6つの情報をお知らせします(6月24日)
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
★3.原発全廃の好機今こそ
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
1.「節電」が巷でヤミクモに原発を推進してきたのと同様に、同じ手法で、テレビ・新聞・行政機関・JRなどを総動員して進められている。原発推進側に「都合の悪い真実」や「数字」は隠されたまま進められるので余計に気分を害するPRであるが、それらへの反論は別の機会に述べるとして、一つの提案をしたい。節電・省エネのベスト策だと思う内容です。
2.それは、「夏の暑い時に、労働者は大幅に年次休暇をとろう。」という提案です。夏の暑い時期は労働にふさわしい環境ではありません。たくさんあまっている日本の全労働者平均で50%も捨てている年休をこの夏うんと取得して、自身のリフレッシュに、家族サービスに、さらには東北地方復興支援ボランティアへも使ったらどうですか、という提案です。
3.年休(実質賃金)を約50%も捨てている(捨てさせられている)国は欧米では全くありません。そもそも「年休消化率」という単語も欧米では聞かないといいます。なぜなら、年休は100%権利として当然使うものだ=使っているという事実があります。ところが・・・です。日本は年休があっても人員不足などで休暇が取りにくい。労働組合の休暇への取り組みも弱い。労働者個人の権利意識も強くない…などなどの総合として、年休を平均半分も捨てている。これは賃金を捨てていることと同じであり、年休日数獲得も含めて、労働時間短縮の闘いの歴史を踏みにじるマイナス行動です。
5月1日メーデーも、労働時間短縮=8時間制要求の闘いだった。自分の年休だから捨ててよいものではないのです。(その行為が全労働者の足をひっぱっていることに気づいてほしい。)年休を取ろう。
4.労働者が捨てている50%の年休を暑い夏に取得すれば、当然電力消費は減る。休みの土日やお昼の電気消費量がガクンと減ることからも実感できる。大幅な年休を活用して、いろいろなことをやろう。涼しい山や海(汚染海水の恐れはあり)へ行って、ゆったり過ごそう。考えよう。読めれば原発本の一冊も読んで(小出裕章著「原発のウソ」をおススメします。)このまま原発を続けると私たちの生活や日本列島はどうなるか?にも思いをめぐらせてみたい。世界に与えるマイナス影響も。
5.「節電」よりも「労働者の年休を捨てない=取得する」キャンペーンをみんなで広めよう。
もちろん、低賃金で休暇もほとんど保障されていない、(労働基準法違反だ)多くの非正規労働者がいることを無視してはならない。これらの人々の賃金と権利、人間らしく働ける労働条件・労働環境を作ることは現代日本の最大問題です。正規労働者と労働組合が非正規労働者の問題について全力で努力を集中することを心から望みます。(6月24日記)
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
原発の稼動停止にともない「節電」のキャンペーンがあふれている。
理由として、「原発が電力の3割を担っているから、その原発が停止したことにより、電力不足が起きている」という。しかし、電力は本当に逼迫しているのだろうか。
大々的な逼迫キャンぺーンは、原発の存在を何が何でも守らないといけない「原発を廃止にすると、皆がこんなに困る」という脅迫にすぎない。実際には、火力発電は夏のピーク期を乗り越えるのにも十分な能力がある。(小出裕章氏、広瀬隆氏もデータ、図表で証明している)
そもそも原発が発電総量の3割をしめているという一般に流布されている通説には、大きなウソがある。現実には火力発電所の供給能力は原発がなくても十分すぎるくらい存在している。それが、平常時は火力発電の稼働率を極端に低く抑え、原発は目一杯高く稼動している。「原発3割」とは、そういう事実を隠した上でペテン的に流布されている通説である。
地震発生当初、確かに、一時的に供給能力が低下した。しかし、それは原発の停止によるものだけではない。原発が被災したのと同様に、同じ地域にある火力発電所(広野火力発電所)も被災した。しかし、火力発電所の場合には、原発とは違って単に停止しただけで、放射能をまきちらしたりする2次災害を発生させていないこともあり、その被災についてはほとんど報道されていない。しかも火力発電所は短期間に復旧しているという事実がある。しかし、火力発電所の被災が報道されていない理由には、もっと大きな背景がある。原発の必要性をペテン的に強調しなければならない立場からすれば、火力発電所が被災して電力が供給できないという事実が知れ渡ることはまずいのであろう。
