2012年3月20日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.若狭ネットより、「放射線副読本」の撤回を求める署名
★2.「3.17福島と世界をつなぐ経産省前テントひろば応援のつどい」
報告
★3.メルマガ読者からのデモの報告
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★1.若狭ネットより、「放射線副読本」の撤回を求める署名
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内閣総理大臣野田佳彦様、文部科学大臣平野博文様
(略)文科省は昨年10月14日、小中高校生向けの3種類の「放射線に関する副読本」と「教師用解説書」を発表し、全国の学校に配布して、学校で教えさせようとしています。その内容は、福島事故にはふれず、放射線は役に立つもので、低い線量の被曝は人体に影響がないというものです。副読本は「放射能汚染地で普通に生活し、日本、中で汚染した食物を食べる」ことを子どもたちに認めさせようとするものです。
また、2002年度から実施されている原子力・エネルギー教育支援事業交付金は、原発推進を目的にしたものです。福島事故後も、「3割は原子力関連の教育に使え」と条件がつけられています。
文科省は学校を原発の再稼働・延命を図るための拠点にしようとしています。このような事態を放置すれば、全国の教職員は侵略戦争に協力してしまった戦前・戦中の過ちを繰り返すことになります。
私たちは、政府・文科省に対して、子どもたちに真実を教え、子どもたちの被曝をできる限り減らすよう要求します。
要求項目
1.放射線副読本を撤回し回収すること。
2.原子力・エネルギー教育支援事業交付金を廃止すること。
3.子どもたちの学校と生活圏での被バクを減らし、健康と学習権を守る対策
を講じること。
呼びかけ団体:
地球救出アクション97、若狭連帯行動ネットワーク(若狭ネット)、
ヒバク反対キャンペーン
連絡、署名送り先:〒583-0007 大阪府藤井寺市林5-8-20-401
久保方若狭ネット
電話:072-939-5660
若狭ネット ホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~wakasant/
※【編集部より】
当署名の署名用紙はたんぽぽ舎でも取り扱っています。
是非ともご活用下さい。
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★2.「3.17福島と世界をつなぐ経産省前テントひろば応援のつどい」
報告
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定刻(6時半)から新作の短編ドキュメントDVD「FUKUSIMA Never Again」(米、レイバービデオプロジェクト制作)を上映。57分の中に、ヒロシマ・ナガサキの被害を受けたこの国が何故こんなに原発を推進するようになってしまったのかということや、原発に対して闘う人々の姿、放射能汚染地域からの避難が中々できない状況、悲惨な原発事故の被害にも拘わらず「あきらめずに原発を推進」と言い切る自民党の政治家なども描かれるテンコ盛りの内容と、仙台の地で日本の労働運動史に残る大争議を闘った全金本山の仲間が、津波の犠牲となった地域で共に女川の原発反対を闘った同志を追悼する被災地の情景を荘厳なテーマ曲と共に描くエンデイングなど、心に沁みる作品。たんぽぽ舎の大きなスクリーンで見ると、事故の映像や、被害の実態などが、見る者の心に迫ってきます。上映後休憩をとって、余韻に浸ってから、講演会へ。
原発いらない福島の女たち・子ども福島世話人の椎名千恵子さん講演は、3.10、11の郡山での「原発いらない地球の集い」の報告を中心になされ、2日間参加した人たちにも椎名さんがインタビュー、とても沢山の人が集まってきて、一体感があって、良かったという成功の実感を共有。当初、3.11を大きく盛り上げていくのには、福島からはどなたかに東京で発言していただいてはどうか?とテントで椎名さんにご相談、逆に椎名さんから「私たちは、3.11の闘いは福島で総力を挙げて取り組む、逆に、全国から、福島にお越しいただきたい」という要請を受けて、たんぽぽ舎・経産省前テントひろばの呼びかけで数台ものバス部隊を編成してきたが、それに呼応して郡山集会・デモに参加してきた仲間が会場には多数参加していました。経産省前テントひろばの仲間は、原発に対する闘いの中では、半年前から共に走り出した仲間という平らな関係で思いを伝え合うことができる、という現場共有意識が個別政治課題に取り組む闘いのようなすっきり感が心地よい。放射能はまさに、差別しないで被害を強要してきた。
東京からの報告もなされて、「国会の周辺は、組織とは関係なく集まってきた個人が大半。たまたま出会った人同士が繋がりあって人間の鎖を作り上げ、以降もお付き合いが続いている」というお話も会場から。実際、この3.11の行動で、『デモデビュー』という男性が、そこで見かけたのぼり旗で、初めてたんぽぽ舎のことを知り、もらったチラシで、この集いのことを見て、作業着のまま、仕事の帰りに足を運んでくれた、という講座呼びかけ人冥利に尽きると言いたくなるようなことが後で分かって、うるうる…。今年の3.11に家族がフランスに行っていて、フランスでは、テレビが朝から晩まで福島第一原子力発電所の事故のことを取り上げた番組を放映していた、というお話も会場を沸かせました。
第1テントからは、江田さんから原発再稼働阻止の攻撃に対して、テント全体で様々な取り組みを、という提起がされ、3月23日から、経産省や関西電力、(3.26夜7時からの東電前アクション呼びかけの東電の原発ゼロDAYアクション!~福島、新潟、もう絶対動かさせない~への共闘として)東京電力に対して集中的に闘争展開していくということ、詳しくは、たんぽぽ舎メルマガでも出されます。私のほうからは、とつきとおかの女たちの仲間の協力で、会場に米国など各地からテントに寄せられたキルトバナーやハンカチの一部を展示、紹介させていただきました。たんぽぽ舎からは再稼働の焦点となる原発立地の自治体の首長や議長宛の要請はがきを出そう、という取り組みの紹介などがありました。
