「原発は憲法違反だ。5月3日憲法記念日に寄せて」など―地震と原発事故情報【TMM:No1440】

2012年5月2日(水) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.寂聴さんらもハンスト。脱原発 不動の決意(東京新聞より)
   瀬戸内寂聴さんら、反原発のハンスト参加(読売新聞より)
★2.原発は憲法違反だ。5月3日憲法記念日に寄せて。
   民主主義を破壊する、人権をおびやかす、核兵器(原爆)につながる
                       (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★3.<テント日誌4/28(土)―経産省前テントひろば231日目―>
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あす5月3日、憲法集会(於・日比谷)に参加し、ビラ配布もします。
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5/1発行TMM:No1439のインデックスに誤りがありました。お詫びして訂正します。★6.のテント日誌は、4/27(金)のみの掲載でした。
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┗■1.寂聴さんらもハンスト。脱原発 不動の決意(東京新聞)
 │  瀬戸内寂聴さんら、反原発のハンスト参加(読売新聞)
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◇寂聴さんらもハンスト。脱原発 不動の決意
                    (5月2日 東京新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
◇瀬戸内寂聴さんら、反原発のハンスト参加
                 (5月2日 YOMIURI ONLINEより抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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┗■2.原発は憲法違反だ。5月3日憲法記念日に寄せて。
 │  民主主義を破壊する、人権をおびやかす、核兵器(原爆)につながる
 └────(たんぽぽ舎 山崎久隆)

 ◇以下の文章は、2010年5月の憲法集会用に起草したものです。実際にたんぽぽ舎のビラとして配布されています。従って書かれている時点(政権や原発を取り巻く状況)はその当時のままですが、内容は現在も通用すると思っています。
  ビラは配布された後にはほとんど残らないと思います。3.11以前の主張として、メルマガ読者の皆様に紹介したいと思います。

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 原発と民主主義とは相容れない
 他国の人権をも侵す原子力

 東電は石油から原発へとシフトする戦略を次のように説明している。「石油と異なりウラン精鉱の購入先はカナダ、オーストラリア、アメリカなど政情の安定した国であり、安定した供給が期待できます」。
 しかし事実は異なる。2007年の実績ではオーストラリア33%、カナダ27%、ナミビア16%、ニジェールが13%と続く。米国はその次の7%であり政情が安定ととてもいえない国も含まれるし、石油の中東と並びウランもカザフスタンなどの中央アジアに今後は大きく依存する可能性が高いと思われる。中央アジアの国はいずれも旧ソ連に属し、独立後も独裁政権が続くなど政情が安定しているとは言えないうえ、ウラン採掘に伴う環境汚染や被曝についても、とうてい民主的な対応がされているとは思えない。
 またウランは石油と異なり採掘してすぐに燃料として使えるわけではない。
 ウランを核燃料として使えるようにするには、ウラン235を天然状態の0.71%から3~5%程度にまで高めなければならない。これをウラン濃縮と言うが、国内にある六カ所ウラン濃縮工場は過去五年ほどは原発一基分か二基分程度の燃料しか濃縮できていない。残りはすべて海外濃縮に頼っており、大半は米国で濃縮したウランを輸入していたが最近ではロシアで濃縮されたウランを輸入している。
 結局石油以上に海外依存は強い上、相手国の環境や人権を脅かしている。
 石油と原子力を比べれば、むしろナミビアやニジェールや中央アジアの国に対しては石油よりも激しく現地住民から搾取している。
 原発はその入り口から民主主義とは相容れない。

