“「東北はもっと主張してもいい」3.11福島県民大集会に参加して”など―地震と原発事故情報【TMM:No1397】

2012年3月23日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎

★1.東京電力福島第一原発事故後に停止された原子炉を
   「2度と稼働させないようあらゆる手段を尽くすことが、
   私たちが破滅を免れ、生きていくための唯一の手段だ」-大江健三郎氏
★2.「東北はもっと主張してもいい」3.11福島県民大集会に参加して
   単なる批判より、人々の主体性がこの国を変える。
   まずはつながることから    (MOMO 東京都在住)
★3.訂正版<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
     一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して
     右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力
★4.<テント日誌3/20(火・休日)―経産省前テントひろば192日目>
   春一番はどうしたのだろう  23日~26日の連続行動に参加を!
★5.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇3/24広瀬隆講演会 ー今すぐ原発を止める道ー
★6.メールマガジン読者よりのお便り2つ

 ※編集部より、3/19発信の【TMM:No1390】★4.連続講座「放射能からいのちを守りたい」<放射線の人体に与える影響、内部被曝について学ぼう>3/31(土)午後2時半~、……は、正しくは「午後2時」からの開催です。
主催者より訂正の連絡が届きました。

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┗■1.東京電力福島第一原発事故後に停止された原子炉を
 │   「2度と稼働させないようあらゆる手段を尽くすことが、
 └──私たちが破滅を免れ、生きていくための唯一の手段だ」-大江健三郎氏

 ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏が18日、パリの見本市会場で開催中のフランス最大の書籍展「サロン・デュ・リーブル」講演した内容。
 (3/18時事通信より抜粋)

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┗■2.「東北はもっと主張してもいい」3.11福島県民大集会に参加して
 │  単なる批判より、人々の主体性がこの国を変える。
 │  まずはつながることから
 └─────             (MOMO 東京都在住)

  「原発いらない!3・11福島県民大集会」に参加しました。私の視点からになりますが、報告いたします。
  オープニングコンサートの後、14時から集会でした。「県民の訴え」で6名の発言がありました。農民の訴えが私には一番グッときました。会場は郡山市の開成山野球場ですのでメインスタンド・三塁側・一塁側と仕切られ、福島県民・関東・関東以外と指定されており、しかも会場でのビラの配布禁止ということでした。福島の人との接点を作るのがお目当てだった私は、参加の意味が無くなってしまうと、集会の間中そわそわしていました。参加者は1万6千人だったそうです。

  集会後にデモ行進でした。県内参加者と県外参加者でコースを分けてあったので、私は県内参加者コースの先頭に急ぎました。そのコースにも東京で出くわす団体が複数加わっていました。プラカードを掲げながら、徹夜で揃えた300組のビラすべてを配ることが出来ました。
  プラカードには「東北はもっと主張してもいい、関東の私はそう思う。」と書きました。それを見て、「そうだそうだ」と言う人、「ありがとう」と言う人が大勢いました。「どういう意味?」と言う人が2、3人いました。お一人から「主張したくても環境がない。作って欲しい。」と言われました。

  私はスペースたんぽぽの企画会議に出ていて、この話をしましたら、福島の人の話を聞きたいと他の人も考えていました。主張したい方、そういう人をご存知の方、ご連絡いただくと企画が成立するかも知れません。
  この1年、政府は震災復興に何もしていないように私には見えます。しかしそれをフリーハンドで批判しても良い結果にならない気がします。民衆の側から望ましい形を提案して、それへの対応を問題にした方が良いのではないかと考えます。「東北はもっと主張してもいい」と思います。
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┗■3.訂正版<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
 │   一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して。
 └──右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力

【お詫びと訂正】<テント日誌監修者より>

先に発行した<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日目>
(たんぽぽ舎からは、3/21発信【TMM:No1393】に掲載)には数人の方から不適切な表現があるとのクレームをいただきました。
確かに、「天皇制に反対する」人への右翼の暴力を容認するように読める表現があり、また右翼暴力批判の理由として不適切な表現がありました。そもそも、憶測から出発した論旨になっており、右翼の暴力が反戦デモそのものに向けられていることを曖昧にしてしまっている結果になっています。
読者の方に心よりお詫び申し上げます。
執筆者と協議し、<テント日誌3/18(日)―経産省前テントひろば190日
目>を次のように訂正します。
なお蛇足になりますが、
経産省前テントひろばは、非暴力で脱原発・再稼動反対を訴えています。

