2012年8月23日(木) 【TMM:No1552】 -5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎を取材したビデオがアップされました(白石草ourplanet-tv)
★2.伊方再稼働阻止へ連携
全国ネット設立準備会発足決定、団体など松山で集会
(8月21日 愛媛新聞より)
★3.東電、テレビ会議情報の「公開拒否」という犯罪
この映像は「東電の所有物」ではない、原発事故の重要な証拠である
(山崎久隆)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◆8・29女たちの一票一揆、女たちの院内集会
集会とかんしょおどり(テントひろば)、院内集会(衆院第一)
★5.<テント日誌 8/19(日)―経産省前テントひろば344日目>
ストップ伊方原発再稼働!とめよう大飯眼発! 8・19松山行動in愛媛
( Y・T )
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┗■1.たんぽぽ舎を取材したビデオがアップされました!
└──── 白石 草(ourplanet-tv)
「たんぽぽ舎」って何?
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1423
脱原発デモや集会のチラシでよく目にする「たんぽぽ舎」。東京・水道橋の古いビルにある「たんぽぽ舎」は、チェルノブイリ原発事故後、食品の放射能汚染を測定器を使い市民-のために調べる活動からスタート。デモや集会、勉強会など20年以上にわたり、原発に反対する活動を続けてきた。
東京電力福島原発事故から1年以上が経ち、原発再稼働に対する抗議が全国に広がっていくなか、「親戚にも原発反対運動していると言えないなかで、ずっと続けたきた人達がいるから今がある」と話す「たんぽぽ舎」の鈴木千津子さん(共同代表)、柳田真さん(共同代表)にお話を伺った。
2012年夏期映像制作ワークショップ作品
制作:アサーン美恵、松村 正治
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┗■2.伊方再稼働阻止へ連携
│ 全国ネット設立準備会発足決定、団体など松山で集会
└────(8月21日 愛媛新聞より)
脱・反原発を訴える市民団体や個人約100が20日、松山市で集会を開き、四国電力伊方原発(伊方町)などの再稼働阻止へ連携する全国ネットワークの設立に向けた準備会を発足させることを決めた。近く組織形態や活動内容を正式決定する。
東京などを拠点に活動している再稼働反対全国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、ストップ再稼働現地アクション、たんぽぽ舎の5団体が設立を呼びかけ、承認された。
全国ネットは、伊方原発と北海道電力泊原発(北海道泊村)の再稼働が有力視されているとして重点的に反対活動を展開するほか、このほど再稼働した関西電力大飯原発(福井県おおい町)の運転停止を求める方針という。
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┗■3.東電、テレビ会議情報の「公開拒否」という犯罪
│ この映像は「東電の所有物」ではない、原発事故の重要な証拠である
└────(山崎久隆)
【1】航空機事故が発生した場合、コックピット音声録音記録である「ボイスレコーダー」と航空機の飛行情報データである「フライトデータレコーダー」は、航空・鉄道事故調査委員会が「回収」して事故調査のために解析される。
全体を公開するかどうかは、法的に決められているわけではないが、日本航空史上最悪の事故だった日本航空123便の墜落事故(1985年8月12日)については、その多くが公表された。
一般に特に重大な事故の情報を公表するということは、(1)再発防止対策のために(2)遺族や関係者を含む人々の知る権利に応えるために(3)事故原因を世間の幅広い知見を集めて解明するために(4)被害を受けたり損失を被った人々の利益を守るために、積極的になされるべきだと考えられている。
この場合の情報公開は、できる限り一次情報を、収集されたままで行うのが望ましい。二次、三次加工データは加工に伴う改ざんや省略が伴い、真実のデータとは異なるからだ。もちろんいくら生データだからと言って、データや信号をそのままでは理解できないので、可視的に加工することは認められるだろう。例えば音声データの場合は文字に起こして、わかりやすくすることは何ら問題はない。もちろん加工の過程で言ってもいないことを加えたり、削除することは許されない。
画像データについても、いかなる理由があろうと映っているものを削除したりマスキングをすることはしてはならない。ただし、無関係の第三者が映り込むとか、公序良俗に反するなど正当な理由があるならば別だ。
【2】このような前提のもとに東電のテレビ会議情報の公開を考え、どのような問題があるか検討する。
まず、東電が保有しているとされる全データのうち、わずか160時間分のみが公開対象とされた。特に3月17日以降はさしたる理由もなく非公開とされた。事故が起きた7日後以降の応答状況が無いわけで、特に2号機からの大量拡散があったとされる時期以降のデータが無いことになる。最大の放射能放出がテレビ電話会議などを通じてどのように認識をされていたかが分からない。一番隠したいところを隠したと言われても仕方が無いだろう。
さらに、視聴できる人間を報道関係者の一部に限定した上、各社2名の登録制などとふざけたことをしている。本当ならばプラントデータと共にインターネット上で誰でも視聴できるように全部を公表すべきだ。局限された人間しか見られなければ「公表」とは言わない。
「録音禁止・コピー禁止」という条件も公開の原則に反している。
報道は自らの記事が正確であることを示す目的で一次資料を引用する。報道にとって真実を報じていることを示すことは重要なポイントだが、東電は理由もなく妨害した。
