“「双葉町長手記に想う」-政府はすでに「双葉町を見捨てた」”など― 地震と原発事故情報 その291

           5つの情報をお知らせします(1月10日)

 ★1.1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
    たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します
 ★2.「双葉町長手記に想う」-政府はすでに「双葉町を見捨てた」
    政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
    それなくして地域は存続できない」と訴えること
                  茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 合田寅彦
 ★3.<テント日誌 1/7(土)>
    新年お茶会最終日、千客万来 土曜日のテント
    ― 経産省前テントひろば 119日目 ―
 ★4.メールマガジン読者からの情報
    ■緊急集会■
    1/16「原発 No,thank you!」ヨルダンの国会議員・弁護士は訴える
 ★5.お誘い-今週のたんぽぽ舎関係の予定3つ 参加歓迎!
    イ.1/12原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会
    ロ.1/13鎌田さとしさん学習会
       ・原発問題の焦点-全国の原発地帯を歩いて-
  ハ.1/14『優しく心と体を強くするヨーガ教室』

★1.1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
   たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します

 1月14日(土)・15日(日)にパシフィコ横浜で「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」( http://npfree.jp/
 主催:「脱原発世界会議」実行委員会)が開催されます。
 これに連動して脱原発デモが開催されます。
 デモの名前は「脱原発世界大行進 in 横浜」、
 昨年10月22日に渋谷で「Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない世界を求める大行進-」 http://nukefreeworld.jpn.org/1022/ を開催した首都圏反原発連合の主催です(たんぽぽ舎も参加しています)。

たんぽぽ舎は脱原発世界会議にブース出展で参加します。
そしてこの大行進でも全原発の即時停止を訴えて歩きます。

現在運転中の原発は6機のみ。1月13日には四国電力・伊方原発2号機が定期検査に入り残りあと5機となり、停止中の原発が再稼動しなければ4月にも全ての原発が停止する予定です。
日本が原発をやめるか存続するかの分かれ目となる2012年、私たち一人ひとりの声で原発のない世界へと歩を進めていきましょう!

《開催情報》

◆日 時:2012年1月14日(土曜日) 小雨決行
     集会スタート→15:00 デモスタート→15:45
◆集合場所→ポートサイド公園(最寄り駅:横浜駅/徒歩約12分)
    「脱原発世界会議」会場からも徒歩圏内
◆流れ解散場所→山下公園(約4.3キロのロングコースです)
◆主 催:首都圏反原発連合
◆協 力:「脱原発世界会議」実行委員会、LOFT PROJECT
◆お問い合わせ:首都圏反原発連合
        Webサイト:http://coalitionagainstnukes.jp/

                 (いろりばた会議 今井)

★2.双葉町長手記に想う-政府はすでに「双葉町を見捨てた」
   政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
   それなくして地域は存続できない」と訴えること

       茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 合田寅彦

 東京新聞「こちら特報部」に寄せられた双葉町の井戸川町長さんの手記を拝見し、放射能汚染をもろに蒙った土地の人間だからこそ、その怒りと嘆きの想いは強烈で、確かにそれは読む者の胸にじかに伝わるものでした。ただ私は、首長としての井戸川さんは今だからこそ感情に走らずに、もっと冷静に政府と基本的な問題において対決すべきではないかと思うのです。
 今現在、汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をあえて福島の双葉郡に建設するという政府案を冷静に受け止めるならば、政府はすでに「双葉町を見捨てた」と理解すべきではないでしょうか。別の言い方をすれば、客観的にみて数十年間双葉町は住民が戻れない地域だということです。汚染に関する政府の解釈云々の問題ではなく、おそらく誰が考えてもそうだろうと。つまり、首長としてはここに至っては文句を言っている場合ではなく、早急に次の手を打たなければならない局面にきているということです。
 いま、地域とは何かを考えてみます。双葉町が放射能の被害に遭わずに存在し、しかし年月が経るなかで住民がほとんどよそから来た新しい人たちに入れ替わったとします。しかし、太古から続く双葉町の歴史は厳然として語り継がれているでしょうし、風土はそう簡単に変わるものではありません。住民の顔は変われど、双葉町は双葉町として生き続けるでしょう。
 ところが、このたびのように町全体が移転し、住民が仮設住宅に住まなければならないようになった場合、住民全員が元から居た人たちだったとしても、移転先で就職が決まるようになると、櫛の歯が欠けるように一人去り二人去りするか、双葉町に想いのある人は住民票は移さないとしても、町行政はその人に対しての単なる書類の発行業務だけになってしまいかねません。
 町民のみなさんにしても、土地柄、方言、親類縁者、友達、食習慣などがすべて混じった環境がその人にとっての「地域」なのであって、そのどれか一つでも欠ければ居心地が悪く感じるものです。
 井戸川町長さんがもし双葉町を再生したいとお考えであれば、一人二人と職を求めて地域集団から離れていく前に、一日も早く次の手を打つべきではないでしょうか。
 そこで、私が北海道で郷土史編纂にかかわった経験から以下に一つの提案をしてみたいと思います。
 北海道には今でも伊達、鳥取、広島など本州にある地名が残っています。明治維新後、職を解かれた士族が団体で入植した名残だろうと思います。農民も明治大正期に冨山、宮城、徳島、静岡、和歌山など多くの県から団体で辺境の地に入植しています。
 井戸川町長さんに考えていただきたいのは、政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!それなくして地域は存続できない」と訴えることです。
明治大正期は開拓はそれは大変でした。木の根を抜くのは馬の力を借りなければできませんでした。今ではユンボもあればブルドーザーもあります。その開拓をフロンティア精神に燃える双葉町の若者が政府支給の賃金でやるのです。町長さんは政府や経団連にさまざまな企業の誘致を訴えるのです。農民は農地を開拓するのです。今こそ双葉町民が一丸となって、湧き出るあらたなエネルギーで新双葉町を建設するのです。風土こそ違え、食習慣も方言も近所の顔も残ることでしょう。移転先の人との新たな交流も刺激になって生活に潤いをもたらすでしょう。
 井戸川町長さん、どうか政府と堂々と四つに組んでください。そしてその実り多い建設(戦い)の先頭に立ってください。
 さすれば、町一つをまるごと受け入れる土地、その土地提供の申し出をする都道府県は必ず現れるはずです。

★3.<テント日誌 1/7(土)>
   新年お茶会最終日、千客万来 土曜日のテント
   ― 経産省前テントひろば 119日目 ―

1月7日(土)快晴。
連休ということもあって、7日(土)のテントは一段とにぎやかで、女性テントでは、行列状態で、少しお話をしたグループが抜けるとまた、次の方がテントへ、というローテーションでなんとか、訪問してくれた人たちが譲り合って交流して、充実した休日を過ごして下さいました。
 福島県の郡山から小学生のお子さんを連れて避難していらした方が、まだ避難には至っていないやはり子連れの友人と共にいらして、福島の状況の報告会となり、学生さんたちのグループや、柏、佐倉などからの仲間たちと色々なことをお訪ねして、こどもさんにも、スケッチブックに書き込んでいただきました。
 学生さんたちは、椎名さんとのつながりでいらしたということで、28日の土曜日には、より多くの仲間で再訪したいとおっしゃって下さいました。
 東京女子大の方が、「大学は施設も使えるし、DVDなどの資料も豊富にあり、そういうものを活用して、学生たちに原発のこと、放射能のこと、福島のこと広く伝えていきたい」と熱く語ってくれました。
 京都精華大で、(我々の世代なら皆書架にある、「性と文化の革命」の訳者の)中尾ハジメさんの教え子だったという若いバックパッカーの女性ふたり、京都から夜行バスで来て、更に、深夜の新宿発の夜行バスで仙台に行き、福島もまわってくるのだと、自分たちのお弁当の玄米おにぎりをテントの仲間にもおすそ分けしてくれる健気さにホロリ。
 京都精華大はいち早く福島の子どもの避難で動き始めたところで、彼女らが手書きで出したビラが4月の20ミリ?撤回要求政府交渉の際に配られ、それに触発されて、私たちも、多くの仲間もサマーキャンプなど取り組み、避難を求める運動の強い刺激になりました。あらためて彼女たちの「始めの一歩」に感謝。
 夜も更けて、外の座り込みの仲間たちも引き上げる頃、外国人ご一行様到着。「核分裂過程」というドキュメント映画で描かれている、ドイツの80年代の核燃料再処理工場反対闘争の、ヴァッカースドルフの闘争現場に行っていた、という日本語のお上手なドイツからの女性が、タクシー運転手をしているというオランダ人の友人、広島出身の日本人女性と共に訪問。
 ドイツの反原発闘争のことや、ドイツではファシストとの共闘など、考えられないことなど、話して下さいました。今年、息子さんが、日本の脱原発運動の研究のために来日されるとのこと。放送大学のT君も一生懸命、英語などで話しかけてました。
 彼らが、離日する前にまた記念撮影のためにテントに来たい、と言い残して出ていくのと入れ替わりに、今度は、関西から来て、明日から仙台や福島に行くという小児科のお医者さん、おふたり、子ども達を放射能から守るお医者さんのネットワークを山田真さんと共にやっていらっしゃる、ということで、彼らの本をテントに頂きました。
他にも、寒い中外で座り込んで下さる方、様々な差し入れを下さった方、「近くに住んでいるので、毛布とかカイロとか、なんでも持ってくる」と立ち寄って下さった方、などひきも切らぬ先客万来のお正月を振り返り、テントのローテの拡充の必要性を感じます。それと週末は夜の「生活時間」も考えた方がいいのでは。
                           (タッチー)

