“関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった”など―地震と原発事故情報【TMM:No1460】

2012年5月18日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
    電気事業者としての資格を疑う
    「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった(永野 勇)
★2.新聞・雑誌から
 ◇スマトラ沖地震の教訓
  保安院と電力会社、福島など対策取らず (東京新聞5月16日より抜粋)
 ◇猪瀬副知事「新電力(PPS)シェア30%を」経産相に民間参入提言
                   (5月17日 東京新聞より抜粋)
★3.イベントのおさそい(開場・スペースたんぽぽ)
 ◇連続学習会 新シリーズ 第1回若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
  5月23日(水)18:45から、講師 山崎久隆さん
★4.<テント日誌 5/16(水)
   ―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
    通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
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◇5月20日 映画&トーク【鎌仲ひとみ監督 最新作『内部被ばくを生き抜く』
 上映会】[上映1]14時から、[上映2]18時から(監督のミニトークあり)
 スペースたんぽぽ、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1084
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┗■1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
 │   電気事業者としての資格を疑う
 │   「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった
 └────(永野 勇)

私は、東電の共同火力に26年間努めておりました。
 関西電力の宮津火力と多奈川火力の詳細データは、持ちあわせておりませんが私は、テレビを見てあきれたのは、宮津火力と多奈川火力については、最初から再稼動させる意思が全く無かったと思います。再稼動させる為には、停止中に各機器の長期保管とその為の最小人数の配置が必要です。ボイラー、タービン、発電機、主要配管、その他の主要機器を内部の錆を防ぐ目的で保管する必要があります。
 しかし関西電力は、宮津と多奈川については、長期保管作業もせず、運転員の配置もしていないようです。(外部からの侵入者を防ぐガードマンはいたようですが)
 そうなってくると、はじめから再稼動させないということで進んでいたものを、途中から再稼動させるということになった場合、停止期間がどうだったのかということが大きなファクターになります。10年間位停止していたと聞いておりますので、そうなってくると機器の劣化も考えられ、相当な努力をしても1.5年から2年位はかかるかもしれません。各機器の点検からはじめて、使用不能機器の発注、材料調達、不良機器の製作、据付・試運転をする必要があるからです。
 しかし、関西電力が本当に電気事業者としての自覚を持っていたなら、昨年の4月から準備が出来たのです。政府がなんと言おうと最終的には原発は再稼動出来ると考えていたのでそれをやらなかったということでしょう。

次に、ボイラー、タービン、発電機の長期保管方法についてふれます。
ボイラー:窒素封入保管と満水保管(錆び止め剤であるヒドラジンを添加した
     純水を満水にして保管する)がありますが、満水保管が多いです。
タービン:乾燥空気を送風する乾燥空気保管が主流です。
発電機 :シリカゲル等を入れてコイルの劣化を防ぎます。

では、なぜ再稼動させない火力発電所を廃止しないかという問題ですが、廃止しないで認可出力を得ていれば、設備更新で発電設備を設置することが出来、地元対策からはじめなければならない新設よりずっと有利だからです。

以上ですが、端的に表現するならば、口先では「電力の安定供給に万全を期す」と言いながら、実際はそうではなく、電力企業の意のままに事を運ぶという電力企業の横暴さ以外のなにものでもないと思えてなりません。

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┗■2.新聞・雑誌から
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◇スマトラ沖地震の教訓 
 保安院と電力会社、福島など対策取らず  (東京新聞5月16日より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

◇猪瀬副知事「新電力シェア30%を」経産相に民間参入提言
 (5月17日 東京新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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┗■3.イベントのおさそい(会場・スペースたんぽぽ)
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◇連続学習会の新シリーズが始まります。
 第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
 日時 2012年5月23日(水) 18:30開場 18:45開会
 講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
 参加費800円、場所 スペースたんぽぽ

 ※原発が集中する地域ごとに、危険性や問題点を学習します。
  2回目以降の予定は次の通りです。
 第2回 狙われる伊方、対岸の上関(建設中)—6月
 第3回 東電・柏崎刈羽、7つの原発—7月
 第4回 原発よりも危険な再処理「六ヶ所」と、大間—8月
 第5回 廃止・廃炉のゆくえ、「東海原発、東海第二」—9月

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┗■4.<テント日誌 5/16(水)
 │  ―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
 │   通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
 └────(M/O)

 昨日の雨から一転して今日は汗ばむような暑さが感じられる。暦の上ではもう立夏も過ぎたのだから当然であるが、風が心地いい。テントも強めの風に煽られているが、この霞が関の一角に腰を下ろしたようで手前みそになるが風格も出てきたように思う。
 テントには多くの人が訪ねてくるが、通りすがりで結構興味のある人も多い。よくテントの前を通り、いつか簡単な挨拶を交わすようになった人もいる。そんな一人に僕と同年輩と思われる婦人がいるのだが、テント前で立話をした。

 この近辺で日本料理屋を40年程やっているとのことで、霞ヶ関の住人(官僚の)のことはよく知っているのだろう。話のきっかけは梅雨になったらテントも大変ということで湿気対策などを提示してくれたことからはじまった。僕が5月というのは雨や湿気も含めて割と好きな方であり、風情というか季節感が好きなのだが、湿気対策は健康上も必要ということで考えたい。炭での対策などいろいろのアドバイスを参考にしたいと思う。
 この話から彼女は官僚や日本の政治のことまで進んだ。官僚に対して割と好意的で同情的なのはここの住民としてのことだろうが、官僚も縛られて動けないのであると言っていた。背後の政治力としてのアメリカということまで話しは進んだが、官僚は国民の声を求めているところもあるのよ、というのが彼女の意見だった。官僚の為にもこのテントは必要で、こんなふうなのははじめてだが官僚にも伝わっているはずだと言っていた。

 テント前の椅子にすわって妄想とも回想ともつかぬことに耽っていたら、同年輩の男の人に声をかけられた。船橋の方の人でよく通るが初めてだと隣にすわった。何かしたいのだけどどうしていいかわからないという事だが、それは僕も同じでとりあえずテントを張り声をあげているのですよ、ということだった。これからは地域の集会にも顔をだすということで、船橋の近辺で開かれる6月8日の中村哲さんのアフガニスタン報告集会などを紹介した。やはり人が何かに接近するには契機必要であり、ちょいとした勇気もいる。テントがそんな場になるといいと思う。実家が喜多方という方も来られたが、北会津の喜多方でも、「両親は孫を絶対に連れてこないようにと言ってる」という程の状態だそうだ。

 午後3時から第二テントでは「放射能線量にていての話」の講座がもたれた。これはチェルブイリと福島の比較をもとに低線量被曝とどう向き合うかという話であったが僕らが放射能線量ということについて僕らが何処までしているかということも含めたものであった。
 「大人と子供の臓器別セシウム137蓄積量比較」から福島での子供たちの診察状況まで多くの興味深い話だっただ、もう少し多くの人に話を聞いてもらいたかった。(ちなみに第2テントは真新しい簀の子と上敷きが敷かれていて、清々しい雰囲気となっていた。
 夜には午後7時から水曜行動=文科省前で、「福島の子どもたちを避難させて下さい」と要望する行動=が行われた。テントのメンバーを中心に先週から始まった行動である。 (M/O)

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【編集部より】
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