たんぽぽ舎から TMM:No2834
- 2016年 7月 17日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2834】
2016年7月16日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.7月15日の愛媛県警の通行規制へ抗議行動
憲法が保障する「集会の自由」を規制するな!
愛媛県警本部へ申し入れと記者会見 YouTubeで視聴出来ます
伊方原発再稼働阻止実行委員会(斉間 淳子)
★2.「新規制基準」は世界最低水準?!
~もっかい事故調が「日本の原子力安全を評価する」と5点満点で1.7点~
その1
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その102
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.人の手が新たな地震を生み出しているのか
二酸化炭素を地下に圧入する実験
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその158
島村英紀(地震学者)
★4.新聞より2つ
◆原発反対 訴え続ける【金曜日の声 官邸前】
(7月16日東京新聞朝刊1面より)
◆「大飯地震動 計算に不備」島崎氏会見
(7月16日東京新聞朝刊3面より)
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※7/21(木)学習会にご参加を!
ちょぼゼミ第10回『市場原理主義とデリバティブ』その1
お 話:田中一郎さん
日 時:7月21日(木)19時から21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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┗■1.7月15日の愛媛県警の通行規制へ抗議行動
| 憲法が保障する「集会の自由」を規制するな!
| 愛媛県警本部へ申し入れと記者会見 YouTubeで視聴出来ます
└──── 伊方原発再稼働阻止実行委員会 (斉間 淳子)
愛媛県警は大飯・川内の再稼働強行に関する教訓を踏まえて伊方原発再稼働強行に
向けて大きな弾圧態勢を敷こうと計画しています。
原発事故のみならず、このようにしても私たちの人格権は破壊されていくのでしょ
うか。この弾圧態勢に抗する闘いは原発再稼働に抗する闘いと不可分のものであると
確信します。
どうか全国から愛媛県警に対する声を上げてください。
7月15日愛媛県警本部へ申し入れをしました。申し入れ文は7月15日のメールマガジ
ンに載っています。参考にしてください。
※愛媛県警本部へ申し入れと記者会見がYouTubeで視聴出来ます。是非ご覧くださ
い。
https://youtu.be/QLukNdVcZTY 最初の28分間です。
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┗■2.「新規制基準」は世界最低水準?!
| ~もっかい事故調が「日本の原子力安全を評価する」と
| 5点満点で1.7点~ その1
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その102
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○先の「その101」(たんぽぽ舎です。【TMM:No2832】)は、7月15日に島崎さんが規
制委に抗議メールを出し急遽記者会見を実施し、「再計算でも過小評価」、「見直せ
ば、現在の基準地震動は超えてしまうだろう」と話し、興味深い展開になってきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160715-00000081-mai-sctch
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016071602000135.html
週明け19日午後に規制委と島崎さんとの面会(公開)をするそうなので注目しよ
う。週末に両者の変な密約が無ければ、基準地震動見直しにかかわる重要な議論を観
ることができそうだ。
○さて、本題は7月8日に施行3年を迎え、今も再稼働推進審査の元になっている
「新規制基準」の評価について。「もっかい事故調」(もう一回国会事故調を)が岩
波書店「科学6月号」に64頁に及ぶ大論文特別企画「日本の原子力安全を評価する」
を発表した。
14科目について9人が評価したところ、5点満点で1.7点になった。安倍首相が
「世界最高水準」と言ったが全くそうではないのだ。点数はともかくとして、今の日
本の原発が「具体的に何が問題で、何が未解決なのか」を整理し確認させてくれる重
要な資料だ。手元に置いても良いと思う。
リード文から興味深い記述を紹介する。
<「新規制基準」は、40年も前の老朽化原発から7,8年前に稼働し始めた“最新”
の原発まで、すべてを救おうという前提でつくられている>(私たちもずっとそう主
張)
<中国はいま、原子炉を2重の頑丈な壁をもつ格納容器の中に収め、万一のコアメル
トダウン対策に「コアキャッチャー」を装備した、世界最先端の原発を建設中だ>
また、2011年秋のMIT専門家の論文「世界の原子力発電所の地震による影響の受
けやすさ」によれば、日本は圧倒的に世界一の座を占め、そのスコアは、2位(台
湾)、3位(中国)、4位(米国)、以下8位までの合計に相当し、当時世界にあっ
た222の原発のうち、第1位女川をはじめ多くが上位を占めていて、東電福島第一原
子力発電所は第5位だった、そうだ。
多くの専門家や私たちが訴えてきたように、前述の島崎氏の危惧も当然である。
※この特別企画「日本の原子力安全を評価する」の中味については次回に続く
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┗■3.人の手が新たな地震を生み出しているのか
| 二酸化炭素を地下に圧入する実験
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその158
└──── 島村英紀(地震学者)
