“「事故収束?」嘘言うな!国民の怒り、福島県知事、事故調査委も反発。細野原発相が陳謝” 地震と原発事故情報 その274

         5つの情報をお知らせします(12月19日)

 ★1.「事故収束?」嘘言うな!
    国民の怒り、福島県知事、事故調査委も反発。細野原発相が陳謝
 ★2.『原発いらない!子どもをまもれ!』コールに現れない野田首相
    新橋駅前の首相演説に参加して・感想
 ★3.<テント日誌 12/16(金)>
   椎名さん、福島からテントへ帰還、テント全体会議
    ―― 経産省前テントひろば 97日目 ――
 ★4.浜岡原発全部止めても、電気は余っています。
    中部電力が関西電力と九州電力に電力融通
 ★5.山谷支援年末・助け合い運動にご協力ください。21日(水)必着

★1.「事故収束?」嘘言うな!
   国民の怒り、福島県知事、事故調査委も反発。細野原発相が陳謝

 東京電力福島第一原発が冷温停止「状態」に達したと政府「事故収束」を宣言したが、これに対する怒りと反発が相次いでいる。
 原子炉には人が近づける状態では無く、詳細が不明なまま。屋根も壁も無く、放射性物質の放出すら続いている。被害者の救済も進まず将来の見通しも無い状態での「収束宣言」はあまりに非道である。
 国会に設置されている事故調査委員会の黒川清委員長は16日に行った記者会見で、正当性が無く、国民と受け取り方にギャップがあると異議を唱えた。佐藤雄平福島県知事は18日の細野剛志原発事項担当相との会談で「収束という言葉自体、県民は『福島県の実態を本当に知っているのか』と思っている」不快感を伝え、細野原発相は陳謝した。
 19日正午には野田首相の街頭演説が東京新橋駅前で予定されていたが、そこには原発反対の国民がTPP反対も合わせて大勢詰めかけた。
                                                     たんぽぽ舎 原田裕史

★2.『原発いらない!子どもをまもれ!』コールに現れない野田首相
   新橋駅前の首相演説に参加して・感想

 昨夜突然、野田首相が新橋駅前で演説をするという情報を聞き、1時に新橋駅前SL広場前に行った。電車を降りると女性の演説が聞こえ、原発反対の声が上がっていると思いドキドキしながら広場へ行くと、演説の主は蓮舫大臣、脱原発の声は殆ど上がっていなかった。
 それもそのはず、ちょっとでもプラカードを掲げようものなら異常な数の警察・公安・SPが直ぐに取り囲むという状況だった。私は知った顔を探して、演説を聞く群衆の中を割って入って行ったが、静粛に演説を聞いている状況にじれったくなり、反原発らしい人を見つけて一緒に『原発輸出をやめろ!』と叫んでいた。そうする内に、あちこちからプラカードが次々と挙がり、原発いらないコールが始まった。みんなちゃんと準備していたんだと思い、嬉しさと共になんだか笑みがこぼれた。

 あとは、野田首相の出番を待つばかりとなったその時、金正日総書記が死去したという理由で首相は官邸に戻ったとの説明が行なわれた。代理の人が何かを話して、演説は終了となったが、その間ずっと『原発いらない!子どもを守れ!』大コールが街宣車と報道陣の前で続いていた。道行く人はビックリした顔でみたり、コールに加わったりと自然発生的なコールに心が熱くなった。

 首相は結局現れなかったが、首相が現れていたら私たちの声を直に聞いてどのように思っただろうか。
 原発事故は収束した。原発輸出を推進する。避難区域の縮小などと、まるで民衆の声を無視した野田首相には、是非ともまた街頭演説を企画していただきたい。

 もっとたくさんのコールの声-市民の声を贈りたいから。

                                             たんぽぽ舎ボランティア M子

★3.<テント日誌 12/16(金)>
  椎名さん、福島からテントへ帰還、テント全体会議
   ―― 経産省前テントひろば 97日目 ――

 <テント日誌 12/17(土)>
     破滅へと向かう「収束宣言」と、テントひろばでの「地下大学」
        ―― 経産省前テントひろば 98日目 ――
「ちきゅう座」では、https://chikyuza.net/archives/17696に掲載しました。

★4.浜岡原発全部止めても、電気は余っています。
    中部電力が関西電力と九州電力に電力融通

 中部電力が本日(19日)から関西電力に電力融通を始めたようです。中部電力が17日に来年3月まで続けると発表しました。中部電力は既に今月1日から九州電力に対して電力融通をしています。中部電力は送電線で西日本の各電力会社と結ばれていますので、関西電力や九州電力が電力不足であればその分を供給することができます。中部電力は浜岡原発を全て停止してもなお2社に電力を融通する余力があるのです。
                                                               (原田)

                                                              
★5.山谷支援年末・助け合い運動にご協力ください。21日(水)必着

 野宿者の命を救い、凍死者を防ぐ山谷支援を今年も行っています。
たんぽぽ舎宛に衣類(成人男性用)、毛布、お米などを送って下さい。
受付期間は12月21日(水)必着でお願いします。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎
※現金カンパは12月21日までに「山谷支援カンパ」と明記し、郵便振替でお願いします。(口座番号:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎)

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