日本生協連がお米についてアンケート調査
日本生活協同組合連合会(日本生協連・組合員3000万人)は、主食であるお米の利用実態を把握し、生産者と産地の取り組みや応援に役立てることを目的に、2021年度から毎年、「お米についてのアンケート」(WEBアンケート)をおこなってきたが、2024年度の調査結果がまとまった。調査期間は10月の1日~8日、有効回答数は6436件だった。調査結果の主なトピックを拾うと――
お米を「いつもどおり購入できた」人は18.4%
2024年7月から9月ごろ、一部地域で、お米を購入しづらかったり、購入できなかったりする状況が発生した。各家庭における当時の状況を尋ねたところ、「いつもよりも購入はしにくかったが、購入はできた」が41.9%、「購入する必要がなかった」が27.6%、「いつもどおり購入できた」が18.4%だった。
お米の入手先を見ると、「いつもよりも購入しにくかったが、購入はできた」人では、「生協の宅配」が27.3%、「スーパー(生協以外)」が27.0%、「いつもどおり購入できた」人では、「生協の宅配」が27.1%を占めていて、生協による宅配がお米の消費で重要な位置を占めていることが分かった。
炊くお米の量は若い世代ほど多い
各家庭で1週間に炊くお米の量は、「2合~5合」「5合~10合」「10合~15合」が上位を占めた。1週間に炊くお米の量は、若い世代ほど多く、ピークは40代で、調査結果は「家族構成が影響しているのでは」としている。
よく買うお米の量は、「5㎏」が最多で64%、前回調査と比較すると、「10㎏」購入は減少し、「1㎏」未満の購入が増加しているという。
お米を選ぶ理由では「米が好き、おいしいから」が第1位に浮上
パンや麺などではなく、お米を選ぶ理由について尋ねたところ、「米が好き、おいしいから」が63.1%で、前年度より2.8ポイント増加した。2021年の調査開始から2023年の調査まで、「米を食べるのが習慣になっているから」が第1位を占めていたが、今年の調査で初めて「米が好き、おいしいから」が第1位になった。
一方、「米は安い、経済的だから」の回答数は11.6%で、前年より5.9ポイント減少した。回答数は毎回、徐々に減少しているそうで、調査結果は「お米の相場上昇の影響が如実に表れる結果となった」と述べている。
安くなれば、もっとお米を食べたくなる
もっとお米を食べたくなる条件を尋ねたところ、「安くなる・増量される」が40.8%で、前年より6.2ポイント増加した。2021年の調査開始から2023年の調査までは、「おいしくなる」が第1位を占めていたが、今回の調査で初めて、「安くなる・増量される」が第1位になった。調査結果は、米の相場上昇の影響を受けた面もあるのではと推測している。
初出:「リベラル21」2024.12.28より許可を得て転載
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