 催:脱原発新座しみんの会
連絡先:大矢さん(048-482-8656)、齋木さん(090-5753-3005)
初参加、個人、家族参加色々です。
駅前、スーパー、商店街、住宅、反応が良いです。
是非ご参加下さい。
※次回は12月20日(日)、開催日は偶数月の第3日曜日です。
◆10/23“悪夢の超特急”リニア新幹線─その闇を暴く
日本ジャーナリスト会議(JCJ)では、2015年度JCJ賞受賞者の
樫田秀樹さんからリニア新幹線をめぐる動きなど、お話を聞く会を
企画されました。ぜひご参加ください。
2015年度JCJ賞受賞者が語る
樫田秀樹氏“悪夢の超特急”リニア新幹線─その闇を暴く
と き 10月23日(金)18時30分開会(18時15分開場)
ところ 岩波セミナールーム(神保町・岩波ブックセンター3F)
地下鉄「神保町」駅下車出口A6
徒歩3分、神保町交差点すぐ
主 催 日本ジャーナリスト会議(JCJ)出版部会
TEL 03-3291-6475 FAX 03-3291-6478
参加費 500円(会員・学生300円)
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┗■5.新聞より
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◆古里で再稼働つらい
(10月10日東京新聞1面「官邸前 金曜日の声」より)
東京に用事があり、初めて参加した。北海道にも原発があるし、人ごととは思
えない。再び原発事故が起これば、恐ろしいことになる。同年代の人にももっと興
味を持ってほしい。
北海道浜中町の専門学校生下元翔太さん(21)
20歳のころまで鹿児島に住んでいた。経済のために、ふるさとが川内原発の
再稼働を容認しているのがつらい。反対する幼なじみの代わりに、ここに来ている。
立ち続けることで、抵抗を示したい。
東京都墨田区の無職鹿子木真理子さん(76)
◆電力天下り地方も45人 立地予定の全14道県
原発事故後 蜜月続く 本紙調査
東京電力福島第一原発事故後の電力会社などへの天下り問題で、原発が立地、
または立地予定の14道県の幹部OB少なくとも45人が、原発を推進する電力会
社やその関連組織に天下りしていたことが、道県に情報開示請求した資料などで
分かった。電力側と県が金を出し合っている組織に代々天下りする例が目立ち、
地元が原発から抜けられない構図を生んでいる。 (後略)
(10月11日東京新聞1面より抜粋)
◆規制庁発足3年 揺らぐ独立性 原発推進省庁に戻る人事認める
ノーリターン・ルール骨抜き
旧保安院のHP削除 事故時の記録消す
国民に不信感■再稼働優先!?
原子力規制委員会の事務局として先月、発足から3年を迎えた原子力規制
庁。この組織が新設されるに当たっては、原発推進の経済産業省や文部科学省の
出身者を古巣に戻さない「ノーリターン・ルール」が明文化された。
しかし、ここに来て、抜け道が設けられた。ここにも「世界で最も厳しい」と
安倍晋三首相が自賛しながら、実態は再稼働優先という原子力規制の現実が端的に
表れている。 (後略)
(10月12日東京新聞20-21面「こちら特報部」より抜粋)
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