5つの情報をお知らせします(7月2日)
★1 原発なしでも夏OK――火力、揚水発電で供給可能
★2 「原発ゼロをめざす7.2緊急集会」に2万人
★3 原発のない未来へ~福井アクション! へのおさそい
★4 食品の放射能汚染を測定
★5 核開発に反対する会ニュースの紹介
★1 原発なしでも夏OK――火力、揚水発電で供給可能
環境保護団体「気候ネットワーク」は一日、福島第一原発事故の影響で国内の全原発が停止しても、適切な節電をすれば夏場のピーク需要を乗り切ることができるとの試算を発表した。天然ガス火力の増加に伴う家庭負担増も低く抑えることができるとしている。
電力各社の火力発電や揚水発電設備などを合わせると、それぞれピーク時を上回る供給能力があるのが理由。気候ネットは「原発停止で電力が足りなくなるとの試算は、需要を過大に想定している」と指摘している。
気候ネットによると、電力十社が予想する夏の最大需要は計約一億七千万kwだが、原発以外の発電設備は計約一億九千万kw分あった。天然ガス火力を増やしても、省エネを進めれば家庭の負担増は月百円以下にできると分析。(東京新聞7月2日号より抜粋)
★2 「原発ゼロをめざす7.2緊急集会」に2万人
本日7月2日、全労連を中心にした「原発ゼロをめざす7.2緊急行動実行委員会」主催の「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」が明治公園で午前11時から開催されました。集会呼びかけ人と賛同人には、安斎育郎氏(安斎科学・平和事務所所長)を始め、女優の市原悦子氏、吉永小百合氏、音楽評論家の湯川れい子氏など多彩な人々が名を連ね、呼びかけ人10名、賛同人234名の他に、実行委員会参加団体24団体、賛同団体42団体を主体とし、参加人数2万人(主催者発表)と労働組合を中心とした反=脱原発運動としては3.11以降、最も大きな集会となりました。
集会は3部に別れ、11:00~12:50が各参加団体がそれぞれ独自のブースで様々な催しが行われ、13:00から始まったメイン集会では各主催団体の挨拶を始め、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島みずほ委員長からの挨拶があり、その後14:30からパレードが渋谷方面に向けて行わました。
★3 原発のない未来へ~福井アクション! へのおさそい
高速増殖炉もんじゅや敦賀原発等、国内の26%の原発が連立する福井県では、稼働していない原発に対しても核燃料税を課税する条例案が、全国初7/14まで行われる福井県会議で提出されています。これを可決させてしまうと、人々が原発のために貢ぎ、犠牲になる負の連鎖が更に加速してしまいます。そこで福井県や周辺地域の母親達が、7月3日4日にコンサートや申し入れを企画しました。
是非ご参加ください
【コンサート】「原発の無い未来へ フクイ トーク&コンサート」
【日時】7/3(日) 午後5時ー7時
【場所】明通寺(和室)福井県小浜市門前5-22
TEL/0770-57-1355 入場料:カンパ
お話:中嶌哲演 「福井での脱原発の歩み」
ライブ 池辺幸恵(平和のコンサート いのちを守るお母さん全国ネット)
ライブペイント 増山麗奈 (画家)
田田田田もひちず(福井県在住のアーティスト)
【申し入れ】「廃炉+停止原発への核燃料税課税はやめて」県庁へ申し入れ
【日時】7/4(月) 昼12時半~
【場所】福井県庁 10階 原子力安全対策課
【主催】いのちを守るお母さん全国ネット
当日連絡先 080-1833-8861(田中)
★事前に合流したい方は、11時45分に福井県庁一階のレストランで合流しましょう。
★原発の無い未来への願い事を書いた七夕の笹を浴衣を着て渡します。是非浴衣
で参加してください。なかったら浴衣じゃなくてもOK!
