40年で中国は進歩したか(三)
- 2017年 1月 17日
- 交流の広場
- 金剛力士
(出所)【 民主中国 】 時間: 12/17/2016
人権の日の米国大使の言葉について(三)
作者: 高智晟(弁護士)
土地所有権は財産所有権の本である。中国では、「法律」が直接人を土地所有権の主体とする可能性を排除した。明確に二つの利害及び感情を表現する能力を持たない抽象的な概念を所有権の主体とした。即ち国家と集団所有制である。所有権は完全なものでなければならない、即ち所有権者は財産の占有、使用、受益、処分の権利を享受する。しかし中国共産党の「法律」は、集団所有の土地は有償譲渡してはならないと規定し、即ち集団は「所有」する土地の処分権を享受できない。処分権は所有権の中で最も十分な権利であるので、実質的に土地の所有権を享受していないのと同じである。土地は人の所有とすることができず、抽象的な国家の所有のみがあり、既に過去68年の全ての経験が明らかなように、政府の名目で権力をコントロールしている人が事実上の全国の土地の所有権者となっている。中国の政府は数千年来民意と関係のないことがあたかも天地の大義の「真理」となっており、人民は国家の土地所有権の権益の外に排除されているのは早くから紛れもない事実である。広大な人民は、先祖から継承されてきた住宅用地、その所有権の権益は共産党が誕生する前に合法・u椏Iに取得されたもので、共産党が来たのちに一枚の紙きれで、自分が生まれる前に既に存在していた土地の所有権、家屋の敷地所有権は共産党の物だと規定した。それまで全人類がずっと従ってきた所有権の取り決めである「合法的な取得」を共産党は覆した。一銭も持たず、全く土地も持たない共産党は「没収」という所有権の「取得」方式を発明し、規模の暴力で略奪した。
我々は独裁者が異常に愚かで無知であることを常に目撃する。時には彼らが邪悪な目的の実現のために働かす驚くべき知能指数に感服する。処分する土地の集団所有制と実質的に全て「国有制」の制度についての技術的なデザイン、私は法律の専門の角度から、このようなデザインが持つ時空を突き抜く彼らの知能指数に対して感服に堪えない。どうして数十年前に今日の権力を振り回す者たちにとって完全に有利な天衣無縫の仕組みがデザインできたのだろうか?しかしこのようなデザインも人が守るべき道理の消滅、天性の心理的な素質が必要である。全人民の先祖代々継承されてきた国土が、巧妙に知らぬ間に代々この土地に生活してきた人民と全く関係を無くすことができ、人民はうやむやのうちに自分の祖国の寄宿する者に成り変わり、全ての家屋は所有権の土台を無くした。先祖から継承されてきた家屋及びその敷地の所有権は、家屋の敷地所有権については権勢のある高官たちに帰属しただけでなく、家屋の所有権も最長70年の期限のみが決定された。
自由で公正な取引環境は中国においてはより一層の絵空事であり、少し中国各地の永遠に疲労困憊しない、人類史上唯一の、人類の評判を完全に捨て去る、野蛮で血生臭い暴力による強制撤去に注意を向けさえすれば、如何なる人も、共産党政権のコントロール下にある中国にはどのような人倫に悖る血生臭い恐怖の「取引」環境が存在しているかを容易に知ることができる。家は、多くの貧窮で衰微した者たちがこの恐怖の国土で生きるすべての基礎である。しかし各地の悪党どもはあかあかと輝く松明と武器を持って血生臭い強制撤去の暴虐を行い、貧窮者の命を保つ基礎はある日突然にして灰と煙と化して消え失せ、時には命そのものも消滅させられるのである。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。