この4月から、北海道苫小牧(とまこまい)市の沖で実証実験「CCS」が始まっ
ている。二酸化炭素を地下に圧入する実験である。
二酸化炭素ガスは地球温暖化の元凶とされている。このガスを減らすため、工業活
動から出る二酸化炭素を深さ1000メートルを超える海底下に封じ込めるための実験
だ。
100-200気圧といった高い圧力で圧入された二酸化炭素は、年月がたつと水に溶け
込んだり、周囲の岩石と結び付くなどして安定化するとされている。
この実験は日本では二度目のものだ。最初のものは2003年から1年半ほど、新潟県
長岡市の天然ガス田で実施した。圧入したのは合計約1万トンだった。
長岡で圧入された深さは1,100メートルだった。液体を通さない層(キャップロッ
ク)が傘のような形をしていて、その頂上部の内側に圧入した。傘は学問的には「背
斜(はいしゃ)構造」という。地層としては、ずっと深いところまで連続している。
苫小牧での実験はずっと大規模なものだ。年10万トン以上で、能力的には年20万ト
ンまで可能という。長岡での実験よりも1桁以上多い。
しかし、人間が地球に何かをすることが、世界各地で地震を引き起こしはじめてい
る。
地震学の教科書には、「米国では西岸のカリフォルニア州と北部のアラスカ州以外
には地震は起きない」と書いてある。
しかし情勢は変わった。2014年6月にはシェールガスの採掘がさかんな米国南部に
あるオクラホマ州で起きた地震が全米一の地震回数になったのだ。このほか、米国の
東部やカナダなど、地震がなかったところでも地震が起きだしている。
これらはいずれも、深い穴を掘ってシェールガスの採掘を始めてから地震が起き出
したものだと考えられている。シェールガスの採掘には水圧破砕法が使われる。化学
薬品を含む液体に高圧をかけてを地中に圧入する手法だ。
また、地震が起きなかったオランダでも天然ガスの採取によって地震が起きて騒ぎ
になっている。
そのほか、世界各地のダムで、貯水後に、いままで起きていなかった地震が起きだ
したことも知られている。1967年、インドでは死者200名弱を出した大地震が起き
た。ダムの底から水がしみ込んでいって起こしたものだと思われている。
じつは、長岡で二酸化炭素の圧入実験をした長岡ガス田は、後に起きた新潟県中越
地震(2004年)の震央から約20キロ、新潟県中越沖地震(2007年)のときにも反対側
にやはり20キロしか離れていないところだった。新潟県中越地震はマグニチュード
(M)6.8で68名の死者を生み、中越沖地震もM6.8で死者15名だった。
二酸化炭素を地下に圧入する実験は日本に限らず、米国、ノルウェーなど世界の
14ヶ所で行われている。最終的には一ヶ所で年に80万~100万トンを圧入する計画
だ。
日本に限らず世界のどこかで、被害を起こすような地震が起きなければいいのだ
が。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月8日の記事)
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┗■4.新聞より
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◆ 原発反対 訴え続ける【金曜日の声 官邸前】
埼玉県越谷市の学習塾経営浅子和夫さん(71) 3・11の時、原発の恐怖を本当
に痛感させられた。政府は、金持ちのための経済政策を最優先して国民一人一人の思
いを軽視している。行動に移すことで、絶対に反対だと訴えていきたい。
川崎市幸区の主婦伊藤妙子さん(73) 参院選では原発政策の是非が争点から隠さ
れた。与党が勝っても、原発が認められたわけではない。初めての選挙となった19歳
の孫には、私の思いを伝えた。原発の怖さを薄れさせないようにしたい。
(7月16日東京新聞朝刊1面より)
◆「大飯地震動 計算に不備」島崎氏会見
関西電力大飯原発(福井県)の耐震設計の目安となる基準地震動を巡り、過小評価
の可能性を指摘している島崎邦彦・東京大名誉教授(地震学、元原子力規制委員会委
員)は15日、都内で記者会見し「過小評価されている可能性が非常に高い。議論や結
論には納得できない。再計算するのが望ましい」と述べた。
規制委は13日、島崎氏の指摘を踏まえて検証した結果「見直しは不要」と判断。担
当者が島崎氏に結果を説明したところ「(島崎氏が)納得、安心した」と答えたと説
明していた。
島崎氏は会見で、関電が計算した基準地震動(最大加速度八五六ガル)は、用いた
手法の特性から過小評価になっていると説明。過小評価ではないとした規制委の検証
計算は、基準地震動策定の際に上乗せした「不確かさ」(安全余裕)を考慮していな
いなどの不備があり、誤っていると指摘した。
島崎氏の簡易計算では、最大1550ガル程度になる可能性があるといい、「見直せ
ば、現在の基準地震動は超えてしまうだろう」と述べた。
規制委は、検証で得られた地震動は最大加速度六四四ガルで、基準地震動を下回る
ため、見直す必要はないとしている。
◇密室で結果伝達 規制委不透明な対応
原子力規制委員会は透明性が身上のはずだ。関西電力大飯原発の地震動の再計算結
果も、問題を指摘した島崎邦彦前委員長代理に、公開の場で伝えるべきだった。だ
が、伝えたのは非公開の場。不透明だとの批判を招きかねない。
島崎氏は六月、田中俊一委員長と公開の場で面談し、地震動を過小評価している恐
れがあると指摘。再計算が始まった。ならば、決着を付けるのも公開の場であるべき
なのに、島崎氏に結果を伝えた場は密室だった。
再計算結果を島崎氏に伝えたのは規制委事務局の職員。田中氏は記者会見で島崎氏
の反応を尋ねられると「結果を見て安心したと言っていたと報告を受けた」と述べ
た。実際には、島崎氏は規制委の結論に納得しておらず、反応は間違って公表され
た。
島崎氏は「誤解を解くために見解を公表したい」と、早急に記者会見を開くことを
事務局に要望した。だが、事務局は田中氏と島崎氏が公開の場で面談する方が先と判
断。会見ではなく、19日に面談の日程を入れた。島崎氏の発言を事前に抑制する狙い
かとの疑念を招きかねない対応だ。
(7月16日東京新聞朝刊3面より)
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