4つの情報(東京都の金町浄水場からヨウ素検出、
経産省前行動、東電抗議行動、福島原発の設計者
証言「大津波やM9 想定却下」)
1.東京都が金町浄水場の上水から、放射性ヨウ素が210Bq/kg検出されたという
ニュースが流れました。22日9時に採水した水道水です。関東地方はその日の未
明から久しぶりの雨が降りましたから、雨水が空気中に漂っていたヨウ素ガスを
洗い流し、チリや粉じんとともに堆積していた放射能を一気に利根川に流し込ん
だのではないかと思われます。
ヨウ素が100Bq/kgを超えた水は、乳児の粉ミルクを溶かすには不適だとされて
います。といっても、ニュースが流れたとたんに店から水のペットボトルが売り
切れになり、途方に暮れているお母さんがたくさんいらっしゃったのではないで
しょうか。一般の人の基準値は300Bq/kgですから、この水のペットボトルは乳児
のお母さんに譲ってあげたいですよね。
生きてくためには水は欠かせないものです。電気を湯水のように浪費した生活
の結果が、水も飲めないようになってしまう原発事故を招いてしまったのです。
しかし、事態は始まったばかりです。福島第一原発から放射能が流れ出るのを
止められるのは、いつのことでしょうか。まだ、見込すらたてられません。今後、
食品などの汚染はますますひどくなることはあっても、よくなることはないと腹
をくくって、生き抜いていくことが大切です。
2.3月23日(水)経済産業省前行動
毎月第3水曜日、国の原子力政策に反対する諸団体、個人が集まって、経済産業
省別館前で抗議行動を始めて8年。
震災後初の行動となった3月23日夜は、総勢30名に上る「怒りにみちた、力
のこもった」抗議行動となった。
たんぽぽ舎も、「全国の稼働原発をただちに止めよ。原子力予算4329億円をす
べて震災復旧に注げ」を合い言葉に、飛び入り参加の「市民」の声を、届けまし
た。
若者は、「面倒臭い、日々の生活があると言ってやらないでおいて、取り返し
のつかない事態になってから、「こんな事になって本当に辛い。私は国の被害者
だ。」なんて言って被害者面するのは嫌です。今でしょ?今やらないでいつやる
んですか」と力強い訴え。
また、遠方からたんぽぽ舎のボランティアに出向いてくれた女性は、「放射能
は差別しないであらゆる所を汚染します。私たちは放射能で汚染されたこの日本
で生きていくのです。汚染されたものを食べ続けていくのです。核の被害者から
加害者となってしまったのです。美しい山河、空気と水を、すべての人からこれ
以上奪わないで。今あるすべての原発をとめてください。」と、申し入れ文をた
んぽぽ舎に託していきました。
3.3月23日(水)東京電力前抗議レポート(園良太)
20人近くの参加者で代わる代わるアピールし、反原発のオリジナルな歌も歌い
ました。“風評被害”は政府と東電に責任があることを主張し、初参加者も多数。
福島の被曝から逃れてきた人々への東京武道館の炊き出しボランティアをした男
性は「東京都はボランティアを受け入れていない」と批判しました。そして私た
ちの18日の行動が今日の『東京スポーツ』に載りました。
24日(木)も15時~17時に東電本店前でライブ中心で行います、申し入れも行う予
定です。ぜひご参加下さい!
4.福島原発 設計者ら証言―「大津波やM9 想定却下」
福島第1原発の設計や、安全性の検証を担った東芝の元社員2人が本紙の取材に
応じ、「設計時は、これほどの津波は想定していなかった」と証言した。
取材に応じたのは、1970~80年ごろに同原発の安全性を検証した元技術者の男
性(63)と、同原発1~3号機と、5~6機の設計に加わった元設計者の男性(69)。
元技術者はM9の地震や、航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定す
るよう上司に進言した。だが上司は「千年に1度とか、そんなことを想定してど
うなる」と、一笑に付したという。
「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。計算の前提を変えれば
結果はどうとでもなる」と、想定の甘さを懸念する。
また、元設計者は「当時は『M8以上の地震は起きない』と言われ10mを超える
ような大津波は設計条件に与えられていなかった」と証言。「女川や柏崎刈羽な
ど、ほかの原発でも、非常用電源などでは同様の弱点をもつ」と指摘した。
(2011年3月23日 東京新聞 1面より、要約)
※地震と原発事故情報その17(2011.3.21送信)の文章で間違いがありました。
2.「池子の米軍住宅は3月2日現在、…」とありますが、
「3月20日」が正しい数字です。
訂正してお詫び致します。大変申し訳ありません。
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