“「再稼働阻止は自治体の力で」─原発推進勢力のチカラの源泉=資金源を断とう”などー地震と原発事故情報 その320

“「再稼働阻止は自治体の力で」─原発推進勢力のチカラの源泉=資金源を断とう”などー地震と原発事故情報 その320
        5つの情報をお知らせします(2月3日)

1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、全原発停止へあと一歩
★1.「再稼働阻止は自治体の力で」
   ─原発推進勢力のチカラの源泉=資金源を断とう
   東電電気料の値上げ反対!                 (布施 哲也)
★2.<テント日誌 1/2(木)>
   厳しい寒さの中、来訪者続々
   ― 経産省前テントひろば 145日目 ―
★3.メルマガ読者より、講演会・デモのご案内、2つ
 ◇さようなら原発 2.11東電・東葛支社前デモのお知らせ
   2月12日(休日)午後1時30分 名戸ヶ谷第2公園
 ◇上映会「100,000年後の安全」
   2月12日(日)14:00~/13:30開場 東京ウィメンズプラザ・ホール
★4.84歳の女性が60名署名あつめる
                          (たんぽぽ舎会員 練馬M子)
★5.がん発症リスクある 1500キロ離れた地で増加
   低線量・内部被ばく どう向き合う
   チェルノブイリ影響研究トンデル博士
         (2012年2月3日 東京新聞 こちら特報部より抜粋)

★1.「再稼働阻止は自治体の力で」
   ─原発推進勢力のチカラの源泉=資金源を断とう
   東電電気料の値上げ反対!        布施哲也

 この国の官僚、それも経済官僚が気になる。それでも、これまでは政党・政治家の影に隠れていたが、今はその姿をはっきり私たちの前に顕わにし、その力を誇示する。TPP(環太平洋経済連携協定)への参加も、消費税の引き上げも、そして原発の再稼働も、この官僚の存在がカギを握る。
 この国の支配構造がどうなっているかは承知している。原発の推進に当てはめてみれば、その構造が一段とハッキリする。政治家ではないし、有権者でもない。ましてや労働者でもない。輸出関連大企業による資本であり、それを具体化する官僚だ。
 これらの支配者、原発で言えば原発推進勢力の力の源泉は、あたりまえだが資金力となる。電気料金と税金が、これら推進勢力(原子力ムラ)を潤して、そのオコボレにあずかろうと人々が群がる。その金は、電力会社が支払う固定資産資産税と交付金だが、それだけではない。地元にばら撒く「協力金」も膨大で、人々のこころを捻じ曲げてしまう。
 唐突だが、東電(他の電力会社も)の不買運動を提唱したい。東電ほど、日本といわず世界に害を与え、与えつづけている企業は存在しない。その東電の電気を買わないことが、原発推進勢力の資金源を断つことになるからだ。経産省をはじめとした省庁のビルの多くはPPSから電気を調達している。PPSには限界もあるし、いいことばかりではない。
 でも、原子力ムラに抗し、政策を変更させるカギとなるだろう。PPSの電気は原発由来ではないし、原子力ムラが避けたい発電と送配電の分離に結びつくからだ。そして、多くの自治体施設の電気をPPSから購入することで、このことを広く社会化したい。自治体こそは、私たちのホームグラウンドだ。
                  (『労働情報』紙より一部転載)

