廃絶を訴える市民運動の高揚にもかかわらず、明確な合意が得られぬまま
に終わりました。対衛星攻撃兵器や宇宙戦闘機の開発など、宇宙分野の軍
拡が進み、日本政府も本年1月に、宇宙戦争への参戦を想定した「第3次宇
宙基本計画」を決定しました。このままでは、宇宙を舞台に史上最大の軍
拡競争が展開されることは必至です。
他方、イランでは米国との間で「核問題の合意」が結ばれ、外交の力で
 紛争を解決する道が開かれました。北朝鮮の核開発をめぐる紛争も、65年
 目を迎えた朝鮮戦争を外交の力で終結させるならば、解決は容易です。紛
 争の大元の朝鮮戦争が終われば、東アジアの平和と経済発展に新しい可能
 性が広がるでしょう。
”Global Network against Weapons and Nuclear Power in Space”
 (以下GNと略)は、兵器と核エネルギーの宇宙配備に反対する市民組織
 で、1992年に米国で設立されました。その23回目の年次大会を、今回初め
 て日本(京都)で開催します。
米国・英国・ドイツ・チェコ・スウェーデン・イタリア・カナダ・イン
 ド・ネパール・韓国などから、35名の専門家や市民が、京都に集まります。
 この機会を活かして、私たちは、2015年7月30日から8月1日にかけて、
 「宇宙と平和・国際セミナー@京都」を開き、広く日本の市民の皆様に参
 加を呼びかけたいと思います。
日本で問題になっている「ミサイル防衛」や「集団的自衛権」の問題点
 を、宇宙的視野から立体的に考える絶好の機会です。通訳の態勢も整えて、
 ご参加をお待ちしています。
なお以下のプログラムは7月16日時点での暫定案であり、変更がありえ
 ます。最新のプログラムについては、
 本実行委員会のホームページ http://space-peace-kyoto.blogspot.jp/
 をご参照ください。
———————————–
◆京都セミナー1
 「ミサイル防衛」の真相―「宇宙でも戦争する国」日本へ
 と き: 2015年7月30日(木)午後1時~5時(登録デスク 正午~)
 ところ: 同志社大学(今出川校地)志高館112教室
 ◇歓迎挨拶(1)天空の平和、神の計らい 原 誠(同志社大学神学部教授)
 ◇歓迎挨拶(2)被爆70周年、核のない世界をめざして歩む
 ステーィブン・リーパー(前広島平和文化センター理事長)
 ◇米国の「ミサイル防衛」の真実と神話――宇宙戦争に日本は参戦するのか
 デイブ・ウエッブ(GN代表、英国核廃絶キャンペーン議長)
 ◇韓国へのTHAAD配備の狙いと米国主導の北東アジアでのMD(ミサイル防衛)
 コ・ヨンディ(高 永大、朝鮮の平和と統一を開く人々・共同代表)
 ◇宇宙の軍事利用は戦争への道――新「宇宙基本計画」の示すもの
 前田佐和子(元京都女子大学教授、地球惑星科学)
 ◇京都・経ケ岬における米軍MD基地と反対運動の現状と課題
 大野光明(大阪大学、スワロウカフェ)
 司会:秋林こずえ(同志社大学、婦人国際平和自由連盟/WILPF 国際会長)
◆経ヶ岬ツァー 2015年7月31日(金)
◆京都セミナー2
 宇宙規模で構築中の米軍戦争システムの全貌――点と線、地と天をつなげて考える
 と き:2015年8月1日(土)午前9時半~12時50分(登録デスク 午前9時~)
 ところ:立命館大学(衣笠)敬学館1階の225・226・227教室
分科会A(敬学館225教室)
 (1)核と宇宙分野におけるドイツの平和運動に携わって
 ウォルフガング・シュラップ・ハック(ドイツ、平和市長会議「2020ビジョン」実現運動)
 (2)天空への兵器配備――インドの現局面
 J.ナラヤナ・ラオ(インド、GN理事)
