5つの情報をお知らせします(12月13日)
日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
★1.ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
もし事故になれば日本よりも重大な被害か
拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!
★2.電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
12/11(日)8電力会社抗議行動の感想
★3.<テント日誌 12・11(日)>
青空の下、電力会社-経産省を包囲する1000人のデモ
― 経産省前テントひろば 92日目 ―
★4.新聞・雑誌から2つ
イ.まやかしだった原発検査
ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
誰かの犠牲もういらぬ
64の寺 避難続く 宗派超え支援へ
★5.たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています
★1.ベトナムには知らされていない日本の放射能汚染の現状
もし事故になれば日本よりも重大な被害か
拡大し続ける被害状況と反対運動をベトナムにも伝えよう!
調布市 三宮 克己(元、府中市議)
前略すっかり御無沙汰していますが、気の付いた事を報告します。
十一月二十三日から二十七日まで五人の友人とベトナムに行って来ました。
その時、合計四人の日本語ガイドに乗り合わせたが、どの人も日本の地震と津波の事を話し、大変でしたね日本は技術力が有るので復興も早いと褒めていたが放射能については全く知らされていない様だった。
私たちはベトナムの自然の型のままにある河川(堤防の無い)や農地牛の放牧村落などを見てここに原発施設を作って一旦、事故が起こると日本以上の取り返しのつかない身体・自然破壊が起こるのではないかと空恐ろしくなった。
連絡がつくなら至急、日本の今、尚拡大している被害の状況と反対運動などをベトナムの人達に知らせるようにしたい。御検討を。
早くから原発の危険性を訴えてきた貴団体(たんぽぽ舎)に敬意を表しています。
★2.電力会社と原発メーカー、監督官庁の近さが実感できたデモ
12/11(日)8電力会社抗議行動の感想 あつみまさずみ
11・11-12・11再稼働反対全国アクションの最後を飾るデモが行われた。
今回のデモの特色は各電力の本社、支社の前を通る点。
対象の電力会社は以下の8社。まずは東京電力本社。次はプルサーマル計画のある玄海原発を抱える九州電力。三番は日本最大の活断層中央構造線の上に伊方原発を持つ四国電力。四番は泊原発再稼働問題の北海道電力。続いて上関原発建設強行をたくらむ中国電力と旧耐震指針越えの地震に見舞われた過去を持つ女川原発がある東北電力。7番は老朽原発の宝庫、原発依存度ナンバーワンの関西電力。最後に東海地震の震源域の真ん中にある浜岡原発の中部電力の各支社。
電力会社の入っているビルのどれも立派なこと!電力独占でしこたまもうけた象徴か?
その他にも原発メーカーとして悪名高い通称「三菱村」を通り、監督官庁である経産省前も通るなど原発推進側の近さを身をもって体験できた。
それにしても7.4kmのデモは長い!歩数計をみたら18921歩。もうバテバテだ。
最後に【極左暴力集団による日本破壊運動「反原発」に怒りのカウンターを!】を称して東京電力前に陣取っていた人々と警察の対応について一言。
「きちがい」、「じじいばばあ」、「日当で動員された連中」だの「乞食・貧乏人」などとののしっていた人々が持っていたのは日の丸や旭日旗である。日の丸は反原発運動に反対するシンボルとしか思えない。
また、警察はデモ最後尾に阻止線を張る時に使う黄色いひもを持ち、信号待ちでデモ隊の全体が止まるという状況になっても「前が空いています。つめて歩き
ください」ということを解散地点に着くまでひたすら言い続けていた。
★3.<テント日誌 12・11(日)>
青空の下、電力会社-経産省を包囲する1000人のデモ
― 経産省前テントひろば 92日目 ―
12月11日(日)快晴 都心の空は抜けるように青い。今日は前日に続いての都心デモである。全国から電力会社ー経産省を包囲するマラソンデモ。福島から佐々木慶子さん、そして下北の尖端・大間から小笠原厚子さんがも駆けつけてこられる。大間はきっともう雪、寒風吹きすさぶ中にあるだろう。デモの出発時には1000人程の人数に膨れあがっていた。「在特会」なる品性下劣な右翼な「東電防衛隊」よろしく登場して、「今日の目標はデモの逮捕者をできるだけ多く出すことだ」と叫んでいるという。9/11新宿デモでの挑発行動に味をしめて、ということだろう。だが警察に守られた30名程が罵声をあげていただけ。
デモはそんなものを全く相手にせず、東電に向かって怒りのコールを上げながら進んでいく。各電力会社の支社を周り歩く、通常の2倍以上の距離。それでも最後まで元気に賑やかにデモは続き、最後に経産省を一周して終えた。その後もテント前の広場で交流集会が続く。テントの内も外も人でいっぱいに。たんぽぽ舎の柳田さんによれば、全原発停止のカウントダウンを前に向こう側は大変に焦っている様子だとのこと。再稼働に向けてウズウズしてるらしい。それを押しとどめるべく、経産省包囲行動やテントひろばに刺激されて、各地で電力会社を包囲したり、座り込んだりする行動が広がっているそうだ。今年は年末・年始も途絶えることなく行動が続きそうだ。
