2012年8月3日(金) 【TMM:No1540】-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.元裁判官・井戸謙一さんが語る、内から見た裁判所
見せしめ的差別人事で、もの言う裁判官を冷遇
★2.【広瀬隆さんから】8月19日伊方原発再稼動絶対阻止のための大集会
in愛媛県松山市(日々雑感Blog)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇8月4日(土)18:30~、会場:札幌市内
『その時、西風が吹いていたら……、泊原発の廃炉をめざす会講演会』
★4.<テント日誌8/1(水)―経産省前テントひろば 326日目>
それでもまだ蝉の声は聞こえるというべきか(M/O)
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┗■1.元裁判官・井戸謙一さんが語る、内から見た裁判所
│ 見せしめ的差別人事で、もの言う裁判官を冷遇
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(人民新聞7月25日 No.1454)
第三者機関による再調査を! 大飯原発・志賀原発
活断層の上に建つ原発は即時運転中止に
【7月1日、エルおおさか(大阪市中央区)で、志賀原発運転差し止め判決を書いた元裁判官・井戸謙一さんを招いて、司法の独立がどの程度確保され、変化してきたのか?考える集会がもたれた(主催:神坂さんの任官拒否を考える市民の会)。
井戸さんは、2011年に裁判官を退官して、現在滋賀で弁護士を開業している。1979年に裁判官として任官。金沢地裁で、志賀原発2号機運転差し止め訴訟の1審を担当。裁判長として運転差し止めを命じた(2006年)。また、参議院定数訴訟(1993年)では、合議体の一員としてで違憲判決を下した。
現在は、弁護士として「ふくしま集団疎開裁判」(仙台高裁)、若狭原発再稼働禁止仮処分事件(大津地裁)、大飯3・4号機定期検査終了証交付処分差し止め請求訴訟(大阪地裁)に関わっている。講演から原発訴訟に関連する内容を紹介する。(文責・編集部)】
▼志賀原発2号機運転差し止め判決
井戸氏は、2002年に金沢地裁に着任した際、提訴から3年が経過していた志賀原発2号機運転差し止め訴訟を担当することになり、2006年に運転差し止めを命ずる判決を言い渡した。志賀原発は最近、敷地内の活断層が確認されつつある。同判決は上級審で覆されたが、井戸氏が書いた判決の正しさが証明されたことになる。
差し止め理由は、(1)北陸電力による地震振動の想定が不十分、(2)想定を越える地震が発生した場合、多重防護が機能しない、(3)過酷事故が起こる具体的危険がある、というものであった。
地震動の想定が不十分とした理由は、3点。(1)邑知潟断層帯が引き起こす地震の規模の評価が小さすぎる、(2)直下地震の想定が小さすぎる、(3)想定地震によって生じる原発敷地の地震動の評価方法が合理性を欠いている、というもの。
北陸電力は、裁判で、邑知潟断層帯について、(1)個々の活断層が動くことがあっても、全体が同時に動くことはない、(2)原子炉敷地に最も影響が大きい断層による地震の規模は、最大でM6.3、としていた。
ところが、2005年に発表された「邑知潟断層帯の長期評価」(地震調査研究推進本部)によると、断層帯は1つの区間として連動する可能性があり、その場合最大M7.6の地震が発生すると予測していたのである。
北電の当時の主張は、大飯原発再稼働を強行した関西電力の主張と酷似している。東洋大・渡辺満久教授(変動地形学)は、「(大飯原発敷地内にある破砕帯は)大飯原発周辺にある海底活断層が動くと、敷地内の破砕帯も連動して動く可能性がある。詳しく調査するべきだ」と話している。
渡辺教授の懸念は、関電株主総会でも議論になった。脱原発派株主が再三にわたって再調査を提案したが、取締役会はこれを拒否。その理由も「ボーリング調査をはじめとする現地調査を実施しているから」というもので、当時の北電の主張とまったく同じだ。「ボーリング調査は、針の穴で地中を突っつくようなもの」(井戸氏)なので、調査地点のすぐ横を断層が走っていてもわからないのである。
▼電力会社の甘すぎる想定地震動
井戸氏は、電力会社による想定地震動を越えた地震の事例も紹介した。
1995年1月の兵庫県南部地震(M7.3)では、神戸大学工学部の実験棟
トンネル内の地震計が305.3ガルを記録。電力会社が採用している・・・
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(この記事は人民新聞・編集部より転載許可を得て掲載しています)
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┗■2.【広瀬隆さんから】
│ 8月19日伊方原発再稼動絶対阻止のための大集会 in愛媛県松山市
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愛媛県松山市 で、8月19日に開催される、『伊方原発再稼動絶対阻止のための大集会 』の呼びかけと、
伊方原発がどれだけ危険なシロモノか、伊方原発の再稼動がどれほどの狂気の沙汰であるかが、一発で理解できる様な構成になっています。
http://hibi-zakkan.net/archives/13286551.html
この資料を多くの方に見ていただきたいです。
周りの人に教えてあげてください。
西日本全体が、福島以上の惨劇を被る可能性が高いことを!!
