– 『現在福島県内に広がる「疲弊」「諦念」「萎縮」「恫喝」は言葉になりません』と、私に下さったメールの中でフクシマの状況を憂慮する岡山県に在住する女性…。
– 「恐れの雰囲気がフクシマを覆っていて、そのためフクシマの住民は自分たちが正しいと思っていても、そのことを公然と躊躇なく話すことができなくなっていま す。 人々のこのような態度が、いつの間にか自己自身を検閲するというような結果を導くことになり、自己検閲(self-censorship)が広まっ ていきます。 これは現在の状況において非常に危険なことです」と、訴えるイアン・トーマス・アッシュ氏…。
– 原発問題についての論議が故意に避けられた仙台国連防災国際会議で、「心身ともに疲れている」と涙を流した、福島県郡山市から仙台市に自主避難しているお母さん(37)…。 〈東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015031602000221.html〉
これらの言葉は、市民が持つ当然の権利である筈の「健康な環境に住める権利」が日本政府および当局責任者たちによって蔑ろにされているフクシマの状況を物語っているのではないでしょうか…。
しかし、そうした重苦しい抑圧の空気に覆われた福島で、勇気ある行動を起こされた市民の方達がいます。 それは南相馬市のの住民、534人の方々です。 彼らは、「国が避難勧奨地を解除したことは違法である」と立ち上がり、国を提訴したのです。
詳しくは、下記のasahi.comから転載した記事を参照なさって下さい(http://www.asahi.com/articles/ASH4K5G48H4KUTIL03G.html ):
「国の避難勧奨解除は違法」 南相馬の住民ら提訴
2015年4月17日19時12分
東京電力福島第一原発事故で局地的に放射線量が高くなった「特定避難勧奨地点」の解除をめぐり、福島県南相馬市の住民らが17日、国の指定解除は違法だとして、解除取り消しと慰謝料を求めて東京地裁に提訴した。
提訴したのは132世帯の534人。解除された地点でも放射線量は十分に下がっておらず、帰還すれば放射線による健康影響を受けながらの生活を強いられると主張し、1人あたり10万円の慰謝料を求めた。
国は同地点について、年間の積算被曝(ひばく)線量20ミリシーベルトの基準を下回ったとして解除したが、住民らは「国際基準では一般人の限度は同1ミリシーベルトで国の基準が不合理」と主張する。弁護団によると、国が定めた基準の正当性を問う初の訴訟になる。
国の原子力災害現地対策本部は「指定解除は、国際的・科学的知見を踏まえて定めた要件を確認し行っている」との談話を出した。
– 転載おわり ─
ここで、FoE Japan(Friends of the Earth Japan)が、全国から皆で南相馬市の原告の皆さんを支援しようと、署名と応援メッセージを集めるキャンペーンを始めました。 このキャンペーンに関する詳細は、FoEサイトに掲載されてあります記事 ”ついに提訴へ!南相馬地点解除訴訟(20ミリ撤回訴訟)を応援しよう” をご覧になって下さい:http://www.foejapan.org/energy/action/150416.html
Change.orgのリンクをクリックしますと署名できるようになっています:http://goo.gl/JDohtr
このキャンペーンに賛同されて署名なさった方々の中に松井英介医師・松井和子ご夫妻がいらっしゃいますので、ご夫妻の応援メッセージをご紹介させて頂きます:
「一日8時間外にいたとして『0.23μSv/hは1mSv/yに相当する』、除染によって20mSv/y以下に下げることができたから帰って住め!とする日本政府の騙しのテクニック(手品)を見破りましょう。室内でも0.8μSv/hあるということは、単純に24h×365dをかければ、7mSv/y! チェルノブイリ法、国連人権理事会特別報告者Grover勧告、さらにIPPNW声明などが避難移住の基準として提唱している1mSv/yをはるかに超えているのです。私たちは、勇気をもって立ち上がった南相馬市住民に学び、子どもたちを守るため、日本政府をして、被害者が1mSv/y以下の地域に移住し、のびのびと子育てできる条件を整えさせましょう!」。
ぜひ皆様も、勇気ある南相馬市の住民の方々に励ましの声を送るキャンペーンにご協力ください! どうぞよろしくお願い申し上げます!
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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