「大飯原発2基を止めても、電気は大丈夫 数字が証明している電力需給データの検証」などー地震と原発事故情報

2012年7月31日(火)【TMM:No1535】-2つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
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★1.8月開催 学習会・講演・デモの日程
★2.関西電力大飯原発2基を止めても、電気は大丈夫
   停電する心配はない=数字が証明している電力需給データの検証
   7月27日-事実は証明する(たんぽぽ舎 山崎久隆)
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┗■1.8月開催 学習会・講演・デモの日程
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(◎印の会場は「スペースたんぽぽ」(たんぽぽ舎4階です))

8/1(水)◎18:30開場 19:00開会 参加費800円
 『プロメテウスの罠 -官邸の5日間-』
 講師:木村英昭さん(朝日新聞特別報道部記者)

8/2(木)◎18:30開場 19:00開会 参加費800円
 『子供を守る闘い-チェルノブイリと福島』
 講師:向井雪子さん(チェルノブイリこども基金代表理事)

8/4(土)~6日(日)[2泊3日ツアー] 問い合わせ:090-7940-7421 山本まで
 ヒロシマからナガサキへそして福島へ(放射能の恐怖)
 主催 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク

8/8(水)◎18:45開会 参加費800円
 【危険な原発・大解剖 第3回:狙われる志賀原発(北陸電力)、柏崎刈羽
 (東京電力)】 講師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)

8/12(日)◎18:00開場 18:30開会 参加費500円
 【反原発なにかしたい人会議・8回目】

8/19(日)~20日(月)[1泊2日ツアー]
 伊方原発の再稼働反対集会応援ツアー・再稼働阻止ネットワーク全国相談会
 主催 たんぽぽ舎・伊方連帯ツアー担当

8/23(木)◎18:30開場、19:00開会 参加費800円
 学習会『隠ぺいされた福島原発事故 - 1号機と3号機について』
 講師:槌田敦さん

8/25(土)~26日(日)[1泊2日ツアー]
 原発発祥の地、東海村へ行こう『市民と自治体議員のシンポジウム』
 主催 シンポジウム実行委員会(東海村)、反原発自治体議員・市民連盟
 問い合わせ 03-5211-7199(議員・市民連盟 事務局)

8/25(土)◎14:00~17:00、参加費500円
 『ツイッター中級講座』 講師:森本祐次さん、

8/30(木)◎ワンコイン上映会(2本立て)19:00開始、参加費500円
 (18:30開場、☆お楽しみ上映あり)
『フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実』(日本語字幕)
 (フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 上映時間:約53分)
『シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~』
 (2008年ドイツ製作、上映時間:60分)

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┗■2.関西電力大飯原発2基を止めても、電気は大丈夫
 │   停電する心配はない=数字が証明している
 │   電力需給データの検証 7月27日-事実は証明する
 └────(たんぽぽ舎 山崎久隆)

 各電力会社が、どのくらいの電力使用率を出しているかをまとめてみました。7月27日(金)の最大電力使用だったデータを使っていますので、同一時刻ではありません。また、翌日の最大電力使用データともなぜか一致しないのですが、リアルタイムデータを使っていますので、実態に近いということかも知れません。

(単位万kw)
 北電   東北  東京 北陸  中部  関西
  439  1,252  5,097  503  2,492  2,659 使用量
  501  1,506  5,580  574  2,660  3,008 設備量

 中国 四国  九州   合計
 1,074  515  1,514  15,545 使用量
 1,179  578  1,649  17,235 設備量

 比率は以下の通り(単位%)
 北電  東北 東京  北陸 中部 関西
  87.6  83.1  91.3  87.6  93.7  88.4

 中国  四国 九州  合計
 91.1  89.1  91.8   90.2

 東側(北電、東北、東京)と西側(北陸、中部、関西、中国、四国、九州)
 の合計を比較すると次のようになります。
  東側       西側
   6,788             8,757
   7,587             9,648
   89.5%             90.8%
 ただし西側電力各社の間では融通が行われています。
 その電力間融通は次のような状況です。
 北陸  中部 関西  中国 九州
  ▲ 14   ▲ 36   124  ▲ 74
  ▲  6   ▲ 20        ▲ 40    66
 この融通をなかったこととしてみましょう。
 融通分は当然ながら各社の電力設備そのものです。

 北電  東北  東京 北陸  中部  関西
  439  1,252  5,097   503  2,492  2,659  使用量
  501  1,506  5,580   594  2,716  2,884  設備量

 中国 四国  九州   合計 (単位万kw)
 1,074   515  1,514  15,545  使用量
 1,293   578  1,583  17,235  設備量

 比率(単位%)
 北電 東北 東京 北陸 中部 関西
  87.6 83.1 91.3  84.7  91.8  92.2

 中国 四国 九州 合計
  83.1  89.1 95.7  90.2  (単位%)

 では、広域融通をしているデータから、大飯原発の2基を止めてみましょう。
 この場合、追加で火力設備などは投入しません。
           関電    西側
  (3,008-118-118)=2,772   9,412
           95.9%  93.0%

 そうすると、関西電力の設備は2,772万kwになります。使用電力2,659万kwとの比率は関電単独で95.9%になります。たしかに厳しくなりますが、西日本の広域連係をさらに行えば十分カバーできます。西側全部の設備から大飯原発を抜いたデータで93%です。7%の予備率は問題のない水準です。

 大飯原発を止めていても、何ら停電する危険性はありません。さらに止めている火力を使えば節電すら必要なくなります。27日以上の高温になったとしても、急に100万キロワットも使用電力が増えることはないので、これで今年夏の需給状況に問題が起きるようなことは考えにくいのですが、最もあり得る危機は原発の停止でしょう。
  火力の場合、トラブルが起きても5軸とか6軸とか、分散された発電機で200万kwなどといった設備なので、1軸(200万÷5~6=30万~40万)止まってもゼロにはなりません。原発の場合1軸だけで118万kwなどという発電をしているから、トラブルが起きれば全停止(118万kw)します。
そのことを考えれば原発のほうがハイリスクなのです。

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【編集部より】
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