“小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告”などー地震と原発事故情報【TMM:No1470】

2012年5月29日(火) 地震と原発事故情報
                           転送歓迎
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★1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
   2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
   おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
   「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
               冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
   高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
   なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
               柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.「”再稼働ありき”の国の進め方は許せん!」
   「原発で大揺れのおおい町ルポ」
     (サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)
★4.菅前首相「脱原発」にまい進
   消費増税政局に距離おく
                  (茨城新聞5月29日号より抜粋)
★5.<テント日誌5/25(金)
      ―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
      パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
      福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
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 ※緊急のお知らせ

  大飯原発稼働に反対する福井集会は、6月17日(日)12時より
  福井市内で開催と決定。
  たんぽぽ舎は、「経産省前テントひろば」と共に、
  バス5台と新幹線で参加します。参加者大募集!

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┗■1.「大飯原発3,4号機 格納容器にベントがついていない!?」
  |  2012年5月26日小林圭二さん(元京大原子炉実験所)が、
  |  おおい町で開かれた“もうひとつの「住民説明会」”での講演
  |   「大飯原発稼働の問題点」で衝撃の報告
  └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 5月26日(土)13時から福井県大飯郡おおい町のあみーシャン大飯ふれあいホールで開かれた‘もうひとつの「住民説明会」に参加しました。
主催者の予想をうわまわる120~130人が参加しました。

第一部は福島のお話で、福島の女たち5人が発言しました。木田節子さん、黒田節子さん、陶山三枝子さん、森園和枝さんは原発事故によって平和で健康な生活を奪われてからいかに生きてきたかお話しされました。椎名千恵子さんは思いを久間カズコさんの詩に託して詩集「山百合」を朗読しました。

第二部はお二人の講演で、小林圭二さん(元京大原子炉実験室)の「大飯原発再稼働の問題点」と朴勝俊さん(関西学院大学)の「原発地元・未来への投資のために」でした。

小林圭二さんのお話は、1から7までわかりやすいお話でした。
8.沸騰水型原発(福島第一原発)より加圧水型原発(大飯原発)の方が危ない、は勉強不足私が知らないことだったので興味深い内容でした。
一番驚いたのは、9.大飯3、4号固有の危険性の(2)格納容器にベント(破裂を防ぐための気体抜き)がついていない、でした。小林さんの事前質問に対し、関電が前日(5月25日)の交渉で回答したので判明したことです。なんと、マスコミ報道では、ベントはあるが放射性物質を除去するフィルターはない。しかし、2015年までに設置する計画があるので「合格」だったはずです。関電がいうにはウソをついたわけではなく、『フィルターつきのベントはない』と言ってきたそうです。小林さんの追及がなければ誤魔化し続けたと思うとマスコミも疑います。

 固有の危険性は、ほかにも、敷地に近接する三つの活断層、水素爆発を防ぐ水素結合器がない(2015年までに設置する予定)、事故時に現場司令塔になる免震棟がない(2015年設置予定)などがあり、福島第一に劣る条件ばかりです。これでは再稼働などもってのほかです。事実を知れば再稼働に賛成する人は激減すると思います。

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┗■2.トンネル爆発―工事会社が捜索され資料押収
 |  高速バス事故―バス会社捜査と社長逮捕
 |  なぜ原発事故の東電は捜査なし、逮捕なしか?
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 新潟県南魚沼市のトンネル爆発事故(死者4人)で警察は工事請負会社(佐藤工業)を捜索した。
 関越道の高速ツアーバス事故で群馬県警はバス会社陸援隊を家宅捜査し、針生裕美秀社長を逮捕した(28日)。
 事故を起こし、人命を傷つけた会社が警察に捜査され、責任者が逮捕されるのが当たり前だと思う。さもなければ遺族が浮かばれない。ところが世界で最も大きい原発4基の大事故、大惨事を起こした東電は家宅捜索もされず逮捕者もない。どうしてだろうか。原子力ムラ(実は原子力帝国)が妨害しているからできないのか?警察にも検察にも理由を聞きたい。両者は共に国民の疑問、質問に対して説明責任を果たしてほしい。

