「北風に要注意 特に高齢者と乳幼児はマスクをするか、外出を避けること」など―地震と原発事故情報 その289 

          4つの情報をお知らせします(1月8日)

    12月25日、九州電力玄海4号機が定期検査で停止、
    日本の稼働している原発は6基、全原発停止へあと一歩

★1.北風に要注意
   特に高齢者と乳幼児はマスクをするか、外出を避けること(山崎久隆)
★2.<テント日誌 1/3(火)>
    全国から届けられた年賀状のご紹介
     ―― 経産省前テントひろば 115日目 ――
   <テント日誌 1/4(水)>
    脱原発新年餅つき大会は盛大に!
    誰もかも 心ひとつの テント前
     ―― 経産省前テントひろば 116日目――
★3.読者から(イベントのおさそい)
 3-1.「第18回社会運動ユニオニズム研究会」(1月10日締切り)
 3-2.「大逆事件と誤った処刑」院内集会のご案内:1月24日(火)昼
★4.処理水の有害物質放置
 福島第一、原子炉の臨界・腐食防止に使う化学物質も「汚染水」と一緒に
 放出、更なる海洋汚染  (2012.01.06東京新聞 一面より抜粋)

★1.北風に要注意
   特に高齢者と乳幼児はマスクをするか、外出を避けること

 恐れていたことが起きているようです。このブログは嘉指信雄さんに教えてもらいましたが、中部大学の武田教授のブログです。
http://takedanet.com/2012/01/post_d320.html
 要旨は、関東地方(福島以南)でセシウム濃度が急激に上がっているということです。
 私が過去に話をさせていただいた機会に「冬は北風に気を付けて」と言っていましたが、それが現実になっています。
 特に、年末年始から現在に至る時期、北風が強く吹いています。
 この風に乗って、北関東一帯に降り注いでいた放射性物質が再浮遊をしています。
 セシウムやヨウ素です。
 ヨウ素131は半減期が8日なので、もう検出されないかと思っていましたが、多摩地区の下水処理場の乾燥汚泥から最大170ベクレル/kg(北多摩一号水再生センター (府中市小柳町)ものヨウ素が検出されています。(12月15日~20日)同時期のセシウムより多い量です。
 これもまた、北関東からの再浮遊と考えた方が良さそうです。
 今後は、北風が吹くような時は外出を控えるか、マスクを着用する。残念ながら窓はなるべく開けないなどの対策が必要であろうと思われます。
        (山崎 久隆 YAMASAKI Hisataka <vfa01742@nifty.com>)

★2.<テント日誌 1/3(火)>
    全国から届けられた年賀状のご紹介
    ―― 経産省前テントひろば 115日目 ――

 「案ずるより産むが易すし」というがテント前広場の年末年始の特別態勢は成功裡の内にやり抜けた。12月29日から1月3日はそれぞれ忙しさに追われてテント広場も手薄になるのではないかと懸念したのだけれどそれは杞憂だった。
 この日誌でも報告されているように、多くの企画が持ち込まれそれぞれ盛会だったのである。レーバーネットのみなさんが寒風に晒されながらネットの生中継をやっていただいたのも大きかった。テント前から大NHKに対抗して紅白歌合戦や「いく年くる年」などが行われるなんて以前なら想像できなかったことである。
 そうは言っても多くの皆さんが様々の形でこの期間を支えていただいたからこそ、事態はうまく行ったのであり、あらためて感謝をしたい。一人ひとりの力で支えあって維持されているテント広場であるが、それが発揮されたといえるのだろう。

 この期間を利用してテントを訪れるという人は多かったが、今日も仙台や愛知、あるいは横浜の人たちが来られた。仙台は東日本大震災で被災した地方であり、現在も復興や復旧に大変であるが、放射能汚染については新宿並みということで福島との落差を感じられているとのことだった。
 復旧が進むにつれて同じ被災地でも原発震災や放射能汚染をめぐる差異はでてくるのであろうが、どうしていいのか悩んでいるとのことだった。これは切実なことであるように思える。
 愛知の方は地方では運動が停滞しているという実感を持っておられるようであった。今年の反原発運動を暗示しているかも知れないと感じさせるようでもありこころに残った。

 12月27日の日誌で年賀状のお願いをしたのであるが、ちょっと遅すぎたかなというのがテント内の声だった。それでも現在、55通程頂いている。これらはほとんど12月27日以前に投函されたものと推定されるから今後もっと増えると思える。地方(首都圏以外)の方が半数以上であるが、少し紹介させていただく。

 「寒風の中に起つ皆さんの姿に勇気をもらって新しい年を迎えております。富山の雪空のなかでも″原発いらんちゃ″と北陸電力本社前で行動をいたしております。共に連帯のこころをお届けします」(富山のTさん)。
 「日々御苦労さまです。私も自分の住んでいるところでできることをやっていこう、とテント広場でがんばっておられる方に励まされています。ありがとう?」(滋賀のMさん)。
 「新しい年がきました。私と息子は埼玉から岡山へ年末に疎開しました。部屋探しに行く日に、テント広場に寄りました。さむかったです~。毛布を貸して頂きしばらく座りました。みなさん、体に気をつけてくださいね。私と息子(4才にしてデモ7回参戦です)も岡山で元気に脱原発に向けて頑張ります」(岡山のMさん)。4才の息子さんの元気な姿が印刷されていて、思わず心がなごんだ。
 「30年年賀状を書いたことありません。今日、そちらに伺い、急いでハガキを書きました。また、遊びに行きます。皆で共に歩いて行きましょう」(館山市のMさん)。30年ぶりの年賀状をありがとう。