「節電キャンペーン」「電力逼迫キャンペーン」は実は「原発再開したい」という脅迫キャンペーンなのである。「原発なくても電気は大丈夫」ということは今夏が終われば事実をもって証明される。その時、原発必要(悪)論は全面崩壊するだろう。(K)
★3.原発全廃の好機今こそ
横浜市 菊池秀行
菅直人首相は主要国(G8)首脳会議で「持続的で安定的な原子力利用を目指す」とし、原子力発電の存続に固執しているようだ。そして「安全性が確認されれば原子力をさらに活用していく」と述べたそうだが、そもそも原子力の安全性が確認されることがあると思っているのであろうか。
今回の地震と津波が教えてことを忘れているようだ。
今回の原発事故でわかったことは、原子炉は損傷すると実にやっかいであるということだ。そして、いくら地震津波対策を行ってもそれを上回るものがくる、ということである。
原子炉は損傷すると放射能を撒き散らすから、100%安全でないといけない。
しかし、それはありえない。つまり、原発はすべて廃止にするべしということになる。
安全性の確認がありえない物に何で固執するのか?。原子力の研究については別に検討すればよい。
このまま原発を推進するなら、被害を受けた東北や関東地方の人たちの苦痛は一体なんだったのか、ということになる。これを無にしてはならない。
全廃する絶好の機会を天は与えてくれているのである。
(6/15東京新聞の投書から抜粋)
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
第1回 問題提起
渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)、北村小夜さん(元教員)
日時:2011年7月2日(土)18時
場所:スペースたんぽぽ
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
電話=03-3238-9035
主催:福島原発事故緊急会議:被曝労働問題プロジェクト
http://2011shinsai.info/ e-mai: contact@2011shinsai.info)
私たちは、原発内で被曝労働を強いられている労働者の存在を忘れていたのではないか。被曝労働なしにはすべての原発は動かない。だとすれば、〈人の命を踏み台にしてしか生まれないエネルギーなどいらない〉。〈フクシマ〉以降高まる脱(反)原発のうねりの中に、単にエネルギー転換の問題ではなく、〈ヒロシマ〉〈ナガサキ〉から連続する被曝(者)の問題なのだという視点をキチンと考えよう。
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
○6月25日13:30~敦賀市桜町きらめきみなと館、
「原発のまち」敦賀にめばえる経済的な妙案─
福島事故と浜岡停止から見えてきた日本の将来
環境を考える会主催。
○6月25日19:00~ 小浜市働く婦人の家・大ホール、
「福島原発震災」と若狭─原発に代るエネルギーと未来は?
広瀬隆さんの話を聞く会主催。
○6月26日13:30~ 福井市中央、響のホールにて
「福島からの警告 福井原発14基の 暴走を止めよ!」
広瀬隆の話を聞く会主催。
○7月2日午後5時45分~いわき労働福祉会館大会議室(いわき市 平字堂ノ前22。電話0246-24-2511))会場は、市役所近く。
講演は2時間半。
○7月3日午前10時30分~福島大学L―4教室(福島市金谷川1) 講演は3時間。
○7月3日午後5時30分~郡山市労働福祉会館3階大ホール(郡山市 虎丸町7番7号) 講演は3時間。
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
日 時:6月25日(土)13:30開場、総会14~17時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
懇親会-5Fたんぽぽ舎会議室にて 会費2000円
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