 第1テントには、夜のとばりが降りた頃、15歳の中3生がテントにやってくる。先日も来たそうである。進学高校先も決まっていて、毎日動き回っているそうな。結構仲間もいるという。以前から参加している海岸を守るNPOでは、汚染水の海洋投棄から反原発への意識は高まっているそうである。
 放射能の被曝の影響や、核のゴミは、自分たち子ども達が最も負わされるものであるから、子ども達が結び合って声を上げていかねば、と静かな口調で語る。でも、大人達にも支えられてそれは可能なのだ、と付け加える。
 最大55の年齢差を越えて話や気持ちが通じ合い、未来への可能性を大いに感じさせてくれる一刻であった。(Y・T)

★4.メールマガジン読者からの情報

 ■緊急集会■
 「原発 No, thank you!」ヨルダンの国会議員・弁護士は訴える

【日 時】1月16日(月)18時45分~21時(18時30分開場)
【場 所】在日本韓国YMCA 9階国際ホール
       (千代田区猿楽町2-5-5 JR水道橋駅より徒歩6分
        地図:<http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/>
【参加費】 800円(資料代込み)
 ※事前申し込みは不要です。直接ご来場下さい。

【発言者】
 〇鈴木真奈美(フリーランス・ジャーナリスト)
 〇モオタシム・アワームレ (ヨルダン国会議員/保健・環境委員長)
 〇ジャマール・ガッモー (ヨルダン国会議員/エネルギー委員長)
 〇ムナ・マハメラー (ヨルダン弁護士)
【主 催】ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉
[メールアドレス] <mailto:midan.filastine@gmail.com>
[URL] http://midan2006.web.fc2.com/
【この集会に関する問い合わせ】080-3426-9415

★5.お誘い-今週のたんぽぽ舎関係の予定3つ  参加歓迎

  イ.★原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会★
      新年福袋上映会!★来たらとってもお得です★

  日 時:1月12日 (木)18:30開場 19:00~21:00
  会 場:「スペースたんぽぽ」
        千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
  会場費:500円

  ロ.学習会・原発問題の焦点-全国の原発地帯を歩いて

   日 時:1月13日 (金)18:00開場 18:30~21:00
  お 話:鎌田さとしさん(作家)
  会 場:「スペースたんぽぽ」
        千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
  主 催:反原発自治体議員・市民連盟
  参加費:1000円

  ハ.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』

    日 時:1月14日(土)10:00から12:00で開催します。
    講 師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
    会 場:「スペースたんぽぽ」
      千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
    費  用:1500円(飲み物付き)
    詳細・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/
    Eメール:kokorokaradayoga@gmail.com

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[編集部より]
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