「大飯原発再稼働反対監視テントをたてる」など―地震と原発事故情報【TMM:No1430】

2012年4月23日(月) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.大飯原発再稼働反対監視テントをたてる。
    6つのテントが再稼働ノーを訴える
               (メルマガ読者 yosiokaさんからの投稿)
★2.4/21読売社説で新規制を非難。新聞が「違法」流通を煽り、
    混乱を消費者に押し付けている           (山崎久隆)
★3.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
◇5月2日(水)19:00から、学習会「大飯3、4号機の再稼働に異議あり!
 これだけ多くの技術的な積み残しがある!」
★4.新聞・雑誌から
◇福島第一原発 耐震性に不利な設備を30年以上も使用。30年まえ耐震
  設計の専門家が「耐震に不利」と指摘    (4月23日 東京新聞)
★5.<テント日誌4/19(木)―経産省前テントひろば222日目―>
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あす24日(火)19時より、わたなべりんたろう監督映画『3・11日常』の
上映会があります。ぜひおこしください。(場所・スペースたんぽぽ)
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┗■1.大飯原発再稼働反対監視テントをたてる。
 │   6つのテントが再稼働ノーを訴える
 └────(メルマガ読者 Yoshiokaさんからの投稿)

 4月9日夜、三張りのテントを大飯原発に続く一本道の沿道に設営し、原発の喉元に「大飯原発3、4号機の再稼働を許すな」の横断幕を突きつけた。
 このまま行けば、日本政府の思う壺である。この3、4月の「はじめに再稼働ありき」のやり方が、多くの再稼働反対の声を無視して進行している。3・11の原発過酷事故以降、デモ、集会、抗議行動、申し入れ、署名あらゆる抵抗行動を行ってきた。しかし、再稼働は目前である。もはや現地攻防に打って出るしかない。そして再稼働を阻止し全原発ゼロ化することだ。様々な地域差別を利用した利害を通して原発は存在している。この構造をうち破らなければ、原発廃止のたたかいは勝利しないと思う。ここ現地での攻防、たたかいが今後を決すると判断しました。テントの力でたたかう。オキュパイテントです。
 ここで最初に声をかけてきたのは地域の住民である。「よう、来てくれた。ここでは原発反対の声を上げることができない。大阪、京都、滋賀で反対の声を上げてくれるのはありがたい」というものでした。もちろん、これが地域住民の声を代表したものではないことは十分承知している。翌10日日は警察や、町がやってきたが、その後はなんら音沙汰がない。嵐が過ぎ去るのをまっているかのようである。その後14日・15日の土日には数十名の人々が応援に駆けつけてくれた。また18日夜、新たな再稼働絶対反対の横断幕が原発橋からトンネルの間に張られた。
 テントは現在、18日から一張り増えて6張りです。
 再稼働ありきの国の安全基準は断じて認められない。そもそも安全な原発など存在しない。ここ大飯原発攻防をたたかい抜き、全世界の反原発の行動と連帯したたかう。
 私たちはさらなる行動を呼びかける。行動が行動を呼び起こすことを確信している。
 なお、この監視テントは4月23日以降、京都の「反戦・反貧困・反差別共同行動」のつくる現地闘争本部のもとに参加、合流していきます。さらにたたかいを拡大強化していくことになっている。   (2012年4月19日)

 ─(4月23日 東京新聞より)大飯再稼働「慎重に」
  民主党は22日、全国寛治著鵜会議と全国政策担当者会議を都内で開いた。開催電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に関し、福島県連や福井県連から慎重な対応を求める意見が出た。(後略)

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┗■2.4/21読売社説で新規制を非難
 │   新聞が「違法」流通を煽り、混乱を消費者に押し付けている
 └────(山崎久隆)

 新聞が「違法」流通を煽っている。新規制など守らなくても良いと言わんばかりだ。
 新規制とは、4月1日から施行された放射性物質の新しい規制値のこと。いわゆる「キロあたり100ベクレルなど」のことだが、4月21日付の社説で「食品の放射能 新規制値による風評被害防げ」なのだそうだ。
 まるで規制値が風評を招くから従うなと言わんばかりでは無いか。
 最初の一文からして、大間違いを書いている。
 「懸念されたとおり、過度の規制がかえって不安と混乱を招いている」と書き出しているのだ。これでは新規制値がまるで法の規制を無視した値であるかのごとくだが、厚生労働省がキロあたり100ベクレルという値を決めたいきさつさえ理解していない。
 暫定基準500ベクレルは、あくまでも緊急事態に対する暫定規制であり、日本の放射線被曝を規制している基準から見たら高すぎた。この値は年間5ミリシーベルト程度の被曝を前提にした値だった。
 一般人の年間規制線量は1ミリシーベルトなので、これでは守れない。そのため、恒久的な規制をするには引き下げは必須だった。
 その値は、最初は「食品を含めて全ての被曝が年間1ミリシーベルトに収まるように」すべきだったが、実際には「食品からの被曝線量が1ミリシーベルトに収まるように」といった考え方で決められた。これでは過大だと批判もあったが、暫定規制値が余りに高かったこともあり、キロあたり100ベクレルという値に大きな反対は起こらなかった。
 しかし現実にはやはり過大だ。少なくてもこの三分の一、33ベクレル程度が年間1ミリシーベルトを維持するには妥当な値だろう。
 被曝による健康影響は発がんリスクだけでは無い。さらに個人差も激しい。子どもたちはもちろん、免疫に疾患を元々持っている人にとっては、そうでない人よりもリスクは高い。
 同様に心臓に持病がある、糖尿病である、脳梗塞等の血管系の既往症がある、肝臓や腎臓機能が弱い、代謝に問題を抱えているなど、放射性物質が体内に入れば、悪影響を受けると考えられる身体状態は様々に考えられる。読売はこれらの人たちの健康と、経済利益のどちらが大切だと思っているのだろうか。
 もちろん、生産者に被害が出るならば、それらは全て東電が賠償するべき事だ。農産物に限らずいわゆる風評被害も含めて、ちゃんと損害賠償をさせないから起きている混乱を、消費者に押しつけるなど言語道断だ。向ける矛先を誤った「ペンの暴力」と言うほか無い。

