日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩 地震と原発事故情報 その261

        5つの情報をお知らせします(12月8日)

   12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合―関電
   高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
   日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩

★1.「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
    再稼働反対 12・11デモ」へ全ての仲間は集まろう
★2.放射線作業従事者の被曝を減らすために
     定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増え続ける
★3.スペースたんぽぽからのお知らせ
     保育ボランティア大募集!
     12月10日(土)闘う小児科医、山田真さんの講演
     予約あと僅か!
★4.<テント日誌 12/5(月)>
     大間「あきこはうす」に激励のハガキを
        ―― 経産省テント前ひろば 86日目 ――
★5.メルマガ読者から
 【TMM:No1273】◆ 地震と原発事故情報 その258 ◆
 「★3.メルマガ読者から」の投稿の誤りについて

★1.「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
    再稼働反対 12・11デモ」へ全ての仲間は集まろう

 「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。」
 福島第一原発から約45km離れた、二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てたことに対する東電側の不当な回答です。そしてあろうことに東京地裁はこの東電の主張を全面的に受け入れ、東電に除染を求めたゴルフ場の訴えを退けました。
 原発推進を明確にした野田政権発足以降、原発の推進を巡って足並みの乱れを見せていた政府、経産省、文科省、そして司法までもが今や足並みを揃えて原発の存命に推進しようとしています。

 そのような状況の中で、経産省前テントひろばをその中心として9.11~11.11と二度にわたり経産省を包囲し、原発推進勢力の本丸に一貫して抗議を続けている福島原発事故緊急会議を中心とする「11アクション」の運動とその形態はまさに原発推進勢力の喉に刺さった魚の骨として、彼らの弱点を突く闘いとして全国の原発立地における運動へと波及しつつあります。
「もんじゅ」のある福井しかり、また玄海原発を抱える九州においても、「座りこみ」「包囲」の運動が続々と開始されています。
 そうした全国の反原発運動の集約点として、来る12月11日日曜日、東電を始め北陸電力を除く(デモコースの都合上)全ての原子力発電所を所有する電力会社および経産省に対し、全ての原発の「再稼働反対」を求めて申入れ・抗議行動とした一大デモンストレーションを行います。

 全てのメルマガ読者の皆さん、年明けからはストレステストを終えた各原発の再稼働を巡る攻防戦を迎えようとしています。そうした中で、各電力会社及び関係省庁が足並みを揃え、「再稼働」にむけた準備を着々と進めようとしています。3.11の破局的な人災を目の当たりにした私達も原発推進勢力の足並みに負けず、足並みそろえて「怒り」の声を彼らにぶつけていこうではありませんか。すべての皆さんに「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対 12・11デモ」への参加を訴えます。

集合:12月11日(日) 午後1時、日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)
※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m、都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m

※たんぽぽ舎関係者はデモの先頭グループになります。12時50分に集合し10分簡単な打ち合わせをします。

<集会内容>
 ・原発現地から
 ・脱原発運動の現場から(原発輸出反対、避難の権利、被曝労働問題など)
 ・寸劇(東電前アクション) など

・午後2時: デモ出発
       ※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎

東電→九州電→四国電→北海道電→中国電→東北電→東電→中部電→関西電→
経産省をぐるっと一周してゴール!
・8つの電力会社と経産省に再稼働反対をアピールします。
各地域(出身)のみなさまへ、地元の原発に反対する申し入れ文を持参ください!
※全長7.4キロのロングコースデモです。JR有楽町駅、東京駅、地下鉄大手町駅などから途中合流や離脱(経産省前テントで再合流)もできますので、自由にご判断下さい。

デモコース地図はこちら
http://2011shinsai.info/node/1118

★2.放射線作業従事者の被曝を減らすために
     定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増え続ける

                              原田 裕史

 原発で作業をする人は放射線の被曝量を管理されています。平均すると年に20ミリシーベルトが上限になっています。福島原発事故を収束するために既に大量の作業者が動員され上限を超える被曝をしています。上限を超えるとその年はもう被曝作業は出来なくなります。一月も経たずに年制限に達してしまう福島第一原発の現状も大変なことですが、更に追い打ちを掛けるのが原発の定期検査です。
 
 原発は13か月以内に一回検査が法律で義務付けられています。現在停止中の原発を電力会社は再稼働しようとしています。再稼働するためには検査が必要で、検査の為に被曝労働が発生します。福島第一原発の事故収束で増えた被ばく量の分、定期検査を止めなければ労働者の総被曝量は増えます。作業者になるためには、講習なども必要です。資格が必要な作業もあり、すぐに人数が増えるわけでもありません。場合によっては作業者が足りなくなります。

 全国に発電設備は十分あり、原発が無くても停電することは計算上はありません。まずは各地の原発の再稼働をあきらめ、定期検査を止めることです。日本全国での総被曝量を下げることで、作業者一人一人のリスクを減らすことができます。福島第一原発事故の後始末も、一定程度まですれば後はゆっくり実行することで作業者一人一人のリスクを減らすことができます。

 被曝労働の削減は再稼働を許してはいけない大きな理由だと思います。

★3.スペースたんぽぽからのお知らせ

 ○保育ボランティア大募集!

