“米国シンクタンクが日本の原子力政策に「提言」--悪い中身 第三次ナイ・アーミテージレポートの中身”など― 地震と原発事故情報

2012年8月24日(金)  【TMM:No1554】-3つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
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★1.米国シンクタンクが日本の原子力政策に「提言」--悪い中身
   第三次ナイ・アーミテージレポートの中身(山崎久隆)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◆劇団レクラム舎公演『プロローグは汽車の中』(原発を題材にした演劇)
  9月20日(木)~21日(金)、杉並・高円寺(要・チケット)
 ◆「福島原発告訴団全国集会」開催決定!
  9月22日(土)13:30~、いわき市文化センター、資料代500円
★3.テントひろば テント日誌
<テント日誌 8/21(火)―経産省前テントひろば346日目>
 近づくテント1周年~福島とつながり、脱原発の意志をさらに固く~
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◇あす25日(土)14時から集会とデモ、渋谷宮下公園(雨天決行)
 『原発も再処理もいらない! NO NUKES くり返すな! 原発震災』
 詳細 http://2011shinsai.info/node/2624
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┗■1.米国シンクタンクが日本の原子力政策に「提言」--悪い中身
 │  第三次ナイ・アーミテージレポートの中身
 └────(山崎久隆)

 原子力規制庁設置法の改定で、突如「国家安全保障」を原子力開発の目的に「ねじ込んだ」のは、米国の差し金であった可能性があります。それというのも、米国の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所・CSIS」が、対日提言の第三弾を発表した際に、原発を国家安全保障上の重要な構成要素としているからです。

 8月15日(米国東部時間)に公表されたレポート「米日同盟」(戦略国際問題研究所)に、原発を再起動し、原子力開発推進に「復帰」するよう日本に対して「提言」したのはジョセフ・ナイとリチャード・アーミテージ。そう、過去二度にわたって日本の安全保障政策に対して「提言」を述べ、日本をコントロールしてきた人物(彼らを「ジャパン・ハンドラーズ」と言うようです)の、第三弾の「提言」です。
 主要な論点は「日米戦略と同盟強化」にありますが、その中で原発についても重大なことを言っています。その点のみ翻訳しました。このような米国のリモート内閣(いわずとしれた野田内閣)にずるずると原発再稼働など許してはならないということと、普天間・オスプレイ問題と同様、米国のために日本の原子力政策は存在してきたし、今も存在している部分を無視してはいけないということです。
 このレポートが公表されてわずか2日たった17日の読売は、社説でレポートの概要を掲載しました。このような提言が来たからちゃんと読んでおけと言わんばかりの社説です。どんなことが書いてあるのかを要約しているのです。「米有識者提言 幅広い協力重ねて同盟深化を(8月17日付・読売社説)」というタイトルの次の一文を読んで、この新聞は米国の機関紙かと思いました。「中国の台頭や北朝鮮の核開発など、アジアは依然、多くの不安定要因を抱えている。地域の平和を維持するため、日米同盟が果たすべき役割は今後も大きいことを自覚したい。」
 全体で1,000字の社説で、読売の「解説」はたったこれだけ。あとは全部要約です。「米国の指示が出たぞ」と言わんばかりの書きぶりです。

 冒頭からの「日本は原子力を推進せよ」の主張を翻訳してみました。
http://csis.org/files/publication/120810_Armitage_USJapanAlliance_Web.pdf
に全文が掲載されています。そのうちの
 Energy Security「エネルギー安全保障」の中の、Nuclear Energy「原子力
エネルギー」の部分です。2~3ページにかけての部分です。
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(訳文は次のURLからご覧ください http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=906)
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 一読して分かりますが、米国の国家安全保障戦略上、日本が勝手に原発から撤退されては困るといった、一方的な主張です。かつ米国の利益を守るために日本が原子力分野でちゃんと役割を果たせといっているわけです。
 要約すれば、米国と日本が同盟関係の下で、旧西側(あるいは米主導)の核戦略の維持を図っている現状で、日本が原子力開発から抜けると、旧東側(中ロ)とフランスによる原子力産業の寡占状態になり、米国の優位性が崩れることを心配しているようです。米国にとって原子力とは核兵器を含むものです。日本の原子力産業を含め、原子力開発国を自国の影響下に置くためには、日本の拠出する資金と技術力が必要なのです。そのためにウエスチングハウスやゼネラル・エレクトリックを買収「させた」のではないかと、言いたいようです。
 日米安保と同じく、日本には選択権も決定権もありません。米国の指示の下に核開発を続けるしか、残された道は無いのだと、このレポートは言い放っています。それに唯々諾々と従うのでしょうか。いったい私たちはどっちを向いているのでしょう。米国の顔色をうかがうのか、福島、広島、長崎の人々と共に核の無い世の中を作るのか。言い古されていることかも知れませんが、その分岐点にいるのです。