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┗■3.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
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◇学習会「大飯3、4号機の再稼働に異議あり!
      これだけ多くの技術的な積み残しがある!」

 ※技術的な安全確認なくして政治判断はありえません。この大事な時期、
  「技術問題の内容と実態」を改めて整理し、わかりやすく解説します。

 日時:5月2日(水)19:00(開場18:45)~21:00
 場所:スペースたんぽぽ(参加費:500円)
 講師:川井康郎さん(プラント技術者の会)

  主な内容は (1)政府の判断基準と関電安全対策 (2)解明されていない技術上の諸課題 (3)ストレステストの今後 などです。

  参加者自身の理解に留まらず、自分の言葉で「地元」などの仲間に正確に問題点やその内容を伝えられるよう、しっかりした学習会にしていきます。連休の挟間ですが、是非ご参加下さい。

 ※プラント技術者の会が発行する小冊子『原発・危険な再稼働への道─ストレステストQ&A』を会場で販売します。
  プラント技術者の会ホームページからダウンロードもできます。
  http://park1.aeonnet.ne.jp/~foisj/stpamph.html
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┗■4.新聞・雑誌から
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◇福島第一原発 耐震性に不利な設備を30年以上も使用
  30年まえ耐震設計の専門家が「耐震に不利」と指摘
                     (4月23日 東京新聞より)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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┗■5.<テント日誌4/19(木)―経産省前テントひろば222日目―>
 │  テントひろばでのハンスト座り込み行動への参加を!
 │  ハンスト応援連帯座り込み行動への参加を!
 └────( Y・T )

 4月19日(木) 曇り。
 集団ハンスト行動3日目。今日のテントひろばでの参加者は6名。
 午前11時に澤地久枝さんと鎌田慧さんが激励・連帯のため来訪。すこし経って山内徳信、服部良一両議員が合流。テント前でミニ集会。服部議員は正午で48時間ハンストであったが、昨夜の記者との食事会では料理を前に水だけで済ませたとのエピソードも。山内徳信さんは日程を調整してハンストに入るとの表明。
 午後には元NHKニュースキャスターのN・Tさんも来訪。テントの前は多くの人が来訪し、座り込み、様々な話も盛り上がり、賑わっている。オランダからも若い女性が来訪。福島の女性もアピール。富岡町から避難している夫婦連れの方は東京都フクシマ村を見てホッとすると言う。哲演さんも参加された福島での宗教者大会からの帰路の一団、静岡の人たち、等々、本当にいろいろな人たちが訪れる。
 「アカハタ」の取材も。
 ハンストの波は全国に広がり、遠くはイタリア在住の方からも連帯ハンストの表明あり。こうした静かな意志の波を、目に見える意志の塊へと凝集し、一つの力としてテントひろばに登場させること、それが東京とその近辺に住まう者にとって要請されてくるものであろう。「東京(ー霞ヶ関)という現地」での”テントひろばでの集団ハンスト行動”、それこそが今回の行動の企図だった。
 多くの人が、午前から日暮れまでの終日、テントひろばでのハンスト座り込み行動に参加されるよう呼びかけたい。(ハンスト自体は24時間以上です。)
 そして、そのハンストを応援し連帯するテントひろばでの座り込み行動に、さらに多くの人が参加されるよう呼びかけたい。
 5月5日に向かって、ギリギリの闘いとなっていく再稼働阻止の意志と力の盛り上がりをテントひろばに創り出していくこと、それはハンスト者の祈りにも似た思いではないだろうか。             ( Y・T )

 <カンパのお願い>
  4/17~5/5の長期間集団ハンスト行動のために、
  また大飯原発監視テント支援のために、カンパを訴えます。
  郵便振替口座  00160-3-267170
  口座名義 ゆうちょ銀行
  【店名】〇〇八【店番】008(普)5289163
   経済産業省前テントひろば

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【編集部より】
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