先日も簡単にお知らせした、神奈川アクションデーinテントひろば を再度紹介しておきます。主催者は「6・11kanagawa」といって、6/11に横浜で大行動を実現された方々のネットワークです。みなさん、それぞれ横浜の各地域や、湘南・湘北の各地域で日常的に多様な取り組みをされている方々で、同時にネットワークでつながりつつ、大きな行動も神奈川でおこなっておられるグループです。今回の神奈川デーの設定は、テントひろばが各地の個人とだけではなく、各地の運動グループという面と直接につながる最初の試みです。平日の午後ではありますが、可能な方は是非集まっていただいて、大いに盛り上げて下さい。「12月15日(木)に 経産省前テントの前で 脱原発歌広場として早苗ネネさん、菅沼みどりさん、そして本橋さんのバンドカラーバリエーションさんと歌おう!という企画です。平日の午後2時から4時という時間帯ですが経産省の首根っこで市民の怒りと願いを笑顔の歌声に載せて、霞が関に響かせましょう!」 (Y・T)
★4.新聞・雑誌から2つ
イ.まやかしだった原発検査
無職 井西 康郎 85 (大阪市東成区)
原発関連施設の唯一の法定検査機関である「原子力安全基盤機構」が、対象の事業者に検査内容の原案を事前に作成させ、それを丸写しした資料を基に検査していたことが本紙で報道されていた。そもそもこの機構は02年に東京電力のトラブル隠しが発覚したことを受けて設立された組織だ。まやかしの原発検査としか言いようがない。
何をどんな方法でチェックするかを定める検査の要領を事業者の原案通りにして検査を行い、国に合格判定を報告していたとは、安全性に疑問を持たざるを得ない。「自前で作っていては日が暮れる」という機構側の弁解には反省の姿勢が全く見えない。機構を所管する経済産業省原子力安全・保安院の幹部は人手不足という事情に理解を示しながらも「検査先におんぶにだっこの『殿様検査』と批判したというが、有名無実化した組織は即座に廃止すべきだ。そして、文字通り安全基盤を確立できる新組織を設けるべきだろう。
(2011.12.4毎日新聞『みんなの広場』より)
ロ.全日本仏教界 異例の『脱原発』宣言
誰かの犠牲もういらぬ
64の寺 避難続く 宗派超え支援へ
全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教界(全日仏)が「脱原発依存」を宣言した。保守的といわれる仏教界が、国論を二分するような問題で一定の方向性を打ち出すのは異例だ。福島原発周辺の寺が避難生活を強いられる中、仏教界にとっても原発問題は切実なテーマになっている。
全日仏は今月一日、都内で理事会を開き、「原発によらない生き方を求めて」と題する宣言文を採択した。(中略)原発の安全神話が崩壊した3・11以降、加盟団体では、原発を問い直す宣言や催しが相次いだ。「原発に依存しない社会の実現」をうたった宣言を九月に採択した臨済宗妙信寺派、原発への依存を考えるシンポジウムを十一月に開いた曹洞宗大本山永平寺が代表的だ。(略)
全日仏では今後、衆参両院議員二百三十人が参加する「仏教懇話会」などを通じて宣言文を広めていく方針だ。(略)
仏教界としては、原発事故で故郷を追われた住職や檀信徒への支援が喫緊の課題だ。現在、警戒区域や計画的避難区域に位置する六十四の寺が避難生活を続けている。全日仏では、菩提寺と連絡が取れない住民のため、十二~十六日、両者を取り次ぐ特設ダイヤルを設ける。電話は03(5405)7676。ファクスは下4桁が7677。
(2011.12.11東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
★5.たんぽぽ舎は、皆様の会費とカンパによって支えられています
たんぽぽ舎は1989年より、反原発とチェルノブイリ原発事故での食品の放射能汚染問題を心配し、設立されました。たんぽぽ舎は原発廃止を求めて運動をしてきました。事務所は、運動を担う多くの人たちが集い、活用する「みんなのひろば」として機能し続けています。
1995年の「もんじゅ」事故、1999年のJCO臨界事故、そしてイラク戦争における劣化ウラン弾使用に反対するなど、常に平和と環境を考えた活動を展開してきました。
こうした活動を支えているのはたんぽぽ舎を応援してくださる皆様です。
たんぽぽ舎は、個人の方々の会費とカンパのみによって支えられています。
特に3月11日福島第一原発の事故以降、政府や東電は既存のメディアをフルに動員し、自分たちの都合にそった情報を流そうとしてきたことは周知のことと思います。この間もたんぽぽ舎は一貫して、より正確な情報を皆様に提供できたと自負しております。こうした活動ができたのは、たんぽぽ舎が政府や企業の資金提供を受けず、皆様の会費とカンパのみで活動をしてきたからに他なりません。
皆様のサポートがたんぽぽ舎の活動の力となっています。
原発震災という現実を前にしても、政府はいまだ、原発を再稼働させ、輸出し、あろうことか福島原発震災の被害を過小評価しようとしています。こうした動きを阻止する活動、1日でも早く原発に頼らない社会を実現するために、皆様の温かいご支援が必要です。
また活動には事務所の維持費等、多くの費用がかかります。
皆様が常に集える広場としての機能を維持するためにも皆様のご支援をお待ちしております。
2011年12月 たんぽぽ舎運営委員会
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[編集部より]
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