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┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆劇団レクラム舎公演『プロローグは汽車の中』
 作・小松幹生、演出・高橋征男、出演・鈴木一功/林次樹/松坂わかこ

 日時 9月20日(木)19時、21日(金)14時、18時半
 会場 座・高円寺2(杉並区高円寺北2-1-2)(電話 03-3223-7500)
 チケット 前売3500円、学生・シルバー2500円
 ホームページ http://www.d5.dion.ne.jp/~ichiwaka/top.html

 私たち人類にとって、原発とは何であるのか?
 初演時、演出家は現代社会のメタファーであると言いました。
 現代社会の抱えている様々な矛盾の象徴でもあると。
 2011年3月の事故により、その矛盾は顕在化しました。
 具体的な恐怖として、その正体を現したのです。
 あらゆる立場、セクト、宗教をのり越えて、原子力と向き合わなければならない時代に入ったのだと思います。
 私達は、長い間関わってきた、演劇芸術を通して、原子力の問題を広く、日常の生活を送る社会に向けて発信しようと、今回の企画を立ち上げました。
                            (松坂わかこ)
◆「福島原発告訴団全国集会」開催決定!
 9月22日(土)いわき市文化センターで、福島原発告訴団の全国集会を開催することが決まりました。

 「福島原発事故の責任を問う」私たちの気持ちを、一つに結集する大切な一日になります。

 日時 9月22日(土) 13:30~16:30(13:00開場)
 入場 資料代500円 | 会場 いわき市文化センター4階大会議室
     (いわき市平字堂根町1-4、電話 0246-22-5431)
【集会の内容】
 講演 『福島原発の現状と危険性』 講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 お話 保田行雄弁護士、河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士(予定)
 主催 福島原発告訴団
 連絡先 メール 1fkokuso@gmail.com
 TEL 080-5739-7279、FAX 0242-85-8006
 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/08/blog-post_24.html

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┗■3.<テント日誌>
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<テント日誌 8/21(火)―経産省前テントひろば346日目>
 近づくテント1周年~福島とつながり、脱原発の意志をさらに固く~
( Y・T )

 http://tentohiroba.tumblr.com/post/30033771516/8-21-346-1
 ※シンプルな画面で読む http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=941

8月21日(火) 晴れ
 昨夜、伊方からテントに帰ってそのまま泊り番だった。朝、東京新聞を見ると、19・20日の全国ネット相談会の記事が大きく載っている。来る人来る人に伊方の話をする。尚、一面にはテントひろばの国会議員意見聴取プロジェクトの意見聴取活動のことが取り上げられている。
 午前中に、何人かでテント1周年を記念するイベント&行動について相談する。明日のテント全体会議に提起するものであるが、ここで一足先に骨格を報告しておこう。
 9月11日は、午後1時から準備やプレイベントとしてライブやかんしょ踊りのワークショップやさらに国会議員意見聴取の結果発表のイベントをおこなう。
 午後4時頃から1周年記念集会を開催。テントひろばやとつきとおかアクションからのメッセージ、福島原発告訴団や1000万人アクションからの特別アピールのあとは、1分間メッセージをたくさんの人からしていただく。途中休憩タイムもあり、お茶・ところてんを用意。またライブタイムも設定。そして手編みロープを丸めた地球(いのち)をいくつかの原発現地に送るべく小分け作業も。こうしてテントの前から両翼へと広がっていく。
 集会のあとは、みんなでカンショ踊りで経産省を包囲。
 7時からは、再稼働反対全国アクションとの共催で経産省包囲ヒューマンチェーン。
 尚、この1周年行動については、これまでテントを来訪された全国の人々に案内を送ります。他に、こういうことをやってみれば・・・というご提案があれば、お寄せ下さい。

●9月22日(土・休)に「3・11から学ぶ~脱原発のうねりの中で、福島-首都圏交流の集い~」と題する福島と首都圏の一大交流集会を企画。福島の中通り、浜通り、会津各地の方々、いろいろな活動団体の方々をお招きして、様々な報告と提起をしていただき、首都圏の人たちがもう一度学び直し、<福島に立ち、福島を知る>一助にしたい。

●テントの1周年までにやるべき事は山積しており、今週も金曜日(24日)には以下のような行動が取り組まれる。
17時~20時 文科省前(主催:福島集団疎開裁判)
18時~20時 官邸前・国会議事堂前(主催:首都圏反原発連合)
18時半~20時 経産省別館・保安院前(主催 FoE JAPAN、フクロウの会他)
18時半~21時 経産省前(主催:火炎瓶テツさん、296デモ有志)
20時~21時15分 環境省抗議集会&ヒューマンチェーン
             (主催 FoE JAPAN、フクロウの会、テント 他)
20時~21時 財務省上(主催:福島集団疎開裁判)

やるべきことを着実にやりながら、9・11一周年を準備したい。
提案やご意見があればお寄せいただきたい。
( Y・T )

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