<テント日誌3/18(日)――経産省前テントひろば190日目>訂正版
一雨ごとに近づく春 飛び交う情報に対処して。
右翼の暴力的妨害行為と、テントの原則としての非暴力

  天気雨。雨が降ったり止んだりの一日でした。なかなか暖かい日になりません。
とはいえもちろん厳冬期とは比べものにならないくらい過ごしやすい一日でした。
一雨ごとに春が近づいているのでしょう。
日曜日で特にイベントも無く、官庁街の人通りは少ない。

  昼ごろ警察車両がやってきて「右翼団体が靖国神社に集まっていて、経産省前にも来るかもしれない」とのことで、報を聞いた面々が三々五々集まってきましたが、13:00頃、警察車両は引き上げていきました。「夕方に来るかもしれない」という事でしたが結局は現れませんでした。しかし、その報を聞いて駆けつけてきた人30名ほどで、夕刻~夜、テントは賑わってました。

  右翼団体は新宿で行われた反戦デモを襲撃した模様です。車の窓ガラスを割ったり、けが人が出たり大変だったようです。テントに対する妨害とはレベルの違う暴力です。理由を問わず、暴力によるデモ妨害は恥ずべき行為であるにとどまらず、罪です。法によって罰せられるべきものでしょう。         
 そもそも暴力によるデモ妨害など、 敵愾心を大きくするだけです。大音響による街宣車も逆効果でしょう。

  それでも暴力にはなにか魅力があるようで、そこに囚われの身になった人のいかに多い事か。暴力は暴力を生み、拡大し続けるのでしょうか。それとも収束していくのでしょうか。
  テントの原則は非暴力です。ですから、参加する私たちにはあらかじめそうした暴力を峻拒する「覚悟」が要求されるのだと思います。(H.H)

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┗■4.<テント日誌3/20(火・休日)―経産省前テントひろば192日目>
 │  春一番はどうしたのだろう
 └──23日~26日の連続行動に参加を!

 さすがに「春分の日」である。日中は春を思わせる日差しだ(?) というよりもう春なのであるから春らしい陽気を感ずる日が少ないのが異様なのである。「暑さ寒さ」も彼岸までというが今日はそのお彼岸さんなのである。夜には結構風が強くてテントは大変だ。冷たい風に心身も冷えるがテントが風に晒されると気が気ではない。そういえば、今年の「春一番」はどうしたのだろうか。今年は春一番がなかったということだろうか。テントを強風にさらすことを避けたというのはうがち過ぎだから、これも異変なのだろうか。(この原稿を書いているのは3月21日だが、今日の朝日新聞の朝刊には「春一番吹かずじまい」という記事が出ていた)。

 午後に大学時代の友人たちがテントを訪問してくれた。10数人で中大大学等の面々で主に「Cの会」というグループの人たちである。筆者もここに属しているがかつての学生運動の仲間である。それぞれの地域などで脱原発の運動をやっている人もいるが、テント前で交流会をやるのもうれしいものである。筆者はこの後に新橋で開かれた懇親会にでるために夕方までテントを離れるが、懇親会での話題はいつもと違って原発のことが話題になった。この会に集まるは60年代の学生運動や反戦運動に関わった人たちであるが、この時代には核兵器や核実験のことが政治課題になったが原発問題は登場してはいなかった。核の利用という考えが支配的であったのだ。この会でも一番の年配の人は戦後の日本の科学者の核の平和利用についての考えの膨大な資料を見せてくれた。これを早い時期にテントでも配り検討してみたいと思う。

 途中から加わったある出版社の人からは今話題の『原発危機と東大語法』(安富歩)を頂いた。脱原発の運動が長期になることは不可避であるが、原発の存在の社会性の認識が深められることが必要である。上記の戦後の科学者たちの核についての認識の歴史を知ることもその一つだが、原子力ムラ影響力の強かった東大の学者たちの関わりを知ることも重要である。脱原発の運動の裾野の広がりがテントを媒介にしてこんな風に実感できるのもいいことだ。機会がればテントでの談話会のようなものができたらいいと思う。テントには未知の人たちとの出会いの媒介になっているが、こうしたむかしからの知り合いが現在の問題でこうして出会えるのもいいことだ。三鷹で行われた地域アクションの報告と差し入れを持ってきて来ていただいた人もいる。これはほんの一例だが各地域での運動の報告はある。脱原発運動の重層的展開の中で媒介的役割をテントが果たせれば嬉しい。連絡し交流をしてもらいた。

