7つの情報をお知らせします(6月14日)
★1.イタリア国民投票による脱原発決定
★2.関電、15%の節電要請に、
橋下大阪府知事「根拠分からず協力しない」
★3.6月11日の東京デモと「脱原発新宿アルタ前アクション」レポート
(東電前行動-園良太)
★4.NHKに抗議したら、警視庁発表人数でした
(インドネシア在住の読者から)
★5.6月15日沖縄と福島を結ぶ集会の案内(沖縄意見広告運動)
★6.福井県知事 再稼働認めず
★7.来年10月完成「厳しい」―再処理工場で六ヶ所村長
★1.イタリア国民投票による脱原発決定
6月13日に二日間の投票が締め切られたイタリアの国民投票は、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故を契機に全廃した原子力発電の再開の是非を問うものだった。即日開票の結果、投票率が国民投票の成立条件である50%を超え、国民投票が成立した。
2011年6月14日9時58分asahi.comによると、イタリア内務省からの報告では、在外投票分も含めて開票が全て終わり、原発凍結賛成票が94.05%を占めた。凍結反対票は5.95%。投票率は54.79%に達した。 (東京新聞6月14日抜粋)
「ドイツ、スイス、イタリアに続いて、日本も脱原発を達成しよう。子供たちにこれ以上、つけをまわさないように!」 (東京都S子)
★2.関電、15%の節電要請に、橋下大阪府知事、「根拠分からず協力しない」関西電力は10日、管内の企業、家庭などに対し、電力需要が増える7月1日から9月22日まで、昨年の夏のピーク時に比べて15%程度の自主的な節電を要請すると発表した。
(中略) 関電は定期検査で停止中の原発4基の再稼働を目指しているが、地元・福井県との調整が難航。7月にはさらに2基が検査で止まる見通しだ。(中略)これに対し、大阪府の橋下徹知事は10日、「根拠がわからず納得できない。協力しない」と表明した。(中略)「電力問題に知事は口を出すなというスタンスだ。(中略)(産業への)影響があれば関電の責任だ」と不満をぶちまけた。しかし同時に「最終的に、歩調をともにできるなら、関西の産業のためいろいろしなければいけない」と、関電の対応次第では歩み寄る姿勢を示した。知事は関電の八木誠社長に、13日の公開討論に応じることを打診していた。しかし10日夜の支援団体会合で関電側から拒否されたことを明かし「もう要請しない。根拠も論拠もない数字には非常に疑問だ。府県民は信用しないでほしい」と、反発を強めた。
(茨城新聞6月14日要約)
★3.6月11日の東京デモと、「脱原発新宿アルタ前アクション」レポート
東電前行動-園良太
6月11日の新宿アルタ前広場には、原発の廃止を求めて歴史的な人数が集まった。隔離された公園ではなく街中の広場だったことに意味がある。デモは“示威行為”、主張と行動でインパクトを与える事が本質だ。だから諸外国のデモは何万人もの人が集まり、街を埋め尽くし、交通を止める。日本でいつしか「迷惑」「過激」と思われるようになった行為も、ひとの歴史を作ってきた世界中で当たり前の行為。希望と自由を生み出す行為。
全国100万人アクションのこの日、東京は10か所近くでデモが行われた。新宿中央公園からも「原発やめろデモ!!!!!」が多彩なサウンドカーともに新宿西口から東口を練り歩いた。先頭はデモでおなじみドラムを叩くブロックと、「福島第一原発」と書かれた巨大なドラム缶が人目を引く。そして新宿フォークゲリラ号、D.I.Ypunk号、DANCE Blocといったサウンドカーが続々とやってくる。音の力は飛び入り参加者も激増させ、繁華街の風景を変え、人の底力を引き出しながらゴール場所の新宿アルタ前広場へ流れ込む。そして「6.11」の共同行動を準備した様々な団体が用意したアピールカーから大集会が始まる。車道からはデモ隊が、駅からは各地でデモを終えた人々が次々と合流し、周りを大規模な歩行者が取り囲み、もう手がつけられない。まさに解放区!各地のデモ、東京デモ、新宿デモから次々発言する。長年原発反対を続けてきた団体や、ドイツからのゲストが脱原発は可能だと叫ぶ。そして多彩なミュージシャンが多彩な音で東口全体を盛り上げ続ける。そして最後に政府への3つの要求項目――「原発を止めろ、動かすな、新たに作るな」「子ども20msvなど全ての被曝許容量の緩和を撤回しろ」「再生可能な自然エネルギーに転換しろ」と発表し、それをアルタの街頭ビジョンの真上にレーザー光線で投射した。
アルタ前には数えきれない人が集まり、ほぼ全てのテレビ局と新聞社が報道した。若い参加者には「日本でもこんなことができるんだ!」という希望を生み出し、年配者にはかつての風景を思い出させただろう。様々なグループが協力し、時間をかけて準備や宣伝をし、全国全世界で一緒に動き、デモの熱気や創意工夫とつなげれば、できる。原発を止め、この社会を変えるために、さらなる希望とインパクトを作り出していこう。ともに!
