“あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと”などー地震と原発事故情報 その308

        4つの情報をお知らせします(1月24日)

  1月25日、東京電力柏崎刈羽5号機が定期検査で停止する。
  残るは東電1基、関電1基、北海道電1基、中国電力1基の計4基、
  全原発停止へあと一歩

★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
    最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと
               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆

★2.メルマガ読者から
 ◇「女」「母」「孕む」の強調
   ─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」   東京 N.A

★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ
 ◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)
  1月27日(金)~30日(月) エコギャラリー新宿
 ◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ
  1月29日(日) 葛西区民館 集会室5・6

★4.新聞、雑誌より、2つ
 ◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
                       東大地震研試算
 ◇原発推進11大学に104億円

   国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費

★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
   最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと

               たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆

 全部で23回開かれていた原子力災害対策本部の対策会議において、原子力安全・保安院や内閣府は、議事録を一切作っていなかったことが明らかになったという。その理由を保安院は「事務的に対応が難しかった」などとしているが、ウソをつくにもほどがある。

 このような対策会議においては、方針を決めるのは官僚では無く政治家の仕事である。この場合公務員の仕事は、方針を決めるべき政治家が正確な情報を持って判断できるように準備することにある。時々の報告内容を作成するにあたり、極めて重要なものは「前回会議において決められたこと、疑問とされたこと、課題とされたこと」について「進捗状況、調査状況、対処方針案」というものを事前に作らなければならない。こういうデータや資料やたたき台が無ければそもそも議論が始まらない。

 今回は大事件であるうえに、担当部局が複数省庁に及ぶ。極めて複雑で、事態は刻々と変化をし、状況把握はまともに出来ず、従って方針すら誰も決められないような、緊迫と混乱の現場だったことは容易に想像できる。そんな会議であればあるほど、まず録音を取り、何名か若手官僚がメモを取り、会議後に付け合わせてドラフトを書いて、録音を聞き直しながらあやふやなところや決まった事案や意見が異なった部分を正確に記録しようとする。これは当然ながら官僚の習性だ。これが出来ない人間は政治家が議論するような、つまり一つ間違えば政治問題化するような現場には到底居られない。

 しかし今回は議事録を取っていなかったという。本当ならば彼らは超能力者だ。全部記憶をし、ありとあらゆる政治家の疑問に直ちに答えられるのだろう。もちろん、議事録を作成しないなどという「怠慢行為」を官僚が勝手にするはずがない(そんなことが本当ならば、とっくにクビになっているはずだろう)。考えられるのは、内閣官房長官や首相など主要閣僚が「取らないこと」を決めたということだろう。後日の証拠にならないように。

 つまり、この会議自体が、あろうことか「全部オフレコ」だったのだ。一般論としては、議事録を作るな、などと言われて「はいわかりました」となる官僚は居ないだろうから、記録はどこかに必ずある。公文書扱いされていないため、情報公開法では出てこないのだろう。従って、記録を回復するために、メモや録音を使って「復旧」するほかない。

 これは出来るはずだから、速やかに行わせなければならない。

★2.メルマガ読者から

 ◇「女」「母」「孕む」の強調
   ─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」
                             東京 N.A

 日頃より、原発全停止に向けて活発な活動をされている皆さんへ敬意を表します。水を差すようで申し訳ないとは思いますが、メルマガを読んでいて、気になっていることをお話します。私は、もんじゅ事故以来、反原発運動に関心を持ち、そこそこの活動を続けてきていますが、今までなかった違和感を覚えています。それは、「女」ということが殊更強調されていることです。3.11以降、政府、東電の被害の隠蔽、福島住民に対する人権無視の扱い、殊に、子どもの命に対する冷たさは私の予想を超えたものでした。それに対する福島の親御さんたちの怒りは如何ばかりかと思います。特にお母さんたちの思いは大きいと思います。
 
 ただ、最近「女」「孕む」など、言葉が多く見られます。私は独身です。子どもを生んだことはありません。年齢が年齢ですから今後もないでしょう。今の日本社会に「女性」は存在しません。あるのは「女」と「母」のみです。しかし、今まで、反原発運動に参加していて、自分が女だとか子どもを産んだことがないとか考えたことはありません。放射能に男女差別はありません。「とにかく、原発を廃止したい。」その思いがあれば誰でも参加できたのです。それだけ、運動が弱小だったからということもあるとは思います。しかし、今、なぜかそのことが女性の側から強調され、男性が後押ししているように思うのです。最近、正直のところ運動に参加しにくくなっています。私の思いすごしかもしれません。参加してくれなくてもいいということかもしれません。しかし、「こんなところでも、見捨てられたか」という気分になってしまうのです。

★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ

 ◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)

 「2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故。やがて1年を迎えようとする現在、この大惨事が人々の記憶から徐々に風化し過去の記憶とされようとしています。しかし、福島第一原子力発電所事故はいまだ終息のメドすらたたず、現在も放射能をまき散らし続けています。
  この写真・映像展は震災直後から現在まで70日以上にわたり現地入りしているAPFスタッフが記録した被災地の姿です。」

 日 時 1月27日(金)~30日(月)10時から18時
     ただし 27日は14時から。 30日は16時まで
 場 所 エコギャラリー新宿 1階ギャラリー展示ホールA
     新宿区西新宿2-11-4(新宿中央公園内)
     新宿西口より徒歩15分 
     *大江戸線「都庁前」駅A5出口より徒歩5分
     *丸ノ内線「西新宿」駅2番出口より徒歩10分
 入場無料
 ※映像・写真展と同時にエコギャラリー2階研修室で「希望の牧場プロジェクト」や「福島原発20キロ圏内犬・猫救出プロジェクト」 などについてのイベントも行います。参加費無料。
  詳しくはネットメディアと主権在民を考える会
 (http://www.netshuken.info/
  問い合わせ nmd.sucs2011@gmail.com
 ◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ

 日 時:1月29日(日)午後1時開場 午後1時半講演開始、
            講演~質疑の後、午後4時デモ出発 終了後交流会
 講 演:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
 会 場:葛西区民館 集会室5・6(託児あり)
     江戸川区中葛西3-10-1
     (東京メトロ東西線葛西駅より徒歩5分)
 資料代:500円
 主 催:放射能を考える下町ネットワーク
     http://www.nonukes-edogawa.jimdo.com
 お問い合わせ noradioactivity@gmail.com

★4.新聞、雑誌より、2つ
 ◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
                           東大地震研試算
                  (読売新聞1月23日付けより抜粋)

(省略します―「ちきゅう座」編集部)

 ◇原発推進11大学に104億円
   国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費
                  (毎日新聞1月22日付けより抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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[編集部より]
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