 テントには少し遅くなって戻った。ここのところ在特会や街宣右翼のテント攻撃もあり、我々は心理的には緊張が続いているが経産省などの動きはどうなのだろうか。原子力安全・保安院(経産省)や原子力安全委員会(内閣府)が廃止され原子力規制庁になることは決まっているが、この原子力規制庁の発足は遅れている。この間、現行体制で再稼働の手続きを進めるらしい。福島第一原発事故でもまともな対応ができず、失態を重ねてきた現行体制であるが、ここで政府に再稼働のお墨付きを与えるストレステストの評価(合格評)を原子力安全・保安院が出し、原子力安全委員会で確認書という手続きは進めている。

 これで再稼働の手続きをということらしいが、僕らは彼らの動きを見て対抗して行かなければならない。先日の19日も経産省前では抗議の声が鳴り響いていたが、3月23日(金)から26日日までの連続した行動が重要になる。テントの中では週末の行動のことが話題になった。大飯原発の現地集会にも参加したいという声も強かったが…。(M/O)

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┗■5.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)

◇3/24広瀬隆講演会 ー今すぐ原発を止める道ー

「福島原発事故の真相 放射能汚染の恐怖 
                  ~伊方・島根原発を完全廃炉に!!~」
福島原発事故の真実とは?
今すぐ原発に代わるエネルギーはある だが、地震は止められない
活断層におびえる伊方・島根原発 …私たちの選ぶべき道は?

日 時:3月24日(土)14:00~17:00(13:30開場)
会 場:中国新聞ホール
             (広島市中区土橋(どばし)町7-1中国新聞ビル7階
              広電「土橋」電停下車徒歩5分)
入場料:500円(高校生以下無料)
主 催:上関原発止めよう!広島ネットワーク
賛同団体:世界の命=広島の心を歌おうよの会
連絡先:広島市佐伯区海老園2-17-9 電話082-922-4850(木原)

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┗■6.メールマガジン読者よりのお便り2つ

 ◇あなたの出来ることでたんぽぽ舎を応援して
  一人でも多くの方のお力をボランティアに。(ボランティア支援 玉中)

 福島事故が起きて、誰もが「私に出来ることはないか」と思ったことでしょう。私もその人でジッとして居られず、たんぽぽ舎へ「専門的なことは何一つ出来ないけれど、私でも出来そうなことがあれば」と申し出ました。
 そこでは、電話をする人、パソコンを打つ人、何か印刷している人、会議をしている人でザワザワしていましたが、私でも出来ることがありました。
 出来たことの一つを記します。

 『パンフ・資料発送までの流れ』
  1.資料印刷:ウラ、オモテを同時印刷できないので片面ずつ少し時間を置く
  2.ページ順に揃えホッチキスで留める
  3.封筒にたんぽぽ舎のゴム印を押す。宛名シールを貼る
  4.「1」を「3」の封筒に、他のチラシなどと一緒に入れ封をする
  5.クロネコメール便のシールを貼る、ヤマトに集荷依頼をする

 上記のうち、自分の都合で出来ないところで止めても、次に誰かがやりますから大丈夫です。応援したらおしゃべりしたり、ニュースが入って来たり、おやつの差入れがあったり、楽しい時間です。

◇たんぽぽ舎頑張れ!  たんぽぽ舎 御中
 朝夕に届くメルマガを待ち遠しく読んでいます。
 僕のブログで反&脱原発の考えを既に56回書いていますが、きょう20日付では、特別版として先日のメルマガで読んだ「瓦礫について心配されている皆様へ 原理・原則6つ、計画的な埋設を(たんぽぽ舎 山崎久隆)」をそっくり転載させていただきました。
 「僕の富士山日記」→ http://blog.goo.ne.jp/kaichi70 
 今後も日本のみならず、世界中のためにご活躍を祈ります。柴田佳一
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【編集部より】
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