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇『その時、西風が吹いていたら……、泊原発の廃炉をめざす会講演会』
8月4日(土)開場18:00 開演18:30~
会場 北海道クリスチャンセンター (札幌市北区北7条西6丁目)
TEL 011-736-3388
テーマ 子どもたちと北海道の未来のため、泊原発を廃炉に!
講師
青山 禎一(東京都市大学名誉教授
海渡 雄一(日本弁護士連合会前事務局長)
資料代 500円
主催 泊原発の廃炉をめざす会 http://tomari816.com/home/?cat=3
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┗■4.<テント日誌8/1(水)―経産省前テントひろば 326日目>
│ それでもまだ蝉の声は聞こえるというべきか
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8月1日(水) 快晴
朝方に目が覚めたら蝉《ミンミンゼミ》の声が耳から離れずなかなか寝付けなかった。いくらか蒸し暑さの増したテントの中だ。
そういえば福島ではどうなのだろうかというところに連想は移っていた。放射線は小動物や昆虫類にも確実に影響をもたらすはずだから気にかかる。以前に小動物や植物などの異変について調査をしているという話を耳にしたことがある。誰かレポートをして欲しいと思う。
前日(7月31日)に衆院議員会館で毎週金曜日に首相官邸前行動を主催している反原連首都圏委員会のメンバーと脱原発議員の懇談会があった。これは毎週金曜日の行動に対する国会議員の側の対応と言ってもよかったが、<野田首相との面談>や<原子力規制庁人事に対する疑念>をめぐる論議がなされた。議員側は(原発ゼロの会)と(脱原発ロードマップを考える会)等から20人程が参加していた。どちらかというと民主党議員の多い(ロードマップの会)の面々は歯切れが悪かった。これは民主党の現状を映しているといえる。
首相官邸前に集まる人たちは再稼働反対の意志表示に駆けつけているのだが、それは表現の一部であり、その背後に脱原発社会の実現の欲求、不透明で閉鎖的な政治に対する抗議、現実の社会経済的な不安や不満などがある。無意識も含めてこの表現されない形の世界と存在が自分を駆り立てていることを知っており、またそれらと自己問答をしている。自分にとってだけではなく他者にとっても切実な社会や未来のことを考えている。これが未だ言葉にならず、どんなに考えても分からなくなっていくものであってもその問答こそが世界であり歴史なのだ。次はそこからしか見えてはこない。視界はそこからしか開けない。
議員たちは彼らが行動しながら自己問答し、自己問答しながら行動していることに想像力を伸ばし得ているか。自分たちの言葉の貧しさと部分性を自覚しえているのか。彼らのアンテナがそこまで伸びていないことに向けられている視線を感じ取っているのだろうか。でも、大半の議員がこの場にすら出てはこないのだから、ないものねだりをしても仕方がないとも思った。
朝夕のテントの前は涼しい風さえあればなかなかのものだ。見なれた光景が日々に変化することに驚きながら座っている。差し入れていただいた風鈴の音も心地よい。岩手から訪れた女性は盛岡市でも毎週金曜日の行動が始まっていることを伝えてくれた。50人位ではじまったが回を重ねるごとに増えていくとのことだ。全国の各地に毎週金曜日の官邸前行動は波及して行く様だが、テントに届く報告の中でもうれしいものの一つだ。
「浜岡原発本訴訴訟団」の皆さんがテントを訪れた。中部電力が引きのばし二年に渡って足踏み状態にあった東京高裁が原告弁護団の強い要求を受け入れ訴訟進行を決定した。その第一回の口頭弁論がはじまったのである。浜岡原発の「再稼働前提にした津波対策防潮壁」を中部電力は急いでいるが、これは原告団の言うように無用のものであり、やめてしまえばいいのだ。みなさんの話では浜岡原発5号機では海水を引きいれため機器の腐食などが進んでいる旨の話をきいた。新聞でも少し報じられたことだが廃炉の決断をとあらためておもった。
全国各地の闘いが繋がって行くことをテントの強い願いでもある。(M/O)
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【編集部より】
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