 核拡散は原発から

 世界の平和と安全を脅かしている存在の一つは核兵器であることに間違いはないが、その廃絶を実現するかさらなる拡散を招くか、ちょうど今がターニングポイントかもしれない。
 米ロはオバマ・メドベージェフ両大統領が4月に新戦略兵器削減交渉(プラハ条約)に署名をしたが、そこで約束されたのは両国ともに1,550発まで削減するというものだ。しかし一方では核兵器製造技術や核兵器そのものの拡散が懸念されている。特に核保有を目指す国が現れた場合具体的にそれを阻止する方法に「決め手」が無いのが現状だ。
 「平和目的」と理由がたてばウラン濃縮や再処理技術を導入することは可能だし、核兵器転用可能なプルトニウムやウランが拡散することを防ぐことも現状では困難だ。
 原因は「平和目的の原子力技術や核分裂性物質の移転」が権利として認められており、それを隠れ蓑に核武装を目指せば十分核武装が可能だからである。具体的にはパキスタンやイスラエル、南アフリカ、朝鮮民主主義人民共和国がそういう方法で核武装を計画した。
 日本もまた、同じような手法で核武装に転用可能な技術を沢山手に入れている。その中でももっとも危険な技術は「高速炉燃料再処理施設」であり、今のところ完成はしていないが東海再処理工場に併設して建設中だ。これが完成し、今までに照射されたもんじゅや常陽の燃料を再処理すれば核爆弾に使える高純度プルトニウム239を取り出すことが可能になる。
 原発を世界中に拡散させながら核廃絶を実現するというのは、拳銃をばらまきながら銃犯罪を根絶せよと言うに等しい。どだい無茶な話である。
 本来は憲法の求める世の中というのは、自由で民主的で隠しごとのない、秘密のない、強権的権力構造を必要としない世の中のはずだが、原子力社会特にその中でもプルトニウムを大量使用する世の中になってしまえば、好むと好まざるとに関わらず「安全を守るため」と称して人々の自由を奪い、言論を封じ、日常的な監視(盗聴や監視カメラ社会)と強権的捜査手法(盗聴法や組織犯罪処罰法など)を有する権力機関を作り、市民を監視し続けることになる。

 なのになぜ原発は推進されるのか

 大きな利権があることはもちろんのことだが、もう一つ大きな理由がある。
 最近になって政府は、自民党政権でさえしなかったことを次々に打ち出した。
 まず、地震で大破した柏崎刈羽原発の運転再開にゴーサインを出したうえ、日本各地の原発や核燃料施設について地震の被害が避けられないにもかかわらず「安全宣言」を出し続けている。地震や津波に耐えられないことが分かっていても、推進の舵を戻すつもりはさらさら無いだけでなく、今まで以上に危険にさらされていることが分かっていても、後戻りはしないというのだ。
 さらにこれまで海外輸出に対しては、台湾に一回輸出したことがあるだけで積極的に関与しなかったが、ベトナムへの原発輸出(第二期分2基)に対して「官民挙げて」推進体制を組むと鳩山首相自ら表明している。
 これらはを引き起こしたのは私たち市民全体の問題である。
 民主党政権を作ったのは市民であり、その政策には責任があるのに、経産省をはじめとした原発推進派に対して大きく遅れていると言わざるを得ない。
 間違った環境対策、「二酸化炭素排出削減のために原子力」といったドグマ(教条)に侵された世論を転換することもまた、必要なことである。

 民主主義を取り戻そう

 普天間移転問題もそうだが、どの地域でも原発や放射性廃棄物処分場建設に対しては強い反対が起きる。それをこれまでは莫大な金の力で黙らせてきただけのことである。
 普天間も始めから「代替施設なしの無条件全面返還」で良かったのだ。原発もまた「無いことが当たり前」から始めれば、様々な智恵や工夫によってエネルギー問題は解決する。すでに照明やコンピュータの世界では革命的な省エネルギー技術が開発されている。「乾ききったぞうきんでどんなに絞っても雫も出ない」省エネルギー技術についてはそう言われてきたがとんでもない思い違いである。
 民主主義社会では自ずと出来ないことはある。民主主義を破壊するような行為を簡単に許すことは出来ない。
 核兵器も原発も、その点については何ら変わりはなかったのだ。

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┗■3.<テント日誌4/28(土)―経産省前テントひろば231日目―>
 │   千客万来・・・浜名湖の湖西市市長に
 │   武藤類子さん澤地久枝さんも来て下さった。
 └────(Y・T)( F記 )

4月28日(土)久し振りの好天気、初夏のような暑さ。商業用原発・全停止まで8日。集団ハンストは12日目。遂にハンスト登録者は100名を超える。テントの前は今日も10人以上がハンスト座り込み。名古屋から3日間の予定で来られた方も。

