「全力」という無力

今に始まったわけではないが、最近とくにイライラするのは政治家の使う「全力」である。北方領土の返還に全力、沖縄の米軍基地縮小に全力、拉致被害者の帰国に全力、東北の復興に全力。

最近ではコロナの感染拡大防止に全力、汚染水の海洋放出による風評被害防止に全力。

しかしこの中でひとつでも実現した、あるいは達成しそうなものがあるのか。

「しっかりと」や「適正に」と同じく口先だけの言葉遊びはもうやめてもらいたい。