 1月4日からはテントも通常(?)の態勢に戻る。そして、今年の決意をこめた餅つきがある。拳を挙げての歌ではなく餅つきがテント広場の決意というのもいいと思う。美味しいお餅を想像したら明日の楽しくなった。
                              (M/O)

 今日は、夕刻から椎名さんを案内して、山谷の越冬闘争に参加する。山谷に着いたのは、5時近く、配食を始める前の連絡のハンドマイクをお借りして挨拶をさせていただきました。橘がまず、福島弁で経産省前で原発をなくすためのテント闘争が展開されていること、デモやテントでの交流など、山谷の仲間たちとの共闘は、大変心強い、今年もよろしくお願いします。そういうお話をして椎名さんをご紹介。

 「野宿を強いられる人々の困難な生活、放射能の危険にさらされる福島の人々、共に状況は厳しいが国が弱者を切り捨てていくことを許さず、命を削ってでも立ち向かって闘って行きたい」という彼女の渾身のスピーチに山谷の仲間たちから拍手が沸き起こる。昨夜の渋谷の越冬闘争とは打って変わり、人いきれがセンター前の路地一帯を圧倒するような寄せ場での炊き出しの雰囲気は独特のものがある。                    (タッチー)

<テント日誌 1/4(水)>
 脱原発新年餅つき大会は盛大に!
 誰もかも 心ひとつの テント前
  ―― 経産省前テントひろば 116日目――
 
1月4日(水) 晴れ 後曇り
 今日は新年餅つき大会である。天気は晴れ、風もなく穏やかな陽気。12時頃にはテント前はもうたくさんの人が集まっている。第2テントの横に臼が置かれ、テント前には、つきあがった餅を丸めてあんこ、きな粉、おろし、納豆をまぶして食べられるように、用意が調えられている。餅米を蒸すのは公安の了解の下、日比谷公園で行うことに。が、公園事務所は許可せず、やむなく公園と歩道の境の空間で公安が見守る中、2人行ったそうだ。ところが、30分もした頃、丸の内署の制服警官20名程が撤去!と叫びながら押し寄せ取り囲む。で、やむなく撤収。
 取りあえず最初のぶんをテントに届けた後、急遽、テントの弁護対策をしていただいている弁護士さんの法律事務所に移動して、なんと法律事務所内で餅米蒸しをさせていただく。

 予定の1時を少し過ぎたところでいよいよ餅つき開始。一斉に臼の前には黒山の人だかりが。そしてつきあがると、この餅をもっての各省庁への挨拶回りの出陣式。

 椎名さんが挨拶文を読み上げる。経産省、財務省、文科省、外務省、農水省、厚労省の6つの省庁を4人が正装して回るも、各省庁はお餅の受け取りは拒否。挨拶文は受け取ったそうであるが。

 そのあとは次々とつきあがってくるお餅をみんなでいただく。豚汁の炊き出しもあり。ともかく、警察の介入や経産省の査察などもありつつも、無事、餅つき大会は大成功のうちに終わった。参加者は総数150名にも及ぶ程に。 その熱気が冷めやらぬうちに、川柳大会が行われ、乱鬼龍さんの選定により、標題の句が優秀賞を獲得。

 ~ 誰もかも 心ひとつの テント前 ~
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 様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
 またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
郵便なら、
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                            ( Y・T )

★3-1.第18回社会運動ユニオニズム研究会(1月10日締切り)
 http://socialmovementunionism.blogspot.com/
 福島の子供たちの現状と『子供たちを放射能から守る福島ネットワーク』の活動について

日時:2012年1月14日(土)13:00~16:30
会場:明治大学駿河台キャンパス研究棟2階第9会議室
地図:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
(高層のリバティータワーを入り、左手奥の出口を抜けると研究棟1階入口です)

ビデオ『フクシマ原発震災~被災者の声をたどる旅』上映(制作:LaborNow)
テーマ:福島の子供たちの現状と「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」の活動について
報告:佐藤幸子さん(子供たちを放射能から守る福島ネットワーク)
主催:一橋大学フェアレイバー研究教育センター、明治大学労働教育メディア   研究センター、Labor Now
参加申込み:配布資料準備の都合上、参加希望者は1月10日までに、高須宛ご連絡下さい。
連絡先:h_takasu(at)jca.apc.org (at)を@に置き換えて送信下さい。

★3-2.「大逆事件と誤った処刑」院内集会のご案内 1月24日(火)昼

 大逆事件とは、自白強要や証人申請が全く認められない中で、1910年12月10日に裁判が始まり、1911年1月18日に判決が大審院一審だけで出たスピード裁判です。
 判決からわずか6日後の1911年1月24日の日に、幸徳秋水たち11人が処刑され、菅野スガは翌1月25日に処刑、他の12人が無期懲役になりました。
 この大逆事件は、冤罪、表現の自由、民主主義への弾圧という観点など、多くの観点から考えなければならない重要な事件です。
 昨年に引き続き、大逆事件の意味、その今日的な問題を皆さんと共有する会としたいと思います。ぜひ、ご参加ください。

日時:2012年1月24日(火)12:00~13:30
場所:参議院議員会館講堂(1階、入口で通行証をお渡しします)
講演:鎌田慧(ルポルタージュ作家)「政治裁判を問う」
   田中伸尚(ノンフィクション作家)「過去の声にどう応えるか」
   大岩川嫩(「大逆事件の真実をあきらかにする会」世話人)
   「大逆事件101年目の真実」
   この他にリレートークも予定あり
資料代:500円
問合せ:福島みずほ事務所(TEL:03-6550-1111、事前予約は不要です)

★4.処理水の有害物質放置
  福島第一、原子炉の臨界・腐食防止に使う化学物質も「汚染水」と一緒に
  放出 更なる海洋汚染     (2012.01.06東京新聞 一面より抜粋)

(省略)

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