ミュンヘンとワルシャワ、気まま旅(5)
- 2018年 5月 23日
- カルチャー
- 内野光子
5月9日、朝のキャンパス、英国庭園
この日は、午後から、Kさんに案内していただくことになっていて、午前中は、そのコースにはないミュンヘン大学と英国庭園へと出かけた。ミュンヘン大学(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学と呼ぶらしい)は、かつて見た、実話でもあるレジスタンス映画「白ばらの祈り」の舞台にもなっていた。大学にも英国庭園にも近いUniversitat駅までは、中央駅からはU6でもU3でも行けることがわかった。下車して地上に出て、目の前に大きな門がそびえているのに驚いた。ガイドブックにあった「勝利の門」である。バイエルン解放戦争でのナポレオン軍に勝利した記念という。19世紀初頭のことだ。門のてっぺん、ここにも4匹のライオンが女神を守っている。門をくぐって振り返ると地図にある教会も見える。しかし、この文字のモニュメントは何なのだろう。並木道を進むと学生たちの行き来も多くなり、途中で、路上で店開きするらしい古本屋さんにも出会う。さらに進んで、学生の列に誘われるように、キャンパスの中に入って、学部の図書館を覗いたりする。どこまでキャンパスは続くのか、Uバーンの一駅を歩いたらしい。
犬の散歩にはよく出会うが、初めてのポインセッター
ここにも4匹のライオンが女神を守る
教科書や参考書の古本でも売るのだろうか
haus1 の図書館らしいが、図書館と名の付く所に入ってみたい・・・
さらに進んで、学生の列に誘われるように、キャンパスの中に入って、学部の図書館を覗いたりする。どこまでキャンパスは続くのか、Uバーンの一駅を歩いたらしい。Lutwig通り渡って、英国庭園への道をたどれば、さらにKonign通りを過ぎて、新緑に包まれた道を進む。
サイクリングの人たちがひっきりなしに過ぎてゆく。自転車も悪くないなあ、うらやましいことこの上ない。小さな橋を渡るとそこは芝生の広場であった。周辺には、マロニエをはじめ、さまざまな木の花も咲いている。広場からの道は、幾通りもあって、案内図の前で迷っていると、”May I help you?”とまた声を掛けられる。たった三日目ながら散歩中の人、ジョギングの人、学生らしい人たちから、これまでも何度声をかけられたことか。よほど困っているアジア系のシニア二人連れと思われたのだろうか。皆さんの親切が身にしみる、今回の旅でもあった。ガイドブックでも見かける中国の塔というのがとりあえずの目標だ。何しろこの庭園は375ヘクタールとのこと、115ヘクタールという皇居と比べてもその広さが想像できよう。ちなみに東京ドームは4.67ヘクタールなのだが。
ここでもマロニエの高木も低木も花盛りであった。足元のこの花は何だろう
ようやく、中国の塔が見えてきた、周辺のビヤガーデンは、まだ掃除中で、長いテーブルとイスは、モップ?で洗われているさなかだった。イザール河畔まではかなりの距離があるとのこと、売店の人は力説していたので、降りたUの駅まで戻ることにした。
Kさんとは、マリエン広場で1時に待ち合わせである。その前に、広場近くのデパート、ガラリエ・カウフホーフのレストランで昼食を済ませておくことになった。
文房具のコーナーなど廻って最上階へ
ここのレストランはバイキング方式だったので、メニューと格闘することもなくほっとする。サラダのコーナーとケーキのコーナー
なんとカラフルなランドセルだろう。日本の小学生は、いまだに革製のカッチリした高価なものだし、中学生は、さまざまなデザインのリュックサックを背負うのが主流になったようだが
初出:「内野光子のブログ」2018.05.22より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2018/01/post-9a71.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0634:180523〕
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