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┗■3.「”再稼働ありき”の国の進め方は許せん!」
 |  「原発で大揺れのおおい町ルポ」
 └────(サンデー毎日5/27号 ジャーナリスト粟野仁雄氏記事より抜粋)

(省略しますー「ちきゅう座」編集部)

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┗■4.菅前首相「脱原発」にまい進
 |  消費増税政局に距離おく
 └────茨城新聞5月29日号より抜粋

(省略しますー「ちきゅう座」編集部)

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┗■5.<テント日誌5/25(金)
 |  ―経産省前テントひろば258日目 稼働原発ゼロ20日目>
 |  パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪
 |  福井・全国集会へ参加を!テントからの呼びかけ
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5月25日(金) 曇り一時雨
 今日の午後、パレスチナのライラ・ハリドさんがテントを来訪。かつてパレスチナの英雄としてパレスチナの民衆から慕われ、今もパレスチナ民族評議会議員、同女性同盟議長として活動されているライラ・ハリドさんは、意外にも気さくなおばさんであった。淵上テントひろば代表と足立正生さんの通訳で懇談。
 そういえば最近の新聞で、イスラエルに囚われているパレスチナの人たちが監獄で1000人を超える規模でハンストを展開し、最長70日間、死者まで出ており、それ故イスラエル当局は釈放に応じている、というようなことが報じられていた。テントの集団ハンスト行動と比すれば、想像を絶する闘いである。パレスチナでは日常的にシットインの闘いが展開されているが、イスラエルの弾圧のために、とてもテントを張るどころではない、ということであった。
 ライラさんからはアラブのマフラー「ハッタ」をいただき、テントからは鯉のぼりを差し上げる。

 何度か報じているように、福井から呼びかけられる大飯原発再稼働絶対反対全国集会に、テントひろばは再稼働に反対するすべての人々に呼びかけて全力で参加することを決定している。
  その呼びかけ文が作成され、参加申込書及び参加要項、振り込み用紙とともに近日全国発送の予定である。
 6月16日もしくは17日(開催日時・場所は5月29日の現地実行委員会で最終決定)の全国集会に対して、15日もしくは16日夜出発のバスツァーで参加すること、そして若い人達が1人でも多く参加できるよう往復のバス料金が3000円であること、テントひろばが若干の負担をすることは前提として、多少とも余裕のある方、また参加できない方にカンパをお願いすることが訴えられている。なんとかたくさんの人たちでもって参加したいものだ。

 昨日のテント日誌で、大飯の民宿での福島の女性達と地元の人たちとの交流について報告したが、実は、地元の人たちの中には、かって70年代に原発建設反対運動を闘われたもう80歳近い方もおられたということを追加しておきたい。

 反対運動が抑え込まれた後、原発反対運動は絶滅して数十年といわれてきた大飯町で、沈黙を余儀なくされながら風雪に耐えてこられて、年老いて今再び頭を上げられているということを聞くと、本当に感慨深いものがある。5・26の試みはそのように深く大飯の中に染み込んでいるのだ。

 福井市では、連日のように各県議と「住民と県議の意見を聞き合う会」が数十人の参加で行われているそうだ。(Y・T)

大飯町に行っているQさんからの報告が届く。

 こちら、電事連原発推進派、メガバンク、年収増加を期す原発関連労組、核燃料などによる軍拡派が、おおい原発再稼働をもくろみ、「もうひとつの住民説明会」の会場貸出を福島の人々の招請などの理由から突然拒否したことに抗議、拒否された予定会場の中にテントを張っています。
これで4日めとなります。おとといからは、おおい町議会議長宅に、Uさんは街頭宣伝車とトラメガでおしかけ辞意を迫った。昨日も大阪からきたミュージシャンと出かけて、夕刻、小浜市での前段集会で、たんぽぽ舎からかけつけたTさんから辞意表明の報を聞いた。ひとしれず働くひとのことは報道されないものですね。とりあえず、おおい町総合運動公園より  (Q)
(註)大飯町議会議長は、あの全員協の後の記者会見のあまりの酷さ(ユーチューブで流された)に抗議が殺到し、町役場内、町議員の間からも批判が出、再稼働同意問題が一段落したら議長を辞任すると示唆した、というもの。

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【編集部より】
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