たんぽぽ舎から TMM:No2753
- 2016年 4月 9日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2753】
2016年4月9日(土)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「火山ガイドが不合理」を認めない田中委員長!
福岡高裁宮崎支部の棄却「決定」にはしゃぎ、「安全文化」欠如を露呈させる
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その90 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.たんぽぽ舎にみえた大学の師より本をいただいた
『原発と核抑止の犯罪性』浦田賢治編著
核エネルギーを使った原発と核兵器の一体性を強く意識
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.新聞より2つ
◆川内の司法判断は不当 (4月9日東京新聞27面「金曜日の声」より)
◆「発電方法示して」声拡大 地方議会、政府内にも 電力自由化 公表4社増
(4月9日東京新聞1面より抜粋)
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・脱原発川柳【エイプリルフール 御用学者の したり顔】乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/11(月)学習会・ちょぼゼミ第9回・にご参加を!
「-放射線被曝の評価単位・シーベルトとICRP(国際放射線防護委員会)」
お 話:田中一郎さん
日 時:4月11日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円(学生400円)
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┗■1.「火山ガイドが不合理」を認めない田中委員長!
| 福岡高裁宮崎支部の棄却「決定」にはしゃぎ「安全文化」欠如を露呈させる
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その90
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
「川内原発稼働等差止仮処分申立却下決定に対する即時抗告事件」に対する福岡高裁宮崎支部の4月6日の「決定」は、残念なものだった。
もし高裁が川内を止めることになれば、原子力規制委員会の立場が無くなったはずだ。
「社会通念を基準として判断」を持ち出して決定するなんて!
だったら、「国民」の多くが再稼働すべきでないと考えているのだから、「社会通念」を尊重して再稼働を止めるべきなのに!
この高裁「決定」は、大半が原発推進側や原子力規制委員会の主張をそのままなぞったひどいものだ。それでも、唯一まともなことを言っている部分がある。
≪立地評価に関する「原子力発電所の火山影響評価ガイド」(火山ガイド)の定めは、その内容が不合理であるといわざるを得ない≫(決定骨子)、
≪立地評価に関する火山ガイドの定めは、少なくとも地球物理学的及び地球化学的調査等によって検討対象火山の噴火の時期及び規模が相当前の時点で的確に予測できることを前提としている点において、その内容が不合理であると言わざるを得ない。≫(決定要旨)である。
ところが田中俊一委員長は、棄却決定の勢いに乗って≪火山ガイド不合理≫をも否定する。「決定」が出た日の定例記者会見で露骨に何度も否定しているのだ。
・産経新聞記者「そうすると、流れからするとガイドの修正が求められているのではないかというふうに感じるのですけれども、その辺、川内原発の審査も既に終わったことですし、その辺の影響評価ガイドのこの欠点というのは感じないでしょうか?」
田中委員長「読み方が、多分ちょっと違うのではないかと思うのですがね。…そこだけ読めばそういうふうに捉えられるけれども、全体を読めばそうではないような気がしますけれども。」
・毎日新聞記者「…ガイド自身にそういったことが書かれてあることに対して裁判所が不合理ではないかという指摘をしているという点については、どうお感じになってらっしゃいますか?」
田中委員長「全体として読んだら、今、シュゾウさんがおっしゃったふうに読む必要は何もないと思いますけれどもね。」
・NHK記者「…今後、今までのお話だと見直すお考えはないというふうに受けとめたのですけれども、そういった理解でよろしいでしょうか?」
田中委員長「はい。カルデラ噴火についての今の私どもの対応について、見直すつもりはないです。」
記者「ガイドについてもということですよね。ガイドの内容についても見直す考えはないという理解でいいですか?」
田中委員長「ガイドですか。ガイドの内容についても、特に見直す必要があるというふうには理解していないのですけれども。」