※全てのレポート、写真、映像、報道は
◆レイバーネット: http://www.labornetjp.org/
◆「6.11脱原発100万人アクション」:http://nonukes.jp/wordpress/
(園良太)
★4.NHKに抗議したら、警視庁発表人数でした―読者から
いつも貴重な情報をありがとうございます。
NHKデモ人数過小評価の件についてNHKに抗議したところ、下記のような返答がきました。
それではなぜ新宿を報道しなかったのか、なぜ全国でデモが行われたことを報道しなかったのか、なぜ今世の中で起きていることを公正に伝えないのか、と反論しようかと思いましたが、私自身海外在住で、実際NHKを見て確認しているわけではないので、やめました。取り急ぎご報告のみ。
インドネシア在住 猪股理恵
【NHKからの回答】
猪股理恵 様
いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。お問い合わせの件についてご連絡いたします。
6月11日のニュースで取り上げたのは、東京・港区の芝公園で行われた反対集会と、東京電力本店までのデモ行進です。新宿などで行われたデモ行進は、含まれていません。
2400人という人数は、芝公園から東京電力本店までのデモ行進の参加者で、デモ行進の申請を受けて整理・誘導にあたっていた警視庁が、取材に対して明らかにした数字です。
今後ともNHKの取材や放送へのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。お便りありがとうございました。
NHK報道局
NHKふれあいセンター(放送)
★5.6月15日沖縄と福島を結ぶ集会の案内
6月15日に東京中野ゼロホールで沖縄意見広告運動報告集会【今、沖縄と「フクシマ」が国策の誤りを糾す!】が開かれます。
山内徳信氏(参議院議員)、沖縄から伊波洋一氏(前宜野湾市長) 安次富浩氏の両名、福島から福島こどものいのちを守る会代表佐藤幸子氏、丸森あや子氏(「こども福島ネット・防護」世話人)、参議院議員福島瑞穂氏、布施哲也氏(反原発自治体議員・市民連盟)、山崎久隆氏(たんぽぽ舎)。沖縄を踏みにじるな!
緊急アクション(新宿ど真ん中デモ)から園良太氏。これらの方々が、国策の誤りを問うて出会うことになります。福島と沖縄を結ぶ映画「10年後の空へ」、予告編(9分)を上映。沖縄のきれいな海と自然、その裏腹にある基地問題。自分たちだけが幸せなことに心を痛め、被災地に帰って活動する方の姿を撮った映像などが盛り込まれた注目作です。
◆日時・・・6月15日(水) 午後6時開場
◆会場・・・東京・中野ゼロホール(東京都中野区中野2-9-7)
◆入場料・・・500円 *失業中、非正規の方無料
沖縄意見広告運動
TEL:03-6382-6537/FAX:03-6382-6538
web: http://www.okinawaiken.org/
e-mail: info@okinawaken.org
★6.福井県知事 再稼働認めず
福井県に立地している原発をめぐり、同県の西川一誠知事は13日、東京都内の講演で「十分な安全対策が出せれておらず不安を持っている」として、定期検査を終えた原発の再稼働を引き続き認めない考えを明らかにした。西川知事は「福島第1原発事故の裏側には、他の全国の原発をどうするかという問題があると政府は認識すべきだ」と指摘。
「事故から3ヶ月がたつが、安全基準や見通しが十分にだされていない。安全の確証が得られない限り、再起動は認められない」とあらためて強調した。
(茨城新聞2011.6.14要約)
★7.来年10月完成「厳しい」―再処理工場で六ヶ所村長
六ヶ所村の古川健治村長は9日、村議会定例会一般質問の答弁で、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場の2012年10月の完成目標について「厳しいと思っている」との認識を初めて表明した。鳥谷部正行議員の質問に答えた。
(デーリー東北6月10日より抜粋)
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