★2.<テント日誌 1/2(木)>
   厳しい寒さの中、来訪者続々
   ― 経産省前テントひろば 145日目 ―

2月2日(木) 晴れ。風も強く、寒さが厳しい。

 昨夜から泊まり込んだが、強い風でテントがバタつき、すそがまくり上がって風が吹き込み、寝ていられず、応急措置をする。
他方では、夜を徹しての議論が延々と続いている模様。不寝番交替で起きた後、それに加わる。夜明けが少しずつ早くなってきているのが、何となく春に向かっているのだと感じさせてくれる。
 朝、先日差し入れられたマットを下に敷いてみる。下からの冷気を遮断して暖かみを感じる。人々のいろいろな気遣いに、テントに寄せる思いを感じながら、感謝。
 今日は朝から差し入れが殺到。特に豚汁は別々の2人の方から、大鍋2杯分。揚げたてのコロッケ、谷田部さんは特製の五目おこわをはるばる茨城から運んでくれる。
 村長が原発からの絶縁を宣言している東海村の村議選はやはり厳しかったそうである。原発関連企業で働いている人が多く、上位3名は企業内候補者であったらしい。それでも脱原発を明確に掲げた候補者もかなり票を伸ばしたそうだ。東海村ではなかなか「家の外では脱原発を言えないから家の中でできることなら協力したい」という人も多いという。
 今は、むしろ隣接自治体地域で脱原発は高まり、運動も活発化しているそうである。

 福島原発の事故以来、隣接地域も全て原発の「現場」であることが過酷な被災の現実によって明確になったからだ。そう言えば、このところ大間原発に対して函館市が強力に反対して市長が動いていることが報じられている。

 寒い中、来訪者は絶えない。初めて、という人もいて熱心に議論が続く。
その感想が早速メールで届けられた。テントは人々の意志や思いが寄せられることによって日々成長していく。テントという物理的には小さなものが、それが磁場となって巨大な、人々の脱原発の意志空間・公共空間を創りだしているのであり、それを原発維持・推進の経産省が省内の管理規則で撤去しょうなどというのは、それこそ国有地の、そしてこの国の空間の私物化そのものなのだ。(Y・T)

☆「全国からのたより」
(メールの送り先はtentohiroba@gmail.com
 地域名・性別・年齢をご記入いただければ幸いです。)

◎本日13時頃はじめておじゃました、さいたま市の○○と申します。本日伺ったお話に、感銘を受け、是非行動に参加させていただきたく、ご連絡を差し上げました。防寒具は、山岳用シュラフを持ち合わせておりますので、問題ありません。とりあえず、この土曜日から月曜日までを考えておりますが、受け入れ可能でしょうか。
なお、火気は持っておりませんが、水、食糧等最低限なものは、持参いたします。

◎Tと申します(40代、男)。
思い込み「原発が無いと、電力が足りない」と思い込んでる人が多いと報道されましたが、実際、思い込んでる人が多いと私も感じます。足りるか足りないか未だ分からないと言うなら、正常な範囲と思いますが。足りない思い込みは原子力ムラによる情報操作によると思います。
  原子力ムラに関心が無い多くの人達が情報操作などに操られずに、原発の危険が無い  社会を想像する手伝いが大事と思います。野田総理が原発推進に見えるのは、推進派の官僚の言いなりな傾向が強いからと思います。

★3.メルマガ読者より、講演会・デモのご案内、2つ

◇さようなら原発 2.11 東電・東葛支社前デモのお知らせ
                         流山市 日下部 信雄

昨年の10月11日に実施した「東電・東葛支社前デモ」の第2弾を行います。
前回の10.11のときと同様に、東電社長あての抗議文を手渡す。東電・東葛支社には1週間も前に「受け取りに出てくるよう」要請しておいたのだが、「後で連絡する」と言っておきながら、30日、強く再要請したら、やっと31日になって「受け取ります」と言ってきた。「休日出勤だとお金がかかる」なんて言っていた。
デモ参加の有無にかかわらず、一緒に要請文や抗議文を出される方を募集しています。参加できないけれど「抗議文(要請文)」を出したい人はメールで日下部信雄まで、送ってください。 メールアドレス:kusakabe-nobuo@nifty.com
なお、「集会会場」は前回の駅前ロータリーだと大勢集まった時に危ないということで、新柏駅前ではなく近くの「名戸ヶ谷第2公園」としました。「新柏駅」から駅前の「東武ストア」の後ろに位置します。徒歩数分。下記ブログの地図を参照して下さい。
当日駅前に案内人を配置する予定。
ここで集会を開いている間に、別働隊を作って抗議文などを東電に届ける形になります。
天候に関わらず実施する。ぜひご参加を。
詳細は下記「原発止めよう! 東葛の会」のブログを!
http://blogs.yahoo.co.jp/genpatsutomeyou_tokatsunokai/2775783.html