画家 増山 麗奈
info@renaart.com 080-6687-4118
★4 食品の放射能汚染を測定
たんぽぽ舎の測定活動が宝島8月号に
食品の放射能汚染を測定するたんぽぽ舎の活動が、週刊金曜日につづいて、月刊宝石8月号でも紹介された。その文を編集部の了解を得て、掲載します。
国がダメなら市民が動く!たんぽぽ舎で測定をみる
市民による食品放射能測定
東京都千代田区にある「たんぽぽ舎」では、市民からの問い合わせに応じ、食品の放射能測定を実施している。
きっかけは1986年に起きたチェルノブイリ事故だ。食品がどこまで放射能に汚染されているのかを知るため、たんぽぽ舎は放射能測定器を購入した。
測定器の値段は1台400万円から500万円。決して気軽に購入できるものではない。現在、たんぽぽ舎に2台置かれている測定器は、福島第一原発事故後、フル稼働の状態だ。
「国の言うことは当てにならないとおっしゃって、たんぽぽ舎を頼ってこられる方が大勢いらっしゃるんです。」(たんぽぽ舎・放射能測定担当・鈴木千津子氏)鈴木氏も、不眠不休で測定を続けている。
食品の汚染度測定方法
たんぽぽ舎では、魚、肉、野菜、お茶など、食品であれば何でも計測している。1?容器に食品を詰め、検体を作り、これを測定器にかけるのだ。
「1?容器に詰める食品の量は多ければ多いほど、正確な値になります。たとえばホウレン草などは、余裕のある入れ方をすれば250gくらいしか入りませんが、私は入れ物が壊れそうになるくらいぎゅうぎゅう詰めにします。そうすると700gくらいは入ります」
魚も頭や骨をすべて入れた状態で測定する。
計測している核種は主にセシウム134、137、ヨウ素の3つ。1検体の計測にかかる時間は2時間だ。
「事故前はなかなか放射能が検出されないので、20時間かけて計測していました。でも今は検体を入れるとすぐに放射能物質が検出されます。15分ほどあれば数値はほぼ安定しますが、念のため2時間かけています」
通常は食品しか計測していないが、事故直後には東京・千葉の雨水を計測したこともあったという。
「雨水を入れ、測定器のスイッチを入れた瞬間、目の錯覚かと疑うほどの放射能が検出されたんです。事故直後の雨でヨウ素が千数百ベクレルも出ました」
測定を依頼する生産者
放射能測定の依頼者には、生産者や農家が多いという。
「農家の人にも汚染されているものを売りたくないという思いがあります。本当に出荷していいのか、来年も農業を続けるべきか、悩まれている方がいます」良心的な農家であるほど、困難な選択をつきつけられる残酷な現実がある。
「ある方の家庭菜園で作られた野菜からは498Bqのセシウムが検出されました。
国の暫定基準値よりは下ですが、落胆した顔を見て、何も言えませんでした」たとえまったく同じ産地、同じ畑であっても、検出される値は異なる場合があると鈴木氏は言う。
「チェルノブイリの時も、道路を挟んでこちら側の作物は汚染されていて、向こう側はほとんど汚染がないなんてケースがありました。通り一つで結果が異なる場合があります。放射能の拡散は雨や風など、天候の影響を受けますから、ばらつきが出てきます」
「○○県だから数値が高い/低いとは必ずしも言い切れない」と鈴木氏は言う。
産地どころか、畑ごとに異なるというのだ。計測した日によって、結果が異なることもある。
暫定基準値に達してはいないが、高い数値が出ている食品がある。そうした農作物を買ったり、食べたりすることが農家の助けになるという考えも多い。しかし、「汚染された作物を売りたくないという農家もいる」「食べるかどうかと農家への補償は別個の問題」というのが鈴木氏の見解だ。
放射能汚染の卵か抗生物質まみれの卵か
以前、抗生物質を使用しない卵を生産している農家から、検査の依頼があった。
検査の結果はクロ。放射性物質が検出された。
「結果を知って、その方は『出荷停止しかない』とおっしゃるんですね。でも、今は出ていない他の卵からも、時間がたてば出てくるかもしれない。まずは消費者の方に事実をお伝えしてはどうかと伝えました。1週間後『話してよかった』と手紙が来ました。生産現場の見えない、抗生物質がたっぷり入った卵よりも、放射能が一定量入っていても、抗生物質のない卵の方を消費者は納得して選んだ。今後も供給してほしいと言われたそうです。放射能を食べることが嬉しいわけではありません。でも、何が入っているかわかる卵をその消費者は選んだのです」
★5 核開発に反対する会ニュースの紹介
日本の核武装を止めようと作られた「核開発に反対する会」では月1回を目標にニュースを発行していますが、日本の核武装に直結するもんじゅの問題と原発事故の問題に力を入れています。6月発行の最新号(40号)でも福島事故問題とともに、6月24日(ニュース発行後)に強行されたもんじゅ中継装置引き抜きについて、地元福井でもんじゅ反対運動をしている方たちの文を含め、引き抜き工事の問題性を集中的に取り上げています。地震の危険も大きいもんじゅはこの際繕うよりも廃炉です。
40号の内容は下記の通りです。
なんでも水素爆発・・・・・・・・・・・・・・・槌田敦
日本の電力事業に資本主義を・・・・・・・・・・原田裕史
もんじゅお粗末事故の困難な後始末・・・・・・・中嶌哲演
もんじゅは相変わらず危険です・・・・・・・・・石地優
破たんした耐震指針のもとでは危険すぎる・・・・今井孝司
6月のもんじゅニュースから・・・・・・・・・・編集部
本の紹介 『低線量内部被曝の脅威』・・・・・・シゲノサオリ
事務局日誌その27・・・・・・・・・・・・・・・柳田真
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核開発に反対する会 事務局
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