 (3)情報化時代のテロリズムをどう克服するか
 S.ナラヤン・シャー(「ネパールにおける社会開発の道」事務局長)
 (4)誰が冷戦の復活を策しているのか――ウクライナ・中東・東アジアの軍拡競争の危険
 ヨシ・マッキンタイア(米国、ジャーナリスト)
 司会:大野光明(大阪大学、スワロウカフェ)
 通訳:尾川寿江・汐崎啓子(コードピンク大阪)
分科会B(敬学館226教室)
 (1)韓国済州島カンジョン村への海軍基地設置反対運動の成果と課題
 チェ・ソンヒ(崔 誠希、韓国、GN理事)
 (2)沖縄の戦い――辺野古の海を埋め立てさせないために
 大湾宗則(京都沖縄県人会)
 (3)GNの連帯ツアーで感じ、考えた「沖縄」
 GN沖縄訪問団
 (4)佐賀空港へのオスプレイ配備問題と住民の動き
 豊島耕一(佐賀大学名誉教授)
 司会兼通訳:サトコ・オカ・ノリマツ(カナダ、ピースフィロソフィセンター)
分科会C(敬学館227教室)10時20分開始
 (2)米国の宇宙覇権の道具に変貌しつつあるスウェーデンの北極圏地域
 アグネッタ・ノーバーグ(スウェーデン平和委員会副議長、GN理事)
 (3)イタリア・シシリア島で米軍の M.U.O.S. (mobile users objectives system)
 施設の設置を拒否できた理由――反対運動の映像を鑑賞しつつ
 ヴィンセンゾ・サンティグリア(イタリア、MUOS反対運動)
 (4)戦争と平和への岐路に立つ日本――集団的自衛権をめぐる運動の現局面
 杉原浩司(集団的自衛権問題研究会、GN理事)
 司会:石野はるみ(大阪国際大学名誉教授)
 通訳:谷川佳子(平和友の会)
◆京都セミナー3
 宇宙戦争も核戦争もない平和な地球を築こう
 と き:2015年8月1日(土)午後2時~6時
 ところ:立命館大学(衣笠)敬学館210教室
 歓迎挨拶(1)君島東彦(立命館大学国際関係学部教授)
 歓迎挨拶(2)ピータ・カズニック(アメリカン大学歴史学教授)
 (1)反テロ地球戦争の失敗、ユーラシア連合の台頭と米国の「巻き返し」戦略
 ブルース・ギャグナン(米国、GNコーディネイター)
 (2)冷戦後の米軍の宇宙戦略の特質
 スブラタ・ゴシュロイ(米国、MIT研究員)
 (3)MDは新型核戦争(衛星軌道上の核爆発と原発炎上)を招く
 藤岡 惇(立命館大学)
 (4)2009年のチェコ共和国で米軍のMD基地の阻止に成功した経験
 ヤン・タマス(チェコ、ヒューマニスト党代表)
 (5)軍事化が進む日本の宇宙政策のもとで、何をなすべきか
 池内 了(総合研究大学院大学名誉教授)
 (6)地上と天空の軍事基地の解体めざして
 J・ナラヤナ・ラオ(インド、GN理事)
資料・通訳費:各セミナーとも1,000円。 学生は半額。
 ※このセミナーは市民開放のプログラムですので、どなたでも参加できます。
 通訳がつきますので、英語が得意でない方も、気楽に参加してください。
最新プログラム詳細と参加登録は http://space-peace-kyoto.blogspot.jp/
緊急連絡のためのメールのアドレスは s.a.p.kyoto@gmail.com
申込用紙はこちらからダウンロードしてください。↓
 https://drive.google.com/file/d/0B2K90eFCoaDPWWNEeTh1dUNtalE/view?pli=1
同時通訳機手配の関係上、事前の参加登録をお願いします
———————————–
宇宙と平和・国際セミナー@京都実行委員会
 代表:藤岡 惇(立命館大学特任教授)
 共催: Global Network against Weapons and Nuclear Power in Space