◇上映会「100,000年後の安全」

たとえ事故が起こらなくても、原子力発電所から大量に発生し、どんどん貯まっていく放射性廃棄物。世界には少なくとも25万トンもの高レベル放射性廃棄物がすでに存在し、フィンランド以外、最終処分場は決まっていません。使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの半減期は2万4千年。さらに生物にとって安全なレベルまで放射能が下がるにはおよそ10万年かかるといわれています。危険な放射性廃棄物を10万年間、人間が管理することは可能なのか?
フィンランドで建設されている世界初の高レベル放射性廃棄物最終処分場を描き、核のゴミ問題を問いかけるドキュメンタリー。

日 時: 2012年2月12日(日)14:00~/13:30開場
    ※上映後、ゲストトークを予定
会 場: 東京ウィメンズプラザ・ホール 東京都渋谷区神宮前5-53-67
交 通: 表参道駅B2出口徒歩7分・渋谷駅徒歩12分
入場料: 予約 800円/当日 1,000円 (※要事前予約)
主 催: 大竹財団、特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)
協 力: たんぽぽ舎
<お問い合わせ・ご予約>大竹財団 03-3272-3900/PARC 03-5209-3450
            Web予約 http://bit.ly/AcJZFv

★4. 84歳の女性が60名署名あつめる
                 (たんぽぽ舎会員 練馬M子)

1月中旬、久しぶりに知人宅に伺いました。人と会うときはいつも「さよなら原発」の署名用紙を用意していくのですが、その日はたまたまもって行きませんでした。「署名用紙を忘れて残念」と言う私に「あとで送って」と彼女。
後日2枚の署名用紙とあて先の書いた封筒を送りました。「60人に書いてもらって送ったわよ。カンパ用紙も入ってたので、カンパもちょっとね」と今日電話がありました。彼女は84歳、足が不自由で外出できません。ディサービスに通い、そこの利用者、スタッフ、ヘルパーさんたちから署名を集めたのです。最初は彼女1人に署名を書いてもらうつもりでしたが、なんと60倍に増えてびっくりです。
彼女の心意気に感動です。いつも人と人との関係を大切にしている彼女なのでできたことですし、原発に対しての関心もそれだけ大きいということであり、まだまだ運動が広がる可能性があると、心強く思いました。

★5.がん発症リスクある 1500キロ離れた地で増加
   低線量・内部被ばく どう向き合う
   チェルノブイリ影響研究トンデル博士
           (2012年2月3日 東京新聞 こちら特報部より抜粋)

初の帰村宣言──福島県川内村が原発事故の避難自治体としては初めて帰村宣言を出した。
4月1日に役場や学校、保育園などを再会する方針だが、やはり気になるのは放射能汚染による健康被害。年間20ミリシーベルト以下なら居住できるというのは、本当なのか。向こう数十年にわたって続く低線量被ばくとどう向き合えばよいのか。内外の専門家に聞いた。
「がんの発生数二万二千四百九件のうち、八百五十件はチェルノブイリ原発事故によって出された放射能汚染によるものだった」。スウェーデンから来日したヨーテボリ大学のマーチン・トンデル博士(四九)は先月三十一日、福島市内で開かれた講演会で、スウェーデンでのチェルノブイリ原発事後の健康影響についての調査結果を報告。低線量被ばくでもがん発症のリスクがある可能性をこう「警告」した。
トンデル博士は一九八六年四月に旧ソ連(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原発事故の後、スウェーデン北部に降下したセシウム137の堆積量と、その後に住民が発症したがんとの関係を研究していることで世界的に有名だ。(中略)
デスクメモ
「戻れる人は戻る。心配な人はもう少し様子をみてから戻る」。遠藤雄幸村長は、こう話した。村を復活させたい村長の気持ちは分かる。だが、このままでは不安はなくならないだろう。正確なことが分かっていない以上、慎重にならざるを得ない。つくづく原発事故の罪を思う。

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たんぽぽ舎     たんぽぽ舎は、月曜~土曜-
          13:00~20:00のオープンです。
                   日曜・休日は、お休みです。
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