 午前中に浜名湖西岸の湖西市市長の三上 元さんがお見えになった。「脱原発をめざす首長会議」の設立総会に出席する前に寄って下さったそうだ。実は三上さんこそこの首長会議を一から企画立案された方のようで、設立総会の世話人をされている。(今週と来週のフライデイで特集されているので是非お読み下さい。) 資料とお土産のうなぎパイをいただく。
 全国の各地域自治体から脱原発への取り組み、電力資本による支配からの自立の取り組みがなされていくことは、心強い限りである。    (Y・T)

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 午後、増山麗奈さんのお絵描きパフォーマンスが始まりました。先日行った時と同様のお仲間とです。「ふみえ」さんはお二人のお子さんを連れてこられています。
 今回はBS11の取材スタッフも同行してビデオ撮影。放映は5月22日だそうだが、麗奈さんはスタジオで生出演されるので、椎名さんも出演できないものか相談してみる。返事はまだですが、OKならばテントひろばと「とつきとおか」の活動をアピールできる良いチャンスと・・・。
 麗奈さんをを中心に「WAPA」という芸術集団の活動を行っているそうで、テントでの拠点担当を仰せつかりました。この「お絵描きパフォーマンス」はこれからも続けて行き、「とつきとおかのテント行動」のためにもテントひろば全体の存続においても、今以上にテントの認知を広げていくその一助にしたいと思います。
 今日の麗奈さんのモチーフは「鯉のぼり」。鯉のぼりに乗った親子四人が原発のない空を駆け巡るという画となっていました。時間が押してしまいテントひろばでの完成に至らなかったのが残念。この日に活躍したのはふみえさんのお二人のお子さん。シャイだけどしっかり自分の意見を言う男の子とお母さんの才能を受け継ぐ色彩感覚豊かなお嬢ちゃん。元気な声がテントひろばの晴天の空にこだまします。テントにいる老若男女も二人の虜です。輝く笑顔がいっぱいです。一時の平和な時間。

 武藤類子さんが久しぶりにテントにいらしてくれました。
 第二テント奥では類子さんを囲んで話の輪が広がります。そこへ先日も来て下さった澤地久枝さんがお一人でお越しになりました。早速、類子さんと引き合わすとハンストをされている皆さんと並んですわり歓談を。さらに僕とも20分ほど二人だけでゆっくりとお話下さいました。感謝!

 澤地さんからはテントひろばの有効性や福島の皆さんの悲惨な状況に対しての政府・東電の対応のひどさをお話下さり、僕からは渡利での日本ペンクラブの集会での福島の女性の訴えを話させて頂きました。
 『著名な文筆家の皆さんはもっと意見を、そして原発の問題と福島の窮状を広く発信して欲しい』とのその声をお伝えすると、「文章書きはその発表の場が限られてきている。しかしそれにも増して声をあげる時でもある。」このような内容のお話をして下さいました。最後に浅田次郎さんと同様に、この場所にテントが立っていることへの賞賛を改めて頂きました。5月2日にはハンストに参加するとおっしゃるので吃驚!さっきこれから病院に行くと言ってたではないですか・・・。

 夕方から若者たちがテント前で替え歌大会を始めました。その名も『ハンスト応援&連帯!反原発替え歌大会』。これがなかなか秀逸な詩の連続で中でもテントの仲間、M君の9曲の力作は皆さん一度お聞きに来て頂きたい!次回も予定していますから。
 とそこへ昨日から首相官邸前で「完全ハンスト」を行っている若者が訪れてきました。何と水も飲まないとの事で皆、心配をするのですが本人は至って元気にしているのが反って辛くなります。他に二人が座り込みをし、そのサポートに何人かの方がいるようでした。しばらくテント前で話をして官邸前に戻って行きました。
 そして最後の来訪者は福島の黒田節子さんと「グリーナムの女たち」の訳者である近藤和子さんが。節子さんは相変わらずしっかりと落ち着いた話口。和子さんとも3月11日以来の再会です。ひとしきりお話をしてお二人がお帰りになった時、空を見上げると財務省の上に明るく三日月が輝いていました。
                              ( F記 )

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