「台湾海峡有事」のための「特定重要拠点空港・港湾」指定についての情報公開文書!

「島々シンポジウム」の小西誠です。
メディアではバラバラに報道されている「特定重要拠点空港・港湾」への全国の指定カ所について、情報公開請求を行いました。
当該カ所は公開されませんでしたが、幾つかの新しい情報もありますので公開します(なお、情報公開文書はダブりが多いので必要箇所のみ添付)
全文は以下のNoteからお読みください。

https://note.com/makoto03/n/ne4a4fa2df796

政府・防衛省は、2023/8、安保関連3文書に基づき、「特定重要拠点空港・港湾」を閣議決定した。これは、デュアルユース(軍民両用)のもとに、平時から空港等を軍事使用するという、恐るべき計画である(批判の強まりに対し、政府はなんと「特定重要拠点」から「特定利用」に言い換えた!)。

言うまでもなくこの目的は、「台湾海峡有事」という対中国戦争態勢づくりのために、琉球弧=第1列島線において、制海権・制空権を確保すること、そして合わせて「南西諸島」への全国部隊や膨大な規模の兵站物資の動員態勢づくりのためである(添付資料参照)。

 ところが、政府は、この空港港湾の軍事化という明らかな事実を、「民間空港・港湾の災害時などでの活用」という詭弁のもとに、関係する自治体管理の空港・港湾についての「指定」を強行し始めたのである(2025年度には特定重要拠点空港等に「道路」も指定)。
この沖縄ー琉球列島を中心とし、西日本に広がる空港・港湾の軍事化という事態に、当該地域はもとより、全国から反対の声を上げねばならない。

筆者は、昨年秋、防衛省に対し、「特定重要拠点空港・港湾」として指定されている空港・港湾のすべてを開示するよう情報公開請求を行った。
というのは、政府はマスメディアに対し、これらの空港等について、具体的に明らかしていないからだ。そのためメディアでは、この空港等が33カ所とか、40カ所などと異なった報道が行われているのである。

 だが、筆者の情報公開請求についても、防衛省は、この具体的空港等について、明らかにしなかった(添付の情報公開文書は、数十頁あるがダブりを避けた当該カ所のみ)。この秘密主義を厳しく批判せねばならない。

いずれにしても、この「特定重要拠点空港・港湾」という空港等の軍事化とのたたかいは、現在の対中国戦争反対ー反戦運動の重大な課題であり、全国の地域で反対の声を上げてほしい。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座  https://chikyuza.net/ 
〔opinion14141:250312〕