 ○12月10日(土)闘う小児科医、山田真さんの講演
  予約あと僅か!

                           中村徹(保育士)

 スペースたんぽぽで大好評の「お母さんお父さんのための保育付き講座」。12月10日(土)は、闘う小児科医、山田真さんのお話です。今回は予想以上に保育予約が多く、嬉しい悲鳴を上げています。より安全で楽しい保育をご提供するために、保育ボランティアを募集いたします。子育て経験のない方でも、こどもが好きな方であれば大歓迎です。「こどもはちょっと苦手」という方も、一度参加してみませんか?きっと楽しい時間になると思いますよ。受付など、保育ボランティア以外でお手伝いしていただける方も募集しています。
一緒に「お母さんお父さんのための保育付き講座」をつくっていきましょう。

 下記ブログ、またはたんぽぽ舎までお申込みください。

 第6回お母さんお父さんのための保育付き講座
 闘う小児科医!!“ワハハ先生”こと、山田真さん講演会

 日 時:12月10日(土)13:30開場 14:00開演~15:30
 講 師:山田 真さん
 参加費:お一人様1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
     保育の有無は関係なく一律です
 参加方法:予約制です。(定員100名:あとわずか!)
      保育の受付は満員のため締め切りましたが、
 ※お子さま連れで講座参加していただけます。
 
 詳細・予約はこちら→ ブログ http://tanpopokouza.blog.fc2.com/

★4.<テント日誌 12/5(月)>
     大間「あきこはうす」に激励のハガキを
        ―― 経産省テント前ひろば 86日目 ――

12月5日(月)晴れ。

 今日の日誌は昨日書き残したところから始めねばなるまい。前夜、下北半島の大間からの帰りに立ち寄られた方が、大間原発に反対して1人で頑張っておられる人のハガキを携えてこられた。「あきこはうすゆうびん」です。
下北半島は現在、大間原発に五所川原の核燃処理施設、それにいくつもの米軍基地がところ狭しと並んでいて、ここは一体どこの国かと思われる、というルポを読んだことがあった。大間はマグロでも有名なのだが。ともかくその大間で頑張っておられるあきこさんに激励のハガキを出して下さい。このハガキはテントで取り扱っています。

 朝一番で毛布の差し入れが届く。その後も次々と様々な差し入れが。

 午前中にアルゼンチンのNGOのメンバーが来られて、椎名さん、原田さんと話し込む。福島の現状、政府の対応等に関心が強いようだが、椎名さんが、是非福島へいらして下さいと、お誘いする。

 午後、テントの前で青空歌声喫茶。シニアの小父さんたちと若い女性達が声を張り上げる。第2テントの椎名さんのもとには、常時女性が5~6人、炬燵を囲んで話し続けている。まさに女の城といった趣き。

 夜は夜で、第1テントで老若取り混ぜての熱い議論が夜更けまで続く。

 穏やかなテントの一日であった。

★5.メルマガ読者から

 【TMM:No1273】◆ 地震と原発事故情報 その258 ◆
 「★3.メルマガ読者から」の投稿の誤りについて

 Y.Kと申します。たんぽぽ舎の会員です。

 北海道で泊原発の運転認可取り消しを求める行政訴訟と廃炉を求める民事訴訟の原告になっています。いつも貴重な情報を感謝しています。

 しかし、【TMM:No1273】◆ 地震と原発事故情報 その258 ◆の中の
> ★3.メルマガ読者から
>  12月3日 福井県敦賀市もんじゅ廃炉へ集会参加報告
の記述に間違いがあると思います。それは熱媒体である高温の液体ナトリウムについて
> このナトリウムは、やっかいで、水に濡れると核爆発を起こす危険がありま
> す。

と書かれていますが,「核爆発」ではないはずです。
小林圭二さん著の「高速増殖炉もんじゅ」では,ナトリウムの危険な性質が以下のように列記されています。
(1) 水と激しく反応する(発熱反応)。
(2) 高温時(「もんじゅ」運転中)空気中で燃える。
(3) コンクリートと激しく反応する。
(4) 強い放射能を持つ。(Na22とNa24)
(5) 皮膚に触れたり吸入するとからだが侵される。
(6) 不透明であり,中にあるものが見えない。
(7) 熱しやすく,冷めやすい
と書かれています。

(1)と(2)は1995年のナトリウム漏れ事故でよく知られた現象ですね。

(1) の激しい反応は爆発的なものではありますが,核爆発ではありません。
(4) の強い放射能についてこのご本には説明はないのですが、(Na22とNa24)は核反応によってできるものではないと考えられます。

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[編集部より]
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