この映像記録を「東電の所有物」であると考えているらしい。とんでもない見当違いだ。公開を約束された情報は、その段階で「公的な」ものになる。誰がどのように利用、引用しようと自由である。もちろんプライバシーを侵害した映像記録が公表された場合は全く別だが、東電の社員が会社の業務において行うことは「公務」に相当する。民間企業とは言え、電力会社とは相当程度の公共性があると言うだけではない。史上最悪の公害事件を引き起こした「加害企業」である。その行動は検証されなければならないし、そのために記録類は「公的な」ものとなる。航空機事故を起こした航空会社やチッソなどの公害企業と同じだ。
公開された映像は、既に映像も音声も加工されてしまい、実態は一次情報とは言えない。そのような状態であっても、録音やコピーを禁じる姿勢は認められない。
東電の経営は実質国営化された。経営陣も入れ替えられ、下河邉和彦新会長は原子力損害賠償支援機構から就任している。これまでの東電ではないはずだったが、情報隠蔽体質は何ら変化が見られない。
●この映像情報は、国会事故調査委員会も見ている。つまり、事故調査委員会には「公開」をしている。国会事故調査委員会は国会の総意で設置された。委員も議会で承認された「同意人事」だ。他のどの事故調査委員会よりも国民に近い。
事故調査委員会に提示されている以上、国会に、そしてそれは国民に提示されたも同然だ。改めて隠す根拠などは無い。
さらに政府事故調などがデータを反訳させて提出させ、一般に公開する作業をすべきだ。日航機事故ではそうしている。映像そのものも政府あるいは国会事故調から公開すべきだろう。
●繰り返して言おう。
福島第一震災は人災である。その相当部分は、事故収束過程において発生している。初動の誤り、判断ミス、地震や津波の損害確認不足、機能しない装置の回復失敗、見通しの立たないままの様々な回復作業、放射性物質を拡散させたベント操作、論点は無数に存在し、そのほとんどは未だに事実さえ分かっていない。
何をし、何をしなかったのかが事故調査報告などで一部明らかになってきたものの、そのような結果になった原因は、当時の行動を記録した資料や対策本部などの議事録を突き合わせていってようやく分かってくるのだが、議事録は存在しない、記録資料は公開しないでは、原因調査をする気がないと考えるほかはない。それだけでも犯罪行為である。
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆8・29女たちの一票一揆、女たちの院内集会
日時 2012年 8月 29日(水)
場所 衆議院・第一議員会館多目的ホール
14時 集会とかんしょおどり — 経産省前テントひろば
15時 院内集会 — 衆議院第一議員会館多目的ホール(18時迄)
参加対象 女性
6月29日、参院会館で「女たちの院内集会」を行った原発いらない女たちは、「月に1度でいいから、継続して話し合う場を設けたいね」と話し合いました。
さて今月、その願いが早くも実現してしまうことになりましたので、ここにお知らせいたします。院内集会参加資格は、「原発いらない」願いをもつ「女性」であること。ぜひ、ご参加ください。
【詳細】http://onna100nin.seesaa.net/article/286298740.html
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┗■5.<テント日誌 8/19(日)―経産省前テントひろば344日目>
│ ストップ伊方原発再稼働!とめよう大飯眼発!
│ 8・19松山行動in愛媛
└────( Y・T )
8月19日(日) 今日・明日と伊方ツアーへ。
19日の「ストップ伊方原発再稼働!とめよう大飯原発!8・19松山行動in 愛媛」集会への参加と、19・20日の全国ネットワーク相談会、伊方原発立地の見学という中味の濃いツアーである。
東京からは、テントとたんぽぽ舎中心に40名ほどの参加、福島から2名+水戸や福岡や四万十に避難されている方3名の参加であった。全国ネット相談会用の資料の重い荷物を抱えて出発。
集会場である松山市内 県庁近くにある城の内公園に行くと、八幡浜・原発から子どもを守る女の会の人たちに出会う。そこで早速、たんぽぽ舎の女性達が丹精込めて作成した大きな横断幕「ふるさとは原発を許さない」を贈呈。
八幡浜は佐多岬半島の根っこのところにあり、伊方原発から5㎞だという。八幡浜・原発から子どもを守る女の会は、毎月11の日に、伊方原発のゲート前に座り込みを続けておられるそうだ。この横断幕はその時掲げられる、防水シートでできた横断幕である。いつも5~6人の行動だそうだが、表に出ない支援者は沢山おられるという。
午後1時、真っ青な空と暑い日射しの下で集会は始められた。福島から5人の女性達の訴えがあり、古くから訴訟に関わってこられた小林圭二さんの話が続く。すると一転にわかに空がかき曇り、山の方を見ると雨で煙っている。テントに移動する間もなく烈しい雨が降り始め、雷と暴風雨が逆巻く。地元の人たちが原発建設のために祠を移された龍神様の怒りだと言う。
雨が収まる頃、近くの美術館講堂に場所を移して集会は再開。壇上にもビッシリ人が座っても入りきれない状態で、集会は熱気に満ちていた。たくさんの人が次々と1分間メッセージをおこなう。山口・広島・愛媛からの発言が多く、さらに瀬戸内海を取りまく全地域からの発言があった。
4月17日に広瀬隆さんから、伊方原発反対の瀬戸内ネットワークがつくられたと聞いていたがそれが実感できる集会であった。
また、伊方原発再稼働阻止と大飯原発を止めようということが一体のものとして掲げられているところに、この間の運動の前進を感じさせるもにであった。
デモは500名くらいで公園を通って県庁の向かい側で抗議。それがいったん終了後、県庁前に移動してそこで抗議行動。木田さんの唄に合わせてカンショ踊りも。
夕方から道後温泉近くの会場で、再稼働阻止全国ネットワーク相談会が夜9時までおこなわれた。当初40名ほどで予定されていたが90名ほどの参加の盛り上がり。(この会議の様子は8月21日の東京新聞に詳しく掲載されている)
1日目はたんぽぽ舎柳田さんからの全体的提起、大飯現地闘争の経緯と教訓として2人の報告・提起、焦点の地から福島・伊方・泊・志賀からの報告・提起、そして呼びかけ団体からの提起があり、翌日の討論ということで、午後9時に終了した。<続く> ( Y・T )
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