「新規制基準」の見直しをすると審査のやり直しが必要になるし、他のほころびが明らかになる。
それで、田中委員長は本人が大好きな「安全文化」意識が全く欠如していることを露呈させた。
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┗■2.たんぽぽ舎にみえた大学の師より本をいただいた
| 『原発と核抑止の犯罪性』浦田賢治編著
| 核エネルギーを使った原発と核兵器の一体性を強く意識
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
イ.数ヶ月前、大学時代(法学部)の教授がたんぽぽ舎へみえた。そして1冊のぶ厚い本をいただいた=『原発と核抑止の犯罪性』という名称。308頁の本で、2012年9月刊(2011年3・11後の発行物)。
私は不覚にも大学在学中に教わった浦田教授が原発と核について、これほど深い、詳しい見識をもってみえることを認識していなかった。
ロ.たんぽぽ舎で長年かけて習得してきた原発の犯罪性、核抑止説の犯罪性について、本書では、米国のフランシス・A・ボイル教授らの論文などが紹介され、浦田教授の多くの解説も載っている。ちょっと高い本(3800円プラス税)だけど、ぜひご一読をすすめたい。
2011年3・11の東京電力福島第一原発事故後に、あの大惨事を意識しつつ、「ヒロシマからフクシマへ」という問題の核心は何だろうか、それを国際法・憲法・刑事法に照らして読みとこうとした本である。
ハ.本書のはしがきの一部を紹介します。
「彼の論旨は、核兵器の使用と威嚇は国際法上、犯罪となるものだった。…
本書第2部で訳出した『核抑止の犯罪性』と題する論文集は、核兵器ばかりでなく、プルトニウム動力源で宇宙までも汚染する政策に断固反対…
本書の書名は、核エネルギーを使った原発と核兵器の一体性を強く意識してつけられた。…」
書籍名『原発と核抑止の犯罪性』国際法・憲法・刑事法を読み解く
浦田賢治編著 発売「日本評論社」(3800円プラス税)
☆本書は、たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035 柳田あて)でも扱っています。税込3000円(1冊の送料350円)
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┗■3.新聞より2つ
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◆川内の司法判断は不当 (4月9日東京新聞27面「金曜日の声」より)
埼玉県狭山市の無職井上美代子さん(67)
九州電力川内(せんだい)原発の停止を認めない司法判断は不当。三権分立というのに司法が政権に取り込まれているように見える。無力感に襲われることもあるが、自分たちが声を上げなければ何も変わらない。
川崎市多摩区の無職川上芳枝さん(64)
福島の原発事故の問題も収まらないのに、原発の再稼働を進めるのはおかしい。政府は、福島の人がどれだけ苦しんでいるのか理解しているのか。一部の人が得するだけの原発政策は許すことができない。
◆「発電方法示して」声拡大 地方議会、政府内にも 電力自由化 公表4社増
電力の小売り自由化が始まってから1週間あまり。小売り事業者が販売する電気の発電方法が分かる「電源構成」の開示が進んでいない問題で、公表を求める声が強まっている。東京都武蔵野市などの地方議会は開示の義務化を求める意見書を可決し、国に提出した。政府内でも開示を求める声があり、経済産業省は開示状況の調査に乗り出す。事業者が開示に消極的なら、政府は開示を義務付けるなど一段の対応を求められそうだ。
東京都武蔵野市議会は3月28日、事業者に電源構成などの開示を義務付けるよう国に求める意見書を全会一致で可決し、安倍晋三首相や林幹雄経産相ら宛てに郵送で提出した。
電源構成は原子力や再生可能エネルギー、火力など各電源からどんな比率で電力調達しているかを示す情報。意見書では「消費者は電気料金の抑制のみを望んでいるわけではなく、より安全で持続可能なエネルギーを望んでいる」と指摘する。
電源構成が分かれば、消費者は「環境を汚染しない再生エネを選びたい」「原子力は嫌だ」「二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭は避けたい」など、自分の考えに合った多様な選択が可能になる。武蔵野市議会に意見書を提案した西園寺みきこ議員は「電源の内容を知りたいという消費者は多い。賢く電気を選ぶために欠かせない情報だ」と強調する。(中略)
本紙の取材では、首都圏で4月から家庭向けの電力販売をする事業者は少なくとも40社(東電含む)で、うち電源構成を開示しているのは16社。本紙が最初に調査結果をまとめた3月24日時点から、東急電鉄系の東急パワーサプライや、みんな電力など4社増えたが、全体の4割にとどまる。 (4月9日東京新聞1面より抜粋)
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