悪天候の中、全体では40名近い集まりで、テントに寄せるたんぽぽ舎サポーターの熱い想いを毎月伺うことのできる場となっています。4月はハイロアクション福島から、武藤類子さんをお迎えする予定です。日程が決まり次第、4月の予定表チラシ、メルマガで告知しますので、よろしくお願いします。
(橘 優子)
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★3.メルマガ読者からのデモの報告
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◇バスストップから基地ストップの会の定例デモ参加報告
杉嶋 拓衛
3月17日(土)毎月第三土曜日のバスストップから基地ストップの会の定例デモに参加してきました。参加者20名。アフガニスタンでの米兵乱射事件の直後とあって基地近隣住民はいつもよりか気合が入っていました。そればかりではなく、大飯原発反対のハガキセットも50セット完売しました。基地も原発もNOのキャンプ座間の行動に是非皆さんも参加しませんか。
(バスストップから基地ストップの会)http://www.geocities.jp/stopfromstop/index.html
申し入れ書
在日米軍司令官米陸軍第一軍団前方司令部司令官 マイケル・ハリソン少将殿
座間分屯地司令 石丸威司殿
私たちは日本からそして世界から軍隊を無くして欲しいと願う座間と近隣住民の集まりです。
◆アフガンの16名死亡の銃乱射事件について
オバマ米大統領は13日、アフガニスタンで発生した米兵による銃乱射事件に関して記者団に対し、「無実の市民の殺害は言語道断で許容できない」と述べ、事件の捜査に全力を挙げ、関係者の責任を徹底的に追及する姿勢を示した。大統領は「米国の市民や子供たちが殺害された場合と同じように事件を深刻に受け止め、心を痛めている」とカルザイ・アフガン大統領に伝えた。今回の事件は誰がどう見ても犯罪ですが、通常の米軍の行動は正当性があるのでしょうか。そこに米軍がいるから犯罪が起きたのではないかと思います。犯人はイラク攻撃の作戦中に頭部にダメージを受けたのが事件を引き起こした原因と報じられています。米軍基地があれば今回のような事件はいつでも起きる可能性があります。ここキャンプ座間でも訓練中の兵士が市民に銃口を向けた過去があります。基地近隣の住民が今回の事件をとても恐ろしく思っている事を考えて下さい。一日も早い基地の全面返還を求めます。
◆キャンプ座間の返還地に自衛隊宿舎じゃ意味が無い
2月20日に座間市の意向が明らかになりました。市によると、従来案は二次救急ができる総合病院の誘致と公園整備を柱としていた。新案では、これに加え、跡地と県道を挟んだ向かい側にある老朽化した消防本部を、跡地の東端0.5ヘクタールに移す。公園は北東側1.0ヘクタール、病院は南端1.5ヘクタール、陸自家族住宅は北西側2.0ヘクタールをそれぞれ予定する。せっかくキャンプ座間の一部(5.4ヘクタール)が返還されても、これじゃしょうがありません。米軍が陸自に変わっただけです。米軍は先の大戦で日本の文化を研究したのでしょう。「戦前軍隊が民間から接収した土地を市民のために返還しないで自衛隊のために使うのではおかしい」とキャンプ座間から座間市へ正しい土地の活用法についてレクチャーしてあげて下さい。いつまで経っても基地の街など市民は望んでいません。
◆復興が進まないのは原発事故のせい
昨年3月11日東日本大震災が東北を中心に起きました。本来なら復興のため日本が一丸となって東北を支えていきたいのですが、福島第一原発事故の影響で遅々として進みません。アメリカが日本に地震大国と知りながら原発を売りつけたためです。今年の3月11日には、福島現地でも東京でも大勢の人が原発を無くすための行動に立ち上がりました。福島出身の女性は「福島にも原爆が落とされたようだ。」と感想を述べています。現在も福島第一は少しも収束していません。福島沖に撒き散らされた放射能汚染水は数年後にはアメリカ西海岸まで到達すると予測されています。海洋汚染は取り返しが付きません。何故日本に原発を売ったのか反省して下さい。
◆本当の友達なら危機の時救うべき
日本政府はSPEEDIデータを米軍には提供していたとNHKをはじめとするメディアが伝えました。日本政府は自国民を守らない情けない政府ですが、SPEEDIデータの提供を受けた際に何故原発周辺自治体に避難勧告を出さなかったのですか。日本政府に米軍より先に住民の避難を優先させろと叱責する事も出来たのにやりませんでした。その割にはトモダチ作戦というパフォーマンスでは親しげな演出をされましたが、原発事故の恐ろしさを知り尽くしているはずのアメリカが初動で逃げるという原発震災のイロハを福島県民に投げかけるべきでした。これではっきりしました。有事の際に在日米軍は日本国民を守らない事を。日米安保条約があるから在日米軍が守ってくれるという幻想を抱いている人たちに言ってあげて下さい。米軍は守りませんからと。そろそろ本当の事を言ったらどうですか。アメリカは自国の国益しか興味がない事を。そうすればのんきな日本人も気付くでしょう。アメリカから独立した方が良いと。トモダチと言うなら対等な立場で話をしましょう。
2012年3月17日 バスストップから基地ストップの会とデモ参加者一同
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【編集部より】
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「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容をお送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
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