「放射能汚染から子供たちを守る」活動との連帯強化を

連帯・共同ニュース第145号 2011年9月2日

<9条改憲阻止の会>

■ 以前ならさして気にかけなかった雨も何となく「放射能汚染」のことが頭を掠める。正直言って嫌な感じだ。こういう意識を強いられることが。9月1日に御殿場に水汲みに出掛けた折の事だ。台風12号の接近もあって強い雨が結構長く続いた。雨合羽を着こんでの作業はむれるから嫌なのだが雨に当たることを何処となく気にしている自分がもっと嫌だった。時折、福島の人たちはどうなのだろうと想像したが、この意識はもっと強いだろうしそれだけ理不尽なことであると怒りがこみ上げた。政府やメディアも「放射能汚染」の情報をいくらかは公表し始めてはいるが、全面的であるとは言い難いし、人々によくわかるような工夫も努力の後も見えない。批判を気にして恐る恐る出しているようなもので、「放射能汚染」の実態と防御策を明示し、しかも分かりやすい情報はないのだ。意図があって隠していると疑われても致し方のないのが実情であろう。ネットメディアではいろいろの情報が出ていて有効であると思うがこれはまだ小さい。

■ 僕らはこの秋も原発問題では「原発安定化」のための行動や「放射能汚染との闘い」をさしあたっての課題として、また、同時に脱原発に向けた国民的な意志結集の課題に取り組む。このさしあたってといえば短期間のように聞こえるがこれは長期的なものであり、党派(脱原発か原発推進か)を超えた課題というのが正確なのだろう。脱原発に向けた政治的諸行動と矛盾しない。僕らはこれらの行動を重層的にやって行きたい。領域を超えてというのが重層の意味だ。

■ 9月1日の水汲みは江田・渕上・正清・三上・内本の5人でやったが、9月3日~4日の週末に水と野菜を届ける。これは形からいえばこれまでの11次まで展開された緊急支援活動の継続ということになるが、避難所の閉鎖や縮小の続く中で新しい段階の行動でもある。一言で言えば、福島で「放射能汚染から子供を守る」活動を展開している人々を支援することである。支援というよりは「放射能汚染から身を守る」運動として連帯して行きたいということである。この活動は「子供たちの自主避難」や「市民の手による放射能測定」、対政府交渉など多様な展開をしている。こうした活動の中で、僕らが何をなせるのかを考えながらの活動ということになる。この活動がどのような見通しになるか、どのような組織形態がふさわしいのを考え続けながら進みたい。組織の枠組みをNPO化で変えるという提案もあるがこれも含めて検討したい。みなさんには物資の提供だけではなく行動への参加などもお願いすることになると思う。(文責 三上治)