「子供たちを放射能から守るための集会」など―地震と原発事故情報 その53

        4つの情報をお知らせします。 

   1.『余分な人工放射能を1年中365日浴びる=原発事故の本質』

   2.『子供たちを放射能から守るための集会(準備会)』に参加しました

   3.『写真を撮っている市民です。運動に役立ててください。』

   4.『4月30日(土) 広瀬隆講演会の案内』 

★1.『余分な人工放射能を1年中365日浴びる=原発事故の本質』 

 原発事故の本質は、事故で発生した「余分(余計)な」人工放射性物質によるヒバクを1年365日、人体も、食物も、水も、大地も、浴びせられ続けることにある。原発推進派の御用学者が言っていたレントゲンやCTスキャンのように、1年に1回あるかないかのものとは全く違う。レントゲンやCTスキャンはリスク(放射能ヒバク)を予測しつつも、受ける利益を考えて、各人が「選択」するものだが、原発事故の大量の放射能は「選択の余地なく」「強制的に」すべての生物(人・動物・植物ほか)も1年365日×何年も脅かす。ガンや白血病やその他諸々の病を引き起こすのである。どんなに微量でも放射線は人体に悪影響を与える。放射能に「しきい値」はない。今後、福島事故の放射拡散は万力のように、原発推進派のたくさんのウソ(原発はクリーン・安い・多重防護の安全神話等々)を粉々に打ち砕くだろう。(柳田) 

★2.「子供たちを放射能から守るための集会」(準備会)

 放射能の基本や自分たちのおかれた状況がわかる紙媒体がほしい 

 4月25日夜、福島市で開かれた「子供たちを放射能から守るための集会」(準備会)に、行ってきました。「原発震災復興会議」(準備会)」は、これまでいち早く福島の子供たちを被ばくから守ろうと、校庭を中心とする放射能測定を行ってきた首都圏、現地の団体らの呼びかけにより、「現地の親たちの声とつながりたい」という思いを実現した集会でした。4月25日は準備会にもかかわらず、100人を超える超満員。年配の方ももちろん、乳幼児の父母といった、若い方の参加が多く目立ったのが印象的でした。

 熱気に包まれた自己紹介(意見・質問)は、予定の2時間を大幅に超えて、東北新幹線の停電事故でもはや終了かと思われた21頃に会場にたどり着いた筆者の予想を裏切らず、終わる気配を見せていませんでした。(会合は、18時半から、22時まで続きました。)福島市の積算放射線数値をきちんと出してほしい、といった具体的な要望に続き、印象的だった次の声をご紹介します。 

 「周りのお母さんたちは、インターネットを使わない人もすごく多い。でも、情報はほしい。口に出すことを憚っている。でも、悩んでいる。是非、署名とセットにした、放射能の基礎知識、現在の自分たちの置かれた状況がわかるような、紙媒体の情報がほしい。署名用紙とセットして、市内の幼稚園、保育園、学校、公民館で頒布したい」

 「空中線量の最も高かった3月15・16日は、殻になった市内中の物資を求めて、小さい子の手を引いて、一番市内を歩き回っていた日だった。無念でたまらない」

 全体として、「やっと自分の思い、話したかったこと、聞きたかったことをここで言えた」という声が大勢を占めたようです。

 こうした声を受け、今後主催者は手を取り合って、 

・署名(校庭の除洗と、各学校への測定器の配置要求)とセットの紙媒体運動 

・学童疎開(避難先)プロジェクト

・一人でも多くのママさんも参加できるための緩やかなパレード

・県の事故アドバイザーに、市民の立場に立った人を入れろ運動

などを進めていきます。

 本会議(次回現地集会)は、5月1日です。また、本会議から今後の運動については、NHKはじめ各インターネット中継が予定されておりますので、随時情報をお届けします。

皆さん、広めてください。            (たんぽぽ舎:槌田春美)

★3.写真を撮っている市民です。運動に役立ててください

・たんぽぽ舎 ご担当者様

突然のメールにて失礼いたします。

2011/4/24『原発止めよう!東京ネットワーク』集会&デモ行進に参加いたしました東京都世田谷区のTと申します。

 私は1歳4ヶ月の息子を持つ父親で、この度の大震災に伴う福島第一原発の事故で、反原発主義を意識するようになりました。将来原発を捨て去り、クリーンエネルギーに転換してゆく世界を実現するため、また福島を始めとする子供達や若者の未来のために、自分にできる具体的な行動を起こしたいと思い、デモ活動に初めて参加しました。

 私はマスコミ関係ではないのですが一応写真を撮る仕事をしていますので、そういう人間なりに出来ることとして、テレビや新聞が積極的に報じない反原発運動の生の姿を記録写真にして、一人でも多くの方に運動の熱量を伝え、広めてゆきたいと思いました。

 今回の一連の震災と事故で、これまでにないほど反原発の機運の高まりを感じています。現にこれまでノンポリで日和見していただけの私が積極的にデモ活動に参加するようになったのですから。以前から熱心に活動されてこられた方達の思いを、特定のセクトや団体に属さない私のような大多数の人たちに共感していただき、どれだけ巻き込んでゆけるかが今後の勝負だと感じています。

 もし私の写真が、たんぽぽ舎を始めとする反原発運動に携わっておられる方達のお役に立てるならと思い、このメールを書かせて頂きました。拙い写真で恐縮ですが、ご覧いただき、もし何かに使えそうな写真がありましたらご自由にコピーしていただき、紙媒体やwebなどで使っていただければと思っています。

 2011/4/24 原発とめよう!東京ネットワーク 記録写真

http://gallery.me.com/bt_arts#100099

                         (東京都Tさん男性より) 

★5.4月30日(土) 広瀬隆講演会の案内 

たんぽぽ舎+週刊金曜日の共催 広瀬隆講演会

『子どもを守れ!いま福島原発で起こっていること』 

日 時:2011年4月30日(土)17時50分開演~21時10分(17時30分開場)

場 所:東京・豊島公会堂(池袋駅東口5分)

参加費:1000円(うち200円はみんなで使える放射線測定器購入費に充てます)

講演内容:広瀬 隆『子どもを守れ!いま福島原発で起っていること』

     大東 断『電力浪費を見直そう」』

         伊田浩之「原発震災を取材して」

         山崎久隆+鈴木千津子「食卓にしのびよる放射能汚染」

受  付: 当日会場にて。先着順800名 

問合せ :『週刊金曜日』03-3221-8521(平日9時30分~17時30分)

URL http://www.kinyobi.co.jp/event/